古いゲームハードやパソコンのOSをエミュレートしてくれる「Retropie」がバージョン3になり、便利な機能も追加されたので、今までのモノからバージョンアップしたくて、再インストールしたメモです。
そういや・・・RetroPieのロゴかわった?
インストールイメージの取得
RetroPie SD-Card Images
RaspberryPiのバージョンによってイメージがワケられている。
rpi1
rpi2,3
とりあえず、今回はラズパイ2を使って作業します。
DLしたデータは解凍して「*.img」形式にする。
MacでMicroSDカードにインストール
基本的にRaspberryPiのOSインストールと同じ手順です。
以前書いた記事も参考にしてください。
[RaspberryPi] 初期設定を高速で行う手順
PCにアダプタ経由で接続
ドライブをアンマウント
ドライブは環境によってディスク番号が違うので適宜変えてコマンド叩いてください。
今回は「disk2」で行います。
# ドライブの確認
$ diskutil list
/dev/disk0 (internal, physical):
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: GUID_partition_scheme *500.3 GB disk0
1: EFI EFI 209.7 MB disk0s1
2: Apple_CoreStorage Macintosh HD 499.4 GB disk0s2
3: Apple_Boot Recovery HD 650.0 MB disk0s3
/dev/disk1 (internal, virtual):
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: Apple_HFS Macintosh HD +499.1 GB disk1
Logical Volume on disk0s2
B4DD413C-AC27-41C3-A464-4400B78FD6BD
Unlocked Encrypted
/dev/disk2 (external, physical):
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: FDisk_partition_scheme *63.5 GB disk2
1: Windows_FAT_32 boot 62.9 MB disk2s1
2: Linux 63.4 GB disk2s2
# ドライブのアンマウント
$ diskutil unmountDisk /dev/disk2
Unmount of all volumes on disk2 was successful
imgの書き込み
今回DLしたファイルを解凍したimgファイル「retropie-v3.7-rpi2_rpi3.img」を書き込みます。
できればimgファイルのあるディレクトリに移動してコマンドを実行すると楽かも。
sudo dd if=retropie-v3.7-rpi2_rpi3.img of=/dev/disk2 bs=1m
Password:
2670+1 records in
2670+1 records out
2800000000 bytes transferred in 391.245409 secs (7156633 bytes/sec)
起動
nesのROMを入れてみる
ネットに繋がっていればSFTP経由で簡単にデータ転送ができます。
#IPアドレスの確認
$ ip addr
1: lo: <loopback ,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default
link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
inet 127.0.0.1/8 scope host lo
valid_lft forever preferred_lft forever
inet6 ::1/128 scope host
valid_lft forever preferred_lft forever
2: eth0: <broadcast ,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP group default qlen 1000
link/ether b8:27:eb:9a:8d:1d brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 192.168.1.100/24 brd 192.168.1.255 scope global eth0
valid_lft forever preferred_lft forever
inet6 fe80::de2b:b32b:9fc5:3d5e/64 scope link
valid_lft forever preferred_lft forever
DHCPで変動の場合は上記コマンドでIPアドレスを取得してください。
今回は「192.168.1.100」でした。
FilezillaなどのSFTPソフトで以下のアクセスができます。
HOST:192.168.1.100
ID:pi
PW:raspberry
※raspbianと同じですね。
音声出力の変更
HDMIは映像と音声を含んでいますが、出力先がPCモニタの場合は映像しか出力されません。
しかしRetropieの出力先はHDMIのままなので、ピンコネクタにスピーカーを指しても音声が出力されません。
そこで強制的に音声の出力先のみをピンコネクタ側に変更する場合以下のコマンドを実行します。
Raspberry Piのサウンドを試したら音が出なかった話
$ sudo amixer cset numid=3 1
ちなみに、デフォルト状態に戻す時は下記コマンドで、「auto」モードです。
$ sudo amixer cset numid=3 0
HDMIモードは「2」にする事で可能になります。
$ sudo amixer cset numid=3 2
ただし、全ての環境でこの設定が必要ではないので、テレビなどの場合はHDMIで音声も出力されるので、この処理は必要ありません。
ファミコンコントローラを接続
GPIOにファミコンコントローラを接続
以前記事のファミコンコントローラ配線設定を参考に
GPIOに接続しやすくしたファミコンコントローラを接続する。
※今回はテスト用の為1コンのみの接続にする。(2コン接続は次回やります)
GPIOの接続
RaspberryPi2のファミコン化
配線色別の役割
GPIO接続サンプル
ターミナル設定
retropieを起動している状態でエミュ選択画面でキーボードを接続していれば「F4」キーを押すことでターミナル画面に切り替わります。
外部PCからsshでアクセスしてもいいです。
$ ssh pi@192.168.1.100
password:raspberry
ログインしたらretropieの設定画面を立ち上げます。
$ sudo Retropie-Setting/retropie_setting.sh
1. SNESコンフィグをdisableに変更
2. Gamecon & db9 drivers
質問に答えた後、下記コマンドを実行
# コントローラー2つ設置の場合
$ sudo modprobe gamecon_gpio_rpi map=0,0,2,2,0,0
# コントローラ1つのみ設置の場合
$ sudo modprobe gamecon_gpio_rpi map=0,0,2,0,0,0
# 接続確認
$ jstest /dev/input/js0
$ jstest /dev/input/js1
確認モードでちゃんと接続されていれば、コントローラのボタンを押す度にターミナルの表示が反応する。
起動時にコントローラが自動認識するように、下記を設定
$ vi /etc/modules
--
uinput -> #uinput //コメントアウトする
//下記を追記※コントローラ2つの場合は上記を参考に入力してください。
gamecon_gpio_rpi map=0,0,2,0,0,0
この状態でrebootすれば、正常起動して、コントローラで動作するはずです。
Let's Play !
追記
音声出力の設定
$ sudo amixer cset numid=3 1
$ sudo amixer cset numid=3 2
$ sudo amixer cset numid=3 0
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