ブルシット・ジョブという言葉は、
クソほどどうでもいい仕事という意味です。
文明が発達すると、それに伴い発生するクソみたいな仕事の事を指します。
この言葉を聞くと、以前にお手伝いしていたとあるIT会社さんを思い出しました。
世の中がコロナで騒いでいる真っ只中、契約している外部会社の人であっても、週に一度は定時に会社に出社をするというルールがあり、
さらに出勤時に「これから出社します」というメールを出し、退勤時に「今日の日報」を即時メールを出すというルールが本当にめんどくさくて、webでシステム化してほしいと懇願したのを思い出しました。
出社してもやってる作業内容は自宅でテレワークするものと変わらず、出勤時間分のマイナスが生じて、業務委託契約の違反だと本筋をついてあげました。
ちなみに、契約にこうした業務ルールが記載されていなかったため、事前にこうした内容が把握できなかったという契約違反でした。
この様に、顔を見ないと仕事をした気になれない経営者の人は、ブルシットジョブを数多く生み出す天才の場合が多いので、細かく観察してみると面白いかもしれません。
ブルシットジョブ
アメリカの人類学者デヴィッド・グレーバーさんが、著書で主張していて、ザックリ言うと、以下のように書かれている。
社会的仕事の半分以上は無意味であり、仕事を自尊心と関連付ける労働倫理と一体となったときに心理的に破壊的になると主張している。
参考 : wikipedia
ブルシットジョブには、次の5つの種類があり、労働者は自分の役割が自分の知っているほど無意味でも有害でもないふりをしているらしい。
1. 取り巻き
2. 脅し屋
3. 尻ぬぐい
4. 書類穴埋め人
5. タスクマスター
1. 取り巻き
偉そうにすることを生きがいに存在している人の事を指すそうです。
仕事が出来ない会社の上司などはこれにあたるでしょう。
2. 脅し屋
クライアントのために、武器をかざす人の事で、テレマーケティングや雇われ営業、顧問弁護士などがこれに当たるそうです。
お〜こわ。
3. 尻ぬぐい
粗雑なコードを修復するプログラマー、バッグが到着しない乗客を落ち着かせる航空会社のデスクスタッフ。
これ、思い当たる節ありすぎる〜!
4. 書類穴埋め人
組織が実際にはやっていないことを、やっていると主張するために存在している仕事。
役に立たないときに何か便利なことが行われているように見せる
会社内では得てして「縁の下の力持ち」と褒め称えられる系の人の多くがこれに当たるかもしれません。
5. タスクマスター
他人に仕事を割り当てるためだけの存在。
中間管理職がこれに当たるようですね。
ブルシットコードについての考察
3番の尻拭い系で、コードリファクタリング(修復)系のプログラマーという事が書かれていましたが、
それだけではなく、、
ブルシット・プログラミングや、
ブルシット・コードと言った言葉が頭に浮かびました。
・・・が、こんな言葉はインターネットにはどうやら存在しないようです。
ブルシットジョブが、「クソほどどうでもいい仕事」だと考えると、
ブルシットコードは、「クソほどどうでもいいプログラムソースコード」と言う風に考えて差し支えないでしょう。
多くのプログラミング経験者が、数ヶ月前に自分が書いたプログラムコードを、ブルシットコードと感じることは言うまでもありません。
ウンコード・マニア
ブルシットコードは、世間一般的に、「ウンコの様なコード」という事で、ウンコードという名称で広く知られているようです。
実際の仕事現場では、「クソコード」と丁寧に言っていても、ネットでは、ウンコードと言ったほうが、伝わりやすいかもしれません。(※独自の感覚です)
ウンコード・マニアというサイトが実在し、
世の中のウンコードを投稿できる、プログラミングの不良品を改修している有り難いサイトです。
このサイトのファビコン見てください。
ウンコですよ。
そして、このサイトの特徴として、掲載されているウンコードで、臭ってくる行数に「ここはクサイ」というウンコマークを付けることができます。
PHPのウンコードサンプル :
https://unkode-mania.net/view/593bd76242f61dca64000002
サイト内に「殿堂入りウンコード」というのもあり、そこに付けられたウンコードマークは半端じゃありません。
殿堂入りウンコード・サンプル :
https://unkode-mania.net/view/5018df3a7e19b40f5a000041
あとがき
実際に自分の書いたコードをウンコードと認識出来るようになると、実はそれって、自分自身が成長した証という見方もできます。
ウンコード万歳!!
でも、人のウンコードはできれば触れたくないというのも、正直な気持ちです。
自分のウンコードは自分でちゃんと水洗トイレに流してあげましょう。
それが社会の礼儀だということを、プログラマーは深く認識しておく必要があるかもしれませんね。
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