プロダクトアウト、マーケットインの考え方

2016年5月28日

ビジネス 学習

「プロダクトアウトは良くない」と人から言われたのだが、そもそも言葉の意味がよく分からなかったので、適当に相槌打ってたんだが、知らないことがあると気になってしょうがないので調べてみたところ、僕が悩んでいたいくつかの問題が解消されたので、ブログにメモる事にしました。

意味を調べてみた

プロダクトアウトは、作り手の理論を優先させる事を良い、品質を技術革新に置く傾向がある。 マーケットインは、顧客ニーズを優先し視点をユーザーに合わせて作り、「売れるものを作る」という概念です。 http://www.jmrlsi.co.jp/knowledge/yougo/my02/my0227.html かつては「良い物を作れば売れる」という時代があり、プロダクトアウトが絶対であると信じられていましたが、最近では それだけでは売れず、マーケットインの考え方が無いサービスは市場で受け入れられないとされる傾向が強く、 マーケティング理論や思想を重要視するようになっています。 エンジニアにおいて、「良い物を作りたい」という欲求はプロダクトアウトかというとそうとも言い切れないが、 多くのエンジニアが「市場のニーズ」を「自分が使いたいから」という事と履き違えて考えてしまい、 自己欲求のまま作ってしまい、結果プロダクトアウトになってしまう残念な事はあります。 この市場ニーズを、マーケティング調査として立ち回れるエンジニアであれば、自己欲求の高いサービス構築であっても マーケットインの商材を考えられ、結果成功をもたらす事が可能になるのですが、技術畑のエンジニアでマーケットの広い視野を持つという事は、かなり稀なようです。

何故エンジニアはプロダクトアウトに偏るのか?

技術を仕事とするエンジニアの多くは、「仕様」を重んじ、「設計」し作り上げる事をゴールにすることから、 ビジネスの現場では「言われたことしかできない」と言われる人が多く見られます。 個人的には意見を持ちますが、極端にコミュニケーションを避ける事を好み、決定事項は「リーダー」や「プロマネ」が決めることと 決めてしまっていて、結果作業が遅くなったり、間違った作業を完了後に指摘されてから気がつく事から、 技術以外の部門から煙たがられる可能性も高いようです。 少しわかりにくく書いてしまったが、要するに作り手に拘る人は、使い手の事は二の次で自己主張を重んじてしまいがちという事ですね。 非常に良く分かります。 僕もモノ作りの側であるので、誰かにとやかく言われながらモノ作りをするほど楽しくないことはありません。 自分の欲求のままに作れる事が何とも気持ちいいわけです。 そして、それが仕事で給料までもらえる環境であったとしたら、パラダイスなわけですね。 しかし、仕事として考えたら最悪なので、ここのギャップが現実でも発生しがちということです。

自分がやりたい事を考えなおす

そもそも、モノ作りを生業にする事で社会人になったのですが、モノ作り以外の仕事は職に就くイメージが無かったのも事実です。 周囲のエンジニアでフリーランスになると言っていた人達を思い出すと、とにかく「自分が作りたいものがある」とか「人の顔色を見ながらモノを作るのが耐えられない」というセリフがほとんどでした。 ちゃんと自分で決めてその道を選んでいるならいいんですが、その後のその人達が幸せになったと聞いているのは、一握りもいないも事実です。 ようするに、プロダクトアウトは自己満足でしかなく、世の中では受け入れられにくいという事だと理解できます。 フリーランスになる際にマーケットインの考え方を持てればかなりの確率で成功するモノ作りになれるだろうと気がつくことができました。

どうすれば理想のマーケットイン体質になれるのか?

研究者や開発者は、エゴが強い印象ですが、学生の就職活動などでこの対象者の彼らが必ず口にする言葉があります。 「人の役に立つものを作りたい」 というセリフです。 毎年必ず聞く言葉と、採用面談を行う際にも本当によく聞くセリフです。 僕はこのセリフを聞くと、不採用にする傾向がありますが、その理由はこのセリフによって本気度が全く伝わってこないからなんですね。 全てというわけではないですが、このセリフを言う前にもっと言うべきことがあると思うことが多いのでそうなるんですが、 この考え方事態は「マーケットイン」なのではないか?と考えられますが、残念なのはこれをいう時点で結果論になっていて、その途中過程での部分が人間性であるため、「人の役に立つものを作りたいので自分は何ができるか?何をするか?が重要」だと考えてしまいます。 矛盾しているかもしれませんが、マーケットイン体質というのは、顧客の言いなりに作るのではなく、それも踏まえて開発側の美学を押し付けてもいいのではないかと考えてます。 人は素晴らしいモノには感動する生き物です。 このバランスが考えられるクリエーターが今風なのではないかと行き着きました。

身の回りにいる教えて君に物申す

開発員の醍醐味は、モノが作れるという点ですが、もちろん新しい物を作る時は勉強・習得・検証・研究などの過程を経てかなりの努力の後にいいものが完成するという達成感があります。 多くのエンジニアが、この過程を飛ばして完成の達成感だけを求め勝ちですが、エンジニアの質がこの考え方に依存している事に気が付きました。 最近のWEBアプリケーションはOSSの流行に伴って既存のライブラリを組み合わせるだけで、ある程度のモノは作れてしまう状態にあります。 言ってしまえば、プログラムをそこまで深く分かっていなくても、製品開発ができてしまう事も可能なんですね。 確かに簡単に達成感を得られる時代になったのかもしれませんが、こうしたエンジニアに共通して言えることはすぐに「ググる」「StackOverflow」のように検索をして素早く結果を得ようとします。 そして残念なのは「コピペ」・・・ もはやモノ作りの領域ではないので、パズルのような間隔で組み立てる開発員ですね。 もちろんギアの再発明は無意味ですし、スピード感を持って仕事をすすめることは重要ですが、プロダクトアウト、マーケットインの狭間のモノ作りというスペシャリストを追求する姿勢が重要だと考えてしまいますが、 もはやこの思想事態が時代遅れかもしれない・・・ 「唯一言えるのは教えて君には明るい未来が無い」という事は、心の底から言えるセリフです。

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