世の中で話題の「働き方改革」ですが、いくつかのキーワードが独り歩きして、どうやら本筋とズレて理解されていると感じる時がある。
政府が言っている働き方改革と、企業が取り組むべき働き方改革は、少し違っているのかもしれない。
それに、実際に働き方を改革される労働者自身がこの改革をキチンと意識しなければ、まともな改革は出来ないのではないかと思われる。
今回はそんな働き方改革を、イノベーションしてみようと思う。
そもそも見解の違う働き方改革
今現在、働き方改革と聞くと、以下のようなキーワードが頭に浮かぶ
・残業過多による過労死
・ブラック企業の未払い残業費
・EC発達に伴う配達員の劣悪な勤務形態
いくつかの事件や、ITが進む事による変革の時期の為、労働者の働き方も買えていかないとイケないという点が本筋なのだろうが、
ブラック企業で働くことのデメリットが、世論で独り歩きしていて、劣悪環境の改善を会社に突きつけるという、少し本筋とは違った内容になっている傾向もある。
ブラック企業と呼ばれる会社での未払い残業費の問題などは、労働者からすれば、今までの残業未払い分を会社に請求でき、残業費が支払われるという事になれば、実質給料アップにつながるのだから、悪い話ではない。
確かに、粗悪な経営者が経営するブラック企業は存在するし、そんな会社で働いてしまった人は、骨の髄までしゃぶり尽くされるように飼い殺しのような働き方を強いられてしまう。
年々アップしていく最低労働賃金で、得をしているのは一体誰なのだろう?と考えてしまうほど、働き方改革と、残業問題は、あまり関係が無いのである。
それでは、そもそも働き方改革とは、どういう改革なのだろうか?
よくAIセミナーなどで話に出る、「馬車から車に変わった時代に働き方改革が行われてきた」というのがある。
それまで、馬の蔵や蹄を作ってきた職人は、車の工場勤務に転換することで、全く違う職業、働き方を手に入れる。
もちろん、職へのこだわりを持ったままの人は、車工場では働かずに、馬関係の仕事に就き続けて、客がどんどん減っていく経営難を味わったことだろう。
これを聞いていつも思うことは、人は柔軟に変われないと、生きていけないし、時代に取り残されるという事です。
今現在の施策など
それでは、働き方改革は、どのような点を考えればいいのだろうか?
まず、インターネットをはじめとするIT技術の発達による世の中の変革に会社での働き方が時代についていけているかを考えなければいけない。
これまでは、パソコンが苦手な人は、極力キーボードに触らなくてもなんとか肉体労働でしのげてきただろうが、今やスマホ片手に建築現場の職人が仕事をしている様は珍しくなくなってきている。
スマホを使っていても、最新のスマートフォンでなければ、ICチップも搭載されておらず、「まだ電車にスイカカード使って乗ってるの?」と馬鹿にされるかもしれない。
今では、AppleWatchで電車の乗り降りもできてしまうぐらいスタイリッシュなのである。
まず、コンピュータに詳しくないと何もできなくなってしまう世の中になるかもしれない。
まだ手書きの書類が基本の会社があったとしたら、一刻も早く、コンピュータを基軸にした会社経営を行わないと、他の会社とのあらゆる取引ができなくなってしまうかもしれませんね。
また、世界で一番、高齢化社会となってしまった日本は、今後どんどんそれが加速してくる。
そんな時に、どうやって老人介護をしながら、いまやっている仕事を維持できるかを考えなければいけないひとは増えてくるでしょう。
都心で集中する満員電車で、ストレス溜めながら会社出勤している人は、会社で行なっている仕事が果たして、都心のその場所に行かなければ本当にイケないのか今一度考えてみたほうがいいかもしれない。
もしかしたら、自宅のパソコンで同じことが出来る人も少なくないでしょう。
こうしたいまの働き方のどこを変えていくべきかを考える事が働き方改革の本筋だと思われます。
働き方改革をイノベーション
最後に働き方改革で、今後どのようになっていくかを少し先の未来予想をしてみたいと思います。
1.
体を使う労働は、ロボットがやるようになるため、人は頭を使う仕事だけになるため、スマホ片手にウォーキングしながら、聞いて考えることが仕事になる。その時にデータ書き込みは、音声によるデータライティングで行われるため、有るきながらブツブツ言っている人が街中に増幅するだろう。
2.
残業は、仕事が遅い人のレッテルになり、だめな人が残業するという世の中になり、同時に仕事の締め切り日に間に合えば、度のタイミングでも仕事をしてもよくなる状態になり、カフェで仕事をしていた人が、居酒屋で仕事をするように写っていく。
3.
給料が仮想通貨になることで、現金を持ち歩く人が少なくなり、強盗などの類ができなくなり、世の中の治安がよくなる。こうなった時にセキュリティ会社などの警備システムなどは、不要になるケースも増えるため、そうした人達は職を変える必要が生まれてくる。
4.
スキルをためることで企業からの仕事のオファーができ、自宅で複数の会社の仕事を受け、自分で管理しながら柔軟な働き方と、同時に時間の余裕を増やす人が多くなる。こうなるために、学歴よりも仕事をするためのスキルを重要視する世の中になりはじめ、プログラム教育や、言語学習により力を入れ始める。
考えるべき事のまとめ
結局はIT化していく世の中は避けられないし、便利になるけど取り残された感を持つ人が増えていくことは必須です。
正解は無いが、よりITにより仕組み化されていく事を理解していく必要はあるし、自分でどんどん仕組みを作っていくという事を強いられるかもしれない。
AIやロボットができる事に対して対抗するよりも、それらが出来ないことを仕組み化できる人になるほうがよほど前向きであるということ。
働きやすいという事は「楽ができる」という事ではなく、ストレスが溜まりにくい環境を作れるという事を間違えてはいけない。
単なる物臭な人は、どちみち時代の流れから置いていかれるという事なのでしょうね。
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