ホームページの運用がうまくできない会社が多い話

2024年8月7日

Web制作

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eyecatch これまで、数多くの企業や、学校関連、NPO関連、個人ページ、などのホームページを頼まれて作ってきましたが、今でもそのまんま稼働しているホームページは半分も無いです。 ホームページを作って1年以内に全くデザインを変えてしまうか、何故かホームページを取りやめてしまうというケースを数多く見てきました。 もちろん、こちらは商売でやっているので、どれもお金をもらってホームページを作らせてもらっています。 小学生に飴玉を買う程度のはした金じゃ無いことは想像できるでしょう。 なのに何故、短期間しか運用することができないのかを、今後のホームページ制作の肥やしにするためにちゃんと分析しておきたいと思います。

ホームページは会社の体裁

会社をこれから作ろうと考えている駆け出し経営者の人が、 「とりあえずホームページだけは作っておきたい」 という思考で作ったホームページは、よほど考えていない限り運用するポイントは、お知らせ(ニュース)などの項目ぐらいです。 あと、業種にもよりますが、何かを販売している企業であれば、商品リストの更新だったり、従業員や、何かしらのサービス紹介があると多いますが、 そういうものも更新はほぼされないことが多いです。 きっと会社立ち上げ時期って、本来の会社の仕事で忙しいはずですからね、よほどホームページのことを気に留めていないと、記憶にも残っていない可能性が高いですよね。

作ればヨシと思っている

ホームページを作る時に「更新はしません」と言い切る会社も少なくありません。 もはや会社のトピックをホームページに履歴として残すという作業自体もやりたくなくて、 作りっぱなしにしたいと最初から考えている会社さんも、一定数いらっしゃいます。 こうした会社さんは悪いわけでは無いのですが、ホームページに変化がないと、それを見に来る人の印象が良くなるわけもないので、会社のブランディングに影響することは間違いないんですよね。 せめてSNS更新をしてそれを表示更新するというような仕組みを作って運用するぐらいのことをすると、ホームページも墓場の様にならないんですけどね・・・

定期運用タスクがこなせない

とにかくSEOをあげて集客をしたいという、熱意のある方には、オウンドメディアをオススメしています。 ブログや、サービスに関する記事を書いて、ページをどんどん増やしていき、キーワードのポイントアップを狙ってSEO対策をするという手段なんですが、 記事ページが数十から100以上ぐらいないと、正直言ってGoogleから見向きもされない状態です。 毎日更新であれば、3ヶ月程度で100記事に到達できますが、週に一度ぐらいの更新であれば・・・2年ほどかかってしまいます。 そもそも、これを10回以上続けられる人(会社)は、これまでの経験ではほぼいませんでした。(数社ぐらいがちゃんと続けてくれています)

担当者がいない

そもそも、会社に運用担当者がいないので、運用ができないという事を、ホームページを作っている時点で伝えてくる場合もよくあります。 その打ち合わせに社長などが同席していれば、担当者を採用するみたいな夢物語をほざき始めますが、ホームページを作ってから採用を始めたんじゃ本来はだめで、 採用するまでの間ちゃんと誰かが運用を行う必要があるのにな〜といつも心の中で思って顔では笑っています。

事業内容が変わった

ホームページを作って半年ぐらいで、作った内容とまるで事業内容が変わってしまったので、ホームページの更新も放ったらかしで、そのままにしているという話を何度か聞いたことがあります。 ちゃんとしている会社さんであれば、ホームページの内容変更のご依頼をいただいて、その都度のタイミングでの内容に更新させてもらえるんですが、内部の担当者に任せっきりになっているパターンが多いようです。

担当者が辞めてしまった

一生懸命、オウンドメディアを育てていってくれていた担当者の方が、社内の色々なトラブルにより退社をしてしまっていたという話も良く聞きます。 そして、次のホームページ担当者になった人に、色々と肝心な内容が引き継がれていなかったりすると、システム内容の説明をしてもらいたいと、ボランティア要請が来る場合があります。 これ、ほんと勘弁してもらいたいんですよね。 仲のいい友達などであれば、ブツブツいいながらやってあげるんですが、安く叩かれて作らされたホームページで、その後の契約も何も無しで延々とアフターサポートをやらされる地獄のような企業は存在します。

担当者を付けて運用をするぐらいなら年ごとにデザイン変更をしていった方が良い?!

ホームページ費用には、制作というイニシャルコストと、運用もお任せのランニングコストが存在します。 多くのWeb制作会社は、ランニングコストを契約することで、毎月(または毎年)の定期収入を得るサイクルを作りますが、 うちの会社は、ランニングはできるだけうけないようにして、その会社で運用ができるように、講習会のようなセミナーを開いたり、ホームページに関する技術レクチャーやコンサルティングを行うようにしています。 ブログを書く内容であれば、分業の書き方レクチャーまで行う場合もあります。 でも、そもそも運用ができる会社というのの少なく、運用コストを他社に払いたくないという会社さんも多いようです。 たまにそうした会社の中で悪知恵の働く人たちがいて、少しの内容更新をお願いするので安価に制作会社に対応をさせて、ついでに、色々な箇所の更新を「ちょっとやっといてよ」と口約束でお願いしてくる輩がいます。 もちろん、都度作業見積もりと、請求内容をこちらがしっかりとコントロールすれば、取りこぼすことはないのですが、作為的にこういう行為をされると、制作会社はいい気分じゃないのは間違い無いですね。

SEOなどには理解も興味も無いが、ページのアクセスを増やしたい

せっかくホームページを作ったんだから、SEOでは上位の順位(みんな一番上と言う)を取りたい。 もちろんページのアクセスを増やして会社の売り上げを上げたい。 でも、運用はハナからやりたく無い。 そして、できるだけお金を使いたく無い。 こういうことを、ホームページを作る前から言ってくる人たちもいます。 当たり前ですが、現状をお伝えしてあげて、それらがどれだけ矛盾しているかをお伝えするんですが、「それならホームページ作る意味ないじゃん」と言われたこともあります。 ホームページって魔法か何かと勘違いしているんでしょうか?

SNSなどをまるで知らない

企業の採用ページや、大学ホームページなどでは、学生に向けた今時のページをよく求められます。 それには、SNSと連動させるのがいいのと、それなりの運用が必要になることを伝えると、 若い人のいない組織などの場合、SNSをまるで知らない(名前ぐらいは知ってる程度)というケース、よくあります。 当たり前のように、もはや運用更新をするようなマインドにはなるわけがありません。

あとがき

ホームページ制作会社というのは、単にHTMLをコーディングするだけの仕事でも、 綺麗なデザインを構築するだけの仕事でもなく、 その会社や組織をホームページを使って活性化するお手伝いをするコンサルティングの方がパワーがいるというのが今回のブログから改めて理解することができました。 もしかしたら、更新ができない会社さんも、問題は担当者がいないことでも、やる気がないことでもなくて、制作会社の伝え方が悪いと言う場合も多いのあるのではないかと言う、 自分への戒めも込めて本日のブログを締めくくりたいと思います。 さて、自分の会社のホームページでも作ろうっと!!

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