少数開発をやっているベンチャー企業がエンジニアを爆増させたい時に考えるべき事

2021/12/24

ビジネス

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eyecatch 会社内で開発人員1人という経験をしてきた、ユゲタです。 ベンチャー企業は大体が、創業時に1人(またはごく少数)でその会社の基盤になる得るシステム開発を行って、そこ後サービスが活性化してきたら、開発人員を増員していく計画になると思います。 初期開発を行っている時には、開発者はどんだけ残業をしても、全く苦にならずに、バリバリ作り続けられるのですが、運用フェイズになると、 追加機能開発をしながら、営業担当者からの要望や、顧客からの要望にも、同時に応えていかなければいけません。 そうした時に開発員は疲弊して、「忙しい」「人員を増員してくれ」「手が回らない」「営業や要望をストップさせてくれ」という言葉を連呼し始めます。 そして、システム障害などが発生しようモノなら、かなりの確率でその少数の開発員は、闇に突入していくことになります。 ※この時点で、エンジニアとしての耐久度が測れるという考え方もありますが・・・www こうした会社から、ユゲタに「誰かいい人(エンジニア)を紹介して欲しい」という相談を、本当によく受けるので、人材紹介をやっていないユゲタですが、 こっちの商売の方が儲かるかも・・・と密かに企てていることは置いといて、開発員の人たちの苦しみを経験済みのユゲタとして、どうすればいいかをブログに書いてみたいと思います。

人を増やしたくても増やせない

多くの会社が「エンジニア不足」と言っていますが、「エンジニアが足りています」という会社は、聞いたことがありません。 そりゃそうですよね。エンジニアって、今どきの花形商売だし、優秀なエンジニアであれば、論理思考も高く、いろいろなIT対応もでき、コミュ能力があれば、営業までできてしまう いわゆる、スーパー従業員になりやすい人材ですからね。 エンジニアが足りていないという会社は、少し言葉が足りていなくて、恐らく「優秀なエンジニア、または自社に見合うエンジニアが足りない」というのが実態で、 それはどんな人?と聞くと、次のように発言することが大半です。
・自社の文化に合うエンジニア ・コミュニケーション能力のあるエンジニア ・現在行っているコアな技術を習得している人
実は日本企業がJSON法を受け入れ難かった理由と全く同じで、自社内の独自ルールを社内で重要視しているが故に、それに見合った人は全体のエンジニアの割合を考えると、非常にごくわずかであるということが容易に想像できます。 採用を活発に行えるのであれば、受け入れる覚悟も必要で、必要最低限の条件を設けて、それに見合わなくても円滑に具用務を遂行できるという風に社風自体を変えていく必要もあると感じました。 これは、ユゲタが採用活動を行っていた際に、外国人エンジニアを採用して、それまで日本語コミュニケーションを心配していた自分が全く無意味だったことを知った時に むしろ自分たちが外国語を覚えていくという選択肢もあると感じたことから、歩み寄る姿勢がなかったのはむしろ企業文化の方だと強く思いました。

うかつに人を増やすと大炎上するよ

次に考えたいのは、仮に沢山の人を採用できたとしたら、採用した人の各種教育、社内文化に馴染んでもらう方法って、どのように考えているかを、採用従っている担当者に聞いても、簡易な答えしか持っていないことが大半でした。 もちろん、社内に入ってもらって、行う作業のレクチャー程度は準備していると思いますが、実際にその会社に入ってみると、いろいろな独自ルールがあったりするため、 その実態を見た瞬間に、萎えてしまうエンジニアも多いかもしれません。 社内文化を無くせというわけではないですが、そうした事が、何もマニュアル化されておらず、水面下ルールになっていて、無意味な作業をしなければいけないということを会社の中の人たちが気がついていないというのが本当の問題なのかもしれません。 これって、裸の王様になっているとも考えますよね。 でも、多くの会社が実はこういう状態になっていて、採用活動もうまくいかなく、インターンで入った学生達が、希望入社をしてくれる確率が低かったりします。 そして、エンジニア部門で言うと、入って手取り足取り教えないと社内で扱っている技術が何も理解できないという状態も、往々にして存在します。 単純にドキュメントを揃えよう!という事ではなく、このシステムはどういう経緯があって、成り立っているかも、文化として継承していくことを考えると、そうした事も、何かしらの形で残さなくてはいけません。 でも、「手が回らないから、ドキュメンテーション作業はやらなければいけないのは分かっているけど、後回しにしている」というエンジニアが大半であることも間違いないでしょう。 こうした、新しい人を受け入れる準備ができていない状態で採用をしてしまうと、離脱もまた早く訪れてしまうという事も理解しておく必要があるかもしれませんね。

付け焼き刃対応をして地獄のアップデート

最後に、忙しい開発部門の人たちに言いたいこととして、自分の仕事が忙しくて手が回らないからと言ってうかつに採用をすると、レクチャーや教育という仕事が、余計に増えて、 採用した人のケツを拭く役割にも往々にしてなりえてしまうということを理解してみましょう。 なので、まず考えるのは、今の自分の仕事をより効率的にできる方法はないかを今一度模索して見る必要はあります。 これは、メンターや専用コンサルでも付けなければ、なかなか難しい事ではありますが、ユゲタの知っている人で、10人分ぐらいの働きをするスペシャリストなどもいるので、 たかが数人程度のしごとで忙しいと言っている自分が恥ずかしく感じたこともありました。 忙しいがゆえに、目の前のエンジニアリング作業は、ライブラリやプラグイン任せ、webサイトを早くしたいからCDN、不具合が頻発するのでQA会社へ委託、 これらが間違っているとは思いませんが、安易にこれらを選択して、その後に地獄が待っている状態になることもあるので、よく考えるという習慣をつけることをオススメします。 そうすることで、採用をした後でのトラブルや、仕事増なども、見据えることができたら、ようやく、人を増やせる体制に持っていけると考えても問題ないでしょう。 社外に対してあまり出向かないエンジニアの人は、こうした事情が特に伝わりにくい状態でもあるので、「他社がどうやっている」とか「成功した会社」「失敗した会社」などの事例を聞いてみると非常に参考になることが多いですよ。 社外でそういう事を聞ける環境ではない人は、是非ユゲタまでご相談ください。 これまでたくさんの会社のエンジニア部門も含めベンチャー企業を拝見させてもらってきた経験を、お伝えすることもできますよ。

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