ソフトウェア・ライセンス「MIT License」を知る

2016年5月2日

テクノロジー ドキュメント 法律

Githubを眺めていると、「MIT Licenseなのでコピーも改変もご自由に・・・」と書かれているのを見かけました。 それって「オープンソース」というのではないのか? きっと、ライセンスの種類なんだろうと思うのだが、未知な僕が故に、ググってみて分かりやすく解説できるようにしておきたいと思うのでここにメモしておきます。

MIT ライセンスってどういうライセンス?

オープンソースのひとつで「無料で自由に使うことができる」というものらしいです。 但し、「制限がほんの少しある」というところが通常のオープンソースと違うところらしいですね。 どうやら、オープンソースについても調べないと行けないようだ・・・

オープンソース

wikipedia:オープンソース 個人利用も商用利用も無料で利用することができる。 有名なものとしては「Netscapeブラウザ」や「WordPress」などがあり、名前の通り、ソースコードを公開する事らしい。 そもそもソースコードを公開するのにライセンスなんて意味が分からないが、どうやら以下の10箇条ルールがあるのが基本コンセプトという事だそうだ。
1. 自由な再頒布ができること 2. ソースコードを入手できること 3. 派生物が存在でき、派生物に同じライセンスを適用できること 4. 差分情報の配布を認める場合には、同一性の保持を要求してもかまわない 5. 個人やグループを差別しないこと 6. 適用領域に基づいた差別をしないこと 7. 再配布において追加ライセンスを必要としないこと 8. 特定製品に依存しないこと 9. 同じ媒体で配布される他のソフトウェアを制限しないこと 10. 技術的な中立を保っていること ※wikipediaより抜粋
その昔、PCはハードウェアのみが売買の際の金額対象とされていたが、ソフトウェアもライセンスという概念があるし、もちろん開発する対価がなければ誰もこの分野をやりたがらないため、このブラックな印象を払拭する為に生まれたのがオープンソースという事なんですね。 フリーソフトというのは、全てが「自由」という概念に対して、オープンソースは細かく制限が付いているため、全てが自由ではないので、ソフトウェア開発者はこういった著作権を理解しておかなければいけない。

ライセンスの種類

MIT License

マサチューセッツ工科大学を起源とするライセンスで、非常に制限が緩いライセンス。 X windows systemで利用されていることからX11ライセンスとも呼ばれているらしい。 条件
無保証 著作権表示の保持

BSD License

カリフォルニア大学で策定されたライセンスで、多くのフリーソフトウェアで使われているライセンス体系。
無保証 著作権表示の保持 二次的著作物の広告にはオリジナルの著作者が紹介される事

GNU License

若干緩やかなライセンス「同一ライセンスの適用」を重要視している。
無保証 著作権表示の保持 同一ライセンスの適用

オープンソースに何のメリットがあるのか?

そもそも、オープンソースにはいくつかの種類があるが、以下の2つの条件は共通しているので、必ず抑えておこう

無保証

ソースコードを配布しているので、ハードウェア環境も含めた実行環境は保証していない。 さらに、操作方法などで発生する不具合なども、保証していないということ。

著作権表示をしなければいけない

オープンソースの概念として、著作権を放棄していない為、オープンソースを元に創りだしたソフトウェアを0から自分で創りだしたように公開することは、違反なのである。

メリットとは

せっかく作ったソフトウェアのソースコードを公開すると言う事は、悪意のある開発者には複製や悪用される可能性は高い為、こうしたネガティブな考えの基では、メリットを感じることはないが、 公開することで、ソフトウェアの目的が巨大なものである場合、有志による共同開発という手段が会社を通さなくても行えるという点が優位点でしょう。 Githubが流行っている理由の一つにオープンソースをナレッジできるサービスとして便利に使っている技術を引っ張っていく側のエンジニアも少なくないという事も理解しなければいけない。

関連リンク

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