優秀な人材が退社する会社は問題点が認識できていない可能性が高い。

2018/03/30

ビジネス 日記

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人材獲得が難しい時代ですが、日本の人口も減り始め、専門分野のポジションが増えてきているのに、専門職を志す人口が圧倒的に少ない事が原因なのです。 そして、企業が採用を進めれば進めるほど、人材紹介ビジネスが活性化するのは、1社に定着する人材が少なくなっていく可能性も高まる。 これは、企業が従業員の働き方をキチンと検討する時代に入ったという事なのだが、これを理解できておらず今だに古い時代の日本の文化を美徳に会社を形成している会社は、採用が難しくなるのはもちろんだが、社員の定着率すら危うくなってくるでしょう。

参考になった記事「優秀な人が会社を去っていく7つの理由」

http://president.jp/articles/-/24760

原因

1. 有能な社員に仕事が集中する 2. 社員との間で個人的な関係を築かず、仕事以外のコミュニケーションがない 3. よい仕事をして、いつも会社に貢献しているのに、評価を受けていない 4. 社員の成長を支援しない 5. 価値観を共有できない人材を採用し、誤った昇格人事を行う 6. 裁量権を渡していない 7. 尊敬できない上司や管理職の下で働いている

対応策

1. 人事評価制度を抜本的に見直し、フラットな組織に切り替える 2. 部下とは成功や問題も共有し、共に評価や問題の解決に取り組む 3. 良い仕事をしたら、その都度、最適な評価を行う 4. 能力開発の機会を定期的に提供したり、社内講師に起用したりする 5. 人材採用モデルをつくる 6. 自己管理ができる人材は、プロジェクトリーダーに抜擢する 7. 全方位評価を行い、組織風土の最適化を目指す
上記ページに書かれている内容を列挙してみたが、非常に良いことが書かれており、とても参考になります。 そもそもの上司の好き嫌いなどの感覚的な問題はなかなか対応するのが難しいところがあるが、やはり会社の環境作りをする体制が重要である事がよく分かる。

出来ない会社の現状

こうしたリストを見た時に、イケていない会社の経営層は「出来ている出来ていない」を判断し始めます。 そして、自分の都合のいい解釈で、出来ている事で安心してしまいます。 明らかに間違っているのは、出来ている判断をするのは、従業員サイドでなければいけないでしょう。 このように自己評価の甘い経営者の元で働く従業員は、いずれはそうした体質に気がつき、都合よく扱われる環境に嫌気がさします。 一方、イケている会社というのは、こうした評価リストに対しては、出来ている出来ていないという事よりも、本当にこのリストの項目が必要なのかを、第三者視点で検討します。 そして、自分たちの会社で必要なのに出来ていない点があれば、それをどのようにすれば、改善できるかを検討するでしょう。 ここでの大きな考え方の差は、「管理者や経営者の視点での良い・悪い」という判断ではなく、あくまで「従業員の視点での良い・悪い」という事を考えなければ、本当に働きやすい環境は構築できません。

働き方改革は、従業員の甘やかしではない

会社が厳しい事を緩くする事を「働き方改革」と間違っている会社も少なくありません。
・従業員がしんどい思いをしなくなる事 ・残業を減らす事、残業代を払う事 ・パワハラ・セクハラを無くす事
こうした事の対応は「働き方改革」とは言わず、レベルの低い会社が、普通のレベルになるだけの事です。 一番勘違いしがちなのは、従業員を楽にさせる事を目的にする事ですね。 「従業員が楽しく、気持ちよく働ける環境を作る」という環境構築こそが求められている働き方改革であり、今の給料そのままでも、環境が良くなれば、居心地は良くなると考えている従業員の人は圧倒的に多いはずでしょう。 金で解決しようとする会社は、よほど稚拙で、問題はそこでないことにいち早く気がつかなければ、人材流出は止められませんよ。

本当に働きやすい会社って何?

この質問は、色々な会社で質問されたり、人事部門の人と飲むたびに出てくる難題ですが、何故難題かというと、答えが一つではないからでしょう。 その会社毎に、働きやすさとは違ってくるもので、何が良くて何が悪いかという基準も違うはずです。 もしかすると、1つの会社の中で、全員がその感覚が同じであればあるほど、働きやすい環境に近づくのかもしれませんね。 政府の掲げる働き方改革で、得をするのが、労働者であってほしいものですよね。

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