僕の周囲では、今までは「KPI」の設定が目標設定で行うやり方だったのだが、KPIとKGIの同時の設定が重要であることに気がついた。
今まで開発会社を数社経験してきたが、目標管理設定が満足に行くという仕組みを持っている会社を経験した事がない。
目標管理は、人事査定と結びついていて、目標達成が自己の査定に反映され、給与に影響するので、従業員は非常に見たくない反面。
放ったらかしにはできない制度でもあるのです。
しかし、満足のいく目標設定ができていないので、仕事に対して満足感が生まれないという現実もある。
会社のマネジメントを行うようになってから、独自でどうすれば満足の行く目標設定ができるか考えてきたが、ようやく納得できるやり方に、たどり着いたので、ここにメモしておくことにする。
簡単説明
KPIは継続的にどういう工程で行うかのマイルストン設定。
KGIはゴールの目標値の設定。
何の訳?
KPIは、key parformance indicator
KGIは、key goal indicator
分かりやすく言うと・・・
KPIが、目標ダイエット5キロ減に、対して、
KGIは、毎日5キロのジョギング、1回の食事で700kcal以下、と言う風な感じ。
KPIとKGIはなんだか間違っている
よくWEBページを作る時に、KPIのセットを行う話を聞くが、どうやらKGIと間違えている事が多いようだ。
WEBページで半年で、1万PVをゴールに考えているとすると、それはKGIであって、
KPIをセットしようとすると、デイリーで100PV、マンスリーで2000PV、そしてゴールの半年後に1万PVという風に、マイルストンをセットするような感じがなんとなく分かりやすい。
目標セットでどう使うのか?
多くの開発者が設定する目標設定は、プロジェクト内の自分担当の作業を「1ヶ月以内に完了させる」とか
「クォーター気管内でタスクを3つクリアさせる」という風にKGIのゴールイメージのみをセットするのをよく見かける。
それ以外でも最悪なのが、「スケジュールを遅延させる事無く作業を行う」という風に数値化できていない場合だ。
これは、目標結果に対して評価をする時に非常に困る。
だって、問題なく作業できたかどうかは「Yes,No」で判定するのか、特定の条件であれば◯だが、別の条件で見た時に
☓になり得る要素があったら、どのような評価にするかが困ると思う。
もしかして「△」なんて評価もありな会社もあるかもしれない。
開発で理想的な目標設定
開発で望ましいのは、
・どういう作業をするのか?(具体的に)
・どういう工程ですすめるのか?(週毎に達成しておくべき内容を定める)
・完了時にどういう状態になっているべきかを数値化する(ゴール時の品質で一番重要とされる所を100%として考える)
もっと具体的に書くと、あなたはとあるWEBサイトの「レポートリスト表示機能」を構築する担当プログラマーだとする。
・WEBサイトのレポートリスト表示機能のコーディングと、テスト、本番へのデプロイを3ヶ月で行う。
・1ヶ月目:要件定義とα版の作成、2ヶ月目:仕様設計書の作成とβ版の作成、3ヶ月目、各種テスト、完成版のFIX作業と運用マニュアルの作成
・レポート表示機能において、ページ表示速度を5秒以内、テスト検証リスト1000件の対応、ロンチ後1ヶ月以内の不具合発生件数(重度)を3件以内
これにより、ゴールが大幅にブレることも無くなる。
こうした自分の作業を数値化できる事は非常に難しく、KGIの値を担保する責任を受けたくないと考えるエンジニアが多い中、こうしたキッチリとした自分管理ができる人材がおそらく今後、勝ち残っていく人材なのではないかと思われる。
何故目標管理が必要なのか?
日々怠ける人が、ゴールを達成できるわけがなく、日々の積み重ねが出来る人が、確実にゴールを達成できる。
自己を管理できない人がプロジェクト作業の遂行を満足にできるワケもなく、多くのエンジニアがこうした思考をないがしろにして使えないエンジニアとなっていく。
会社側が便利になるのではなく、エンジニアとしての進行管理スキルの向上と考えられる人になれるかどうか、という風に考えたほうがよほど自分の為になるというモノである。
聞き慣れたKPIに間違って使われているKGIを組み合わせて、自己流の目標管理を作ることができたなら、きっと仕事も楽しくなる上、工程管理がしっかりできるので、安定した成果物のアウトプットができるようになり、会社からの信用もアップすることでしょう。
この記事を見て、面倒くさいと感じた人、もしかしたら、開発という職種が向いていないのかもしれませんよ。
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