
2012年に日本でも公開された「プロメテウス」確か以前にも見たハズなのに、内容をおぼろげにしか覚えていなかったので、
今回アマゾンプライムで見つけて再度見てみることにした。
この映画がエイリアンの起源映画であることなんかすっかりと忘れてみていて、ラストのシーンで完全に記憶が蘇る自分の記憶に乾杯!
ストーリー
地球ではない惑星で、真っ白い人型の何かが、容器に入った怪しい液体を飲むと、悶え苦しんだあげく、崖下の水に落ちて飲み込まれていく。
そこから数千年ぐらいの年月を経て、地球からプロメテウス号という宇宙船で、探索隊がその惑星にやってくる。
巨大な山に見えた丘は、なんだか人工物の様にも見える。
その中に探索隊は潜入していき、偵察ボットを放って自動的にその丘の空洞を調査すると、それが巨大な宇宙船のようだということがわかった。
みたこともないミミズのような生物に、隊員が襲われて亡くなった事から、この惑星の危険性を認識するが、時すでに遅く、
プロメテウスに乗り込んできた探索員はほぼ全滅させられてしまう。
一向の中に、デヴィットというアンドロイドが1体乗り込んでおり、彼が不穏な動きをしているのも怪しいと思いながらストーリーは進んでいく。
スタッフ・キャスト
監督 | リドリー・スコット |
エリザベス・ショウ | ノオミ・ラパス |
チャーリー・ホロウェイ | ガイ・ピアース |
デヴィッド(アンドロイド) | マイケル・ファスベンダー |
ジャネク | イドリス・エルバ |
チャーリー・ホロウェイ | ローガン・マーシャル=グリーン |
メレディス・ヴィッカーズ | シャーリズ・セロン |
評価
★★★☆☆
エイリアンの起源としての映画というのは良くわかるが、ストーリーに無駄が多く、
意味のわからない行動を取るキャラクターがあまりにも多すぎる。
俳優陣は非常に豪華だし、映像もCG使いまくりで、見惚れてしまうのだが、
どうしても感情移入しずらかったのが正直なところ。
1番の見どころは、主役のノオミ・ラパスが、エイリアンを腹の中にみごもってしまい、それを自らの操作で腹切りをしてエイリアンを取り出すシーンは、
現実味がないのはわかっちゃいるけど、人間の生きる気力を感じてしまわずにはいられません。
その後、ホッチキスみたいなので、止めただけで、飛んだり跳ねたりしている様子をみると、痛々しくてしかたがなかったんですが、
終盤、そんなことは忘れてしまっていたのも事実。
個人的には、冒頭の人型生物が、自分で黒い液体を口に流し込んで、勝手にとろけていく姿が、一体何をやろうとしていたのかみ終わっても全く理解できませんでした。
映画の見始めの時に「エイリアンの起源」ということをすっかり忘れていて、「なんかコレ、エイリアンっぽい映画やん」とパクリ映画の様にも考えていたんだが、
最終シーンで一気に「そういうことか!」という納得感はあるので、エイリアンシリーズ0としてみる心構えをしておくといいかもしれません。
ちなみに、生き残る女性と、アンドロイド(しかも胴体チョンパしてる)というのが、エイリアン1そのまんまなので、この背景設定合わせる必要ある?と伏線にもなっていないその状況を単にファンが楽しむ設定だけだと考えてしまった。
ここからネタバレ
【注意】ネタバレが嫌いな人はここから先は見ないでくださいね。(すぐにブラウザを閉じて、アマプラ見てください)
メメントで有名になったガイピアースが、アンドロイドからエイリアンのタネのようなものを飲み物に混ぜて飲ませられ、その後体内で発育して死んでいくのが、全くもって予想通りの茶番にしか思えませんでした。
このアンドロイドは、独立欲(独占欲)みたいなものがあると発言していたのだが、隊員にエイリアンのタネを飲み込ませて一体何がしたかったのか、これも全く意味がわかりません。
また、今にも死にそうな黒幕のお爺ちゃんが、永遠の命を得ようと、惑星人を復活させようとするが、秒で逆にアンドロイドと共に殺されてしまうシーンも、一体こいつら何がやりたかったのか・・・と呆れてしまう思考でいっぱいになります。
要するにこの映画は、
・エイリアンの元になるミミズ野郎
・変なモノを飲み込んで崖から落ちていくアホ惑星人
・筋の通らない行動をするアンドロイド
・異常に知識ありげにただ殺されるためだけに惑星に来た人間たち
この座組で話が進められるので、ストーリーのポイントが渋滞しまくっているんです。
スピード感はある映画かもしれないが、敵の宇宙船に自分たちの宇宙船をぶつけて地球へ行くのを阻止するシーンなんて、何の捻りもないし、その宇宙船に残りたいという船員の気持ちって、何で???という不思議感しか思えませんでした。
シャーリーズ・セロンが逃げ出したのが一番人として普通の姿だったのに、彼女もその後即座にその宇宙船が落ちてきてつぶされてしまうという、あっけなさも満載な脚本に、「もっとなんかできるやろ!」と心の中で叫んでしまいました。
あとがき
このあと、エイリアン1を観よう!ってならない、起源作品でした。
少し辛口なのは、期待していた反動かもしれませんが、本当にワケがわからないシーンが多かったんですよ。
そういえば、この映画の主人公も女性だったんだが、エイリアンはリプリーというシガニー・ウィバー演じる生命力強めの女性と重ね合わせることも多かったんだが、この2人の女性は何か関連性があるのかな?
そういうことも映画を見ても全く説明されてなかったので、伏線の貼り方ヘタすぎ映画として評価してもいいかもしれませんね。
久しぶりにコキおろした映画評論でしたが、アマプラで星4つつけるやつの気持ちが今でもわからない気持ちでいっぱいになりました。
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