世の中には、テクハラというハラスメントがあるらしく、
「テクノロジー・ハラスメント」の略で、ITの機器やパソコン操作、スマホの使い方などが苦手な人が、
高圧的にいじめられてしまうというハラスメントみたいです。
会社で、エクセルの使い方もままならない、オジサマ達が若い連中に後ろ指さされながら、イジられていて、笑われている姿が頭に浮かんじゃいました。
でも、それよりも怖い、身の毛もよだつ、逆テクハラというのをご存知でしょうか?
そう、IT弱者の方が、何故か強い立場になっている状態の事です。
そんな逆テクハラについて、今回は真剣に考えてみたいと思います。
親や友達などから頼まれるパソコン修理
実際に、よく聞く話でもありますが、友達がゲーミングパソコンを自作したいので、手伝ってと言われて、
秋葉原での買い物に付き合って、その後、自宅まで言って、パソコンの組み立てからOSのセットアップ、何ならよく使うだろうアプリケーションのインストールまで、セットアップさせられた経験のある、パソコンオタク連中って、結構多いんじゃ無いでしょうか?
また、友達の少しカワイイ女の子から、自宅のパソコンの調子が悪いと言われて、修理するために部屋に上がり込んだのに修理が終わったらお茶も出してもらえずに追い出されたと言う、奥手な男子、それ逆テクハラですから!
やれ、プリンターが壊れただの、
キーボードが動かないだの、
マウスが変な動きをするだの、
何なら、ビデオが録画できないなんて言うのも実際珍しく無いようです。
そんな苦情、正直メーカーサポートに言えよ!と言うような内容を、
タダで、早くて便利だからという理由で頼まれる側からしたら、本当に迷惑なんですよね。
実際に、田舎の母親から、パソコンが壊れたと言われて帰郷してみてみたら、パソコンのコンセントが抜けていただけなんていう話もあって、
笑い話のようで、めちゃくちゃダメージの大きい逆テクハラなんですよね、コレ。
何故、ITリテラシーが低いのに上から目線なのか?
もちろん、パソコンが壊れて一番困っているのは、本人です。
でも、ヤツラは、ITがわからない事を理由に、パソコンが詳しい人に対して、「〇〇君だったらカンタンに直せちゃうよね?」という言い方で、近づいてきます。
そして、次のような質問をしても、一切的を得た答えを返してきません。
何をして壊れたのか?
いつまで正常に動いていたのか?
直前でどういう操作をしたのか?
奴らは、「別に何もしていない、壊れる操作なんてやってない」の一点張りです。
良い加減に、自分が何をしたかぐらいは頼むから覚えておいてくれ、
原因がわかったら大体何をしたかは明確になってしまうんだから、黙秘を続けている被疑者ぶるのも、いい加減にしてほしいですね。
逆テクハラの特徴
ここで、最近経験した、逆テクハラについて、とある特徴を見つけたので、リストアップしてみました。
壊れてもいないのに「壊れた」と言ってくる
パソコンでアラートダイアログ表示がなんて、日常茶飯事に出ますが、逆テクハラする人たちは、
そのアラートを見ると「壊れた」と言います。
自分が思った通りの操作で進めなくなる時も、「壊れた」と言います。
USBが接続できていないのに、パソコンでデジカメから写真が取り込めない時も、「壊れた」と言います。
自分の操作方法が間違っているとか、微塵も考えないようですね。
パソコン内のいろいろな箇所の正式名称が通じない
逆テクハラメンバーには、
「タスクバーのファイルメニューの・・・」とか、
「クローズボタンを押して・・・」とかの日本語がどうやら通じません。
画面の操作もおぼつかないのに、自分の操作が正しいと思い込んでいる思考を修理するところから始めないといけないのかも。
何度やっても失敗する操作を、もう一回やってみてと言ってもまるでできない
「昨日から、エラーが出てばっかりなんだよね」
そんな事を言われて、実際に同じ操作をこちらがやると、何の問題もなくエラーも出ない。
なんて経験、情シス経験者であれば、何度もあるはずです。
これは、ITハンドパワーのなせる技とも言われていますが、本当は、操作が間違っているんですよね。
気が付いていないのは本人だけで、その間違った操作を、自分で繰り返すこともできない人が多いようです。
昨日は何度もエラーを出していたらしいのだが、どうやったらそのエラーが出るのか、個人的には興味があるのに、再現できない事がほとんどなのでもどかしいです。
特殊なハードウェアを使っている
友達から電話で、プリンターが動かなくなった、と言われたけど、でんしゃで 数時間かかる場所にいる友人なので、気軽に伺って見てあげられない。
そんな時に、今時であれば」、LINEのビデオ電話で、相手の操作を映しながら遠隔で見てあげられるんだけど、
こっちが聞いたこともないようなプリンターメーカーの知らない機種を使っていて、見たこともない様なドライバの画面や設定を、遠隔で且つ、電話の口頭で伝えるのって、
プロの講談師でも、まずムリじゃね?と思うんですよね。
こちらの都合を考えずに困ったらすぐに電話をかけてくる
日中忙しく仕事をしている時に、親の危篤の知らせかの様な勢いで、電話をかけてくるのも逆テクハラメンバーの特徴です。
こっちの都合なんて二の次です。
まずは、自分がどれだけ困っているかをこちらに話すストーリーテラーに徹している様です。
でも、話がうまければ、面白おかしく聞けるのに、用語も単語もまとまっていないし、単に壊れた動かないという、同じ言葉の繰り返しだけで、
こちらから聞き返さずにはいられなくなる状態です。
しかも、こっちは普通に仕事をしている最中なのは、平日の日中を考えればわかるだろ。といつも思うんだよね。
あとがき
本日、嫁のお義父さんから、「プリンターが壊れた」という一報がありました。
彼は、かなりの逆テクハラモンスターなのですが、
おかげで、夕方の貴重なルーティンの時間を2時間近く奪われてしまいました。
まじで、自分が買った機材を詳しくマニュアル見たり、ネットで調べたりするぐらいは、やってもらいたいといつも思います。
どうやらこのお義父さんは、「ググる」事が苦手な様で、ネットで調べる前に電話を掛けるクセがあります。
この点も逆テクハラモンスターの特徴として考えても良いかもですね。
それにしても、こうした逆テクハラを無くすために、何をどうすればいいのかわからないんですよね。
同じ思いの人がコミュニティでも作って、社会改善活動なんてできるんじゃないかと密かに思ってしまいました。
でも、間違っても、家電メーカーなどのIT弱々人間対応の有償サブスク加入などはしないでもらいたいですね。
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