iPhoneが登場してからFlashが廃れていきました。
もちろん、AppleとAdobeの中が悪い事は、ビジネス界では有名な話ですが、Flashという技術が悪いと思っているエンジニアは、あまりいなく、むしろFlashが無くなっていく現状が少しもどかしいと感じている人は多いようです。
ビジネス業界におけるFlashデータ
HTML5が出てきた当たりからFlashのSWFデータをHTML5のcanvasに変換して、iPhoneのようなFLASHで使えないスマホ端末で利用することが盛んになってきています。
Flash変換サービスというようなサービスも出てきて、幾つかの会社では変換サービスがビジネスになっていることも今どきのサービスなのでしょう。
実際にビジネスにおけるSWFコンテンツとは、その昔FlashでWEBページを作るのが流行った時代に(2007年ぐらい・・・)通常のWEBページで入力フォームを作るよりも、FLASHでコンパイルされた入力フォームの方が、改竄がされにくく、当時のブラウザのJSレベルよりも、優れた動作ができた。
などという理由でもてはやされていました。
SWFの逆風事情
2015年度では、FLASHプレイヤーの脆弱性報告が数十件では収まらないほど、毎週なんかしらのセキュリティ情報が報告されていました。
企業側としては、「Flashを使うほうがセキュリティ的に危ない」という風に考えだし、おまけにいPhoneで使えないというダブルパンチ!
多くの企業が、大金を作って作ったSWFをWEBサービス・コンテンツに作り直したいと考えているが、再度システム開発費をつぎ込んで作りなおすまでの予算が確保できないらしい。
ビジネス界でよく聞く話は以下の様な用途だ。
・教育業界におけるFLASHコンテンツ
・大手向上などで使っているFLASH動画マニュアル
・ゲームなど携帯コンテンツで使っていたFlashLiteファイル
・リッチコンテンツとして制作した企業WEBページ
こういった、行き場のないコンテンツデータがコンバートされることにより、再利用が可能になるという事です。
さらに、HTML5システムで構築するよりもFLASHerと言われるデザイン系エンジニアでも扱えるほどFLASHは製作原価が低く開発出来るため、今でもFLASHを使ってコンテンツ製作をしている会社もあるようです。
SWF変換ツール
SWFファイルを変換するアプリなどはいくつか公開されていて、下記に紹介しているのは、どれも無料で利用可能です。
しかし、今のところ、これがあれば完璧というツールは世の中に存在しないため、ビジネスで使用しているSWFをコンバートしたいというニーズに対応できていないようです。
swivel
動画変換が行えるローカルアプリケーションツール
swiffy
Googleが無料で公開しているSWF変換ツール。ただし1MBまでのSWFファイルしかコンバートできない為、画像などを多様しているコンテンツでは使えない場合も多いらしい。
swf2js
知り合いの家永さんの個人で作ったツールで、JSだけで、リアルタイムにcanvasに変換されます。
モバイルゲームなどのSWF変換はほぼこのツールで行けるでしょう。
でも、AS2までしか対応していないと聞いたので、ビジネスコンテンツの変換は、難しいようです。
今後必要であろうコンバーターツールについて考える
色々な会社でSWF変換を行いたいニーズを聞き、実際に変換サービスを行なっているサービス担当者にも話を聞き、変換エンジンと、実際の技術者に話を聞いて、一つの答えが出てきました。
まず、世の中にある変換エンジンはSWFデータをHTML5のcanvasデータに変換する事が目的になっている為、SWFファイル特有の仕様が、FLASH製作者の癖により、結果が異なってしまうことに非常に困惑しているようです。
要するに、SWFファイルではうまく動作するが、仕様としてはバグという内容も少なくなく、コンバートするとバグになるのが正解だが、FlashPlayerでは表示されるというような事が沢山あるようです。
細かくは、内部の変数がAとBがあり、Aと解釈させるのが正解なのか、Bと解釈させるのが正解なのかは、コンテンツにより違うという事です。
今後の展開
なので、僕の考える最適ツールは、コンバート時にAがデフォルトであってもBとしてコンバートできるようなエディタのようなコンバートツールである必要があると思います。
また、実運用されているSWFであれば、コンテンツ内の文字列や画像を変更したいという要望も少なくないようで、そういうコンテンツ入れ替えができるというまさにエディタ機能も必要なようです。
ようするに、FLASh professionalのようなUIでSWFを取り込み、内容コンテンツをEDITできて、HTML5にexportできるツールがあればいいという事に結論しました。
今回は、概念と現実だけ記述しましたが、個人的に変換技術とツール作成を目的としてブログで研究開発してみようと思います。
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