
先日、いつもコンサルティングをしている組織の人たちと打ち合わせをしていた時に、
新年度で組織変更があったため、新しくその部門のホームページ担当者になったという人から
「何を勉強すればいいですか?」
という質問をされました。
この組織は、色々な部門があり、それぞれの部門でホームページを別々に作って管理しているらしく、
組織内でこうしたWeb担当者が多数いるのだそうです。
そして、ほとんどの人が、HTMLすら知らないというレベルの人たちで、どうにもこうにも困っているとのことでした。
もちろん、前任者からの引き継ぎ資料のようなものがあり、
・サーバーのアクセス方法
・ニュースの更新方法
などがメモされているようです。
会社などでも、罰ゲームや、爆弾受け渡しのように雑務として、比較的やらされ感の高いホームページ担当者ですが、
実際になってしまったらどうすればいいのかを、ブログで解説してみたいと思います。
ホームページを作るのに必要な知識とは?
一般的にホームページは、
ホームページ制作会社に作ってもらうのがいいのですが、
運用費などを払い続ける事には、ちょっと勿体無い感じがして、
ニュースやお知らせの更新なんかは、自分の会社内でやって、コスト削減をしたくなるのもよくわかります。
でも、ホームページ制作に関する知識が無いと、何をどうやったらいいかまるでわからないんですよね。
ノーコード的に、テキストの変更を簡単に行えるホームページもあれば、
ガッツリとプログラミングみたいな感じや、ページの編集をするために特殊な環境が必要になる場合もあり、
ITが得意ではない人にとっては、苦痛でしかないでしょうね。
そして、何をどのくらい覚えればいいのか?という事に対して、端的に答えるとすると、
「作られ方によって変わってくる」
というのが実際のところです。
と言ってしまうと元も子もないのですが、主流なホームページ制作フレームワークで構築されたモノでリストアップしてみます。
Wordpressで作られたホームページの場合
・Wordpressにログインして、管理画面の使い方や、プラグインなどの操作方法を覚える必要あり。
・HTML操作または、Wysiwyg(ウィジウィグ)という文字を太くしたり、色を変えたり、サイズを変更できる、ワードやパワポのようなツールの使い方を知る必要がある。
・HTM、CSSのスキルがあれば、なおよし。
WixやJindoのようなWebサービス系ノーコードツール
・それぞれのサービスのエディタ画面で、使える機能の認識を学習する必要がある。
・サービスごとに、同じ機能であっても名称が違うため、それらの単語をキチンと認識する必要がある。
・思ったように表示できない時に、どうすればいいかを相談できる人、サポート担当者などの確認をしておくと安心できる。
開発エンジニアが好んで使いたがるフレームワーク
・PHPならLarabel
・Javascript(フロントエンド)系なら、ReactやNext.jsなど。
・Rubyは、RubyRails一択
・Pythonは、Djangoがメジャー
・上記は、それぞれプログラミング知識と、サーバー・ネットワークの知識が必要になります。
フレームワークを使わずに作られたホームページの場合
・サーバーへのアクセス方法。
・FTPやSFTPなどでのファイルアップロード方法。
・サーバーに置かれているファイルやフォルダの構造の認識
・HTMLやCSSなどが問題なく扱えるスキル。
学習コストについて
通常の会社でホームページ担当をしている人は、他の専門業務があって、片手間にホームページの更新やら管理を行うという雑務扱いでやっているパターンが多いはずです。
専任でやっているという人もいますが、そうした人は、かなり深くまでホームページ制作について学習しておく必要があるかもしれませんが、
兼任でやっているようなホームページ担当者は、なるべく学習コストはかけたく無いと思っているはずです。
もちろん、趣味でホームページ制作の勉強をすることが楽しく感じる人もいるので、そうした人は是非ドップリとディープな学習を楽しんでやることをお勧めしたいですね。
浅い程度のホームページ制作学習について
とりあえず
業務ができるという程度であまり学習コストをかけたく無い人は、
自分の周囲に、困った時に質問ができる先輩や上司、欲を言えばメンターの人がいると、何も学習する必要はありません。
自分がわからないことがでてきたら、「教えて」と質問をするだけで答えを返してくれます。
ChatGPTでもいいかもしれませんが、おそらく何を聞けばいいかわからないし、返ってきた答えの通りにやっても、うまくいかないという場合に暗礁に乗り上げてしまうことでしょう。
とにかく、あまり深く学習したく無い人は、他人に頼るスキルをとにかく身につけましょう。
あと、相手に対しての報酬なども考慮しておくと、よりいい人間関係を作れてWinWinになれることでしょうね。
中級程度のホームページ制作学習について
他人に頼らずに必要最低限の事を学習したい人は、まずは、自分の会社(組織)のホームページがどのように作られているのかを学習しましょう。
単純にホームページの勉強をする事をググると、必ず、HTMLとCSSと、余力があればJavascriptを学習する事を進められます。
でも、それができても、サーバーの事を知らなければどうやって公開されているのかわからないし、それらにアクセスをするツールなどを知らないと、何をどうやっていいかすらわからないでしょう。
まずは、今現在ホームページがすでに作られているのであれば、それがどうやって作られているのかを知る事が先です。
どんなフレームワーク(ツールやサービス)で、どんなサーバーに乗っていて、どういう構造で動いているのかを調べてみましょう。
比較的上級のホームページ制作学習について
ここでようやく、それぞれの言語を勉強すると、ホームページの構造がよく理解できて、自分でイチから作ることができるスキルが身につくでしょう。
HTML、CSSは、基本中の基本ですが、これをナメていると、痛い目を見ることも多いので、今時のHTMLとCSSは、プログラミング的なことも大体できてしまうところまで習得できたら、
次は、Javascriptです。
Javascriptは、ガッツリとプログラミング学習になるので、面白いと思える人と、まるでついていけない人に分かれるでしょう。
目的を持って学習すると、挫折をしにくいので、一気に全部の学習をしようとせずに、ホームページでこんな処理をしたい(こんな機能をつけたい)と思った事を、ちょっとずつやり続けていくというような学習方法だと、ミニゴールがセットできて達成感を感じながら、スキルアップすることができます。
そして、さらにCGI的なPHPやNodejs、Ruby、Python、Perl、Go、Java、Rust...もうここもカオス状態なんですが、どれか一つだけを覚えるといいでしょう。
手軽なのはWebであれば、PHPをやっておくと大体のサーバーで対応ができるので、いいかもですね。
Go言語やRust、Javaに関しては、コンパイルが必要になるので、最初に選択するには敷居が高すぎるので、よほど周囲に詳しい人がいる場合じゃなければやめておいた方がいいです。
あとがき
ホームページって、いまやどこの会社も持っていないと時代遅れとされてしまうぐらいスタンダードなモノとなっています。
でも、自分の会社内でホームページを作れる会社であれば、好き勝手に作ればいいのですが、
作れない場合に技術を知らない上、何をどうすればいいかというやり方もわからない、頼むとしたらいくらぐらい必要なのかもわからない、それらを誰に聞けばいいかもわからない・・・
というナイナイずくしになってしまいます。
でも、個人的には、ネットで調べると、広告も含めて大量に「自分の会社で作りますよ」という情報がゲットできます。
まずは、相談にのってもらう程度で、それを生業にしている会社に問い合わせてみるというのも悪くないですよ。
ほとんどの場合が、相談料は無料なので、怖がらずに連絡してみると、思ったよりも簡単にホームページが作れることがわかるでしょう。
もちろん、悪質な業者もいるので、そこはガチャなのかもしれませんが・・・
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