何故かゾンビ映画にワクワクを感じてしまう、ユゲタです。
真夏の眠れない夜に、AmazonPrimeを詰めてみたら、2004年に公開された「ドーン・オブ・ザ・デッド」がデカデカと紹介されていたので、眠即承知で見てしまいました。
この作品、レンタルビデオでレンタルされてすぐに観たので今回もう何回目かも忘れましたが、とにかく何回観ても面白い作品です。
最近みた、なんちゃらデッドというゾンビ映画には無い緊張感と、なんとも言えない面白さがあるんですが、一般的な評価もかなり高く、公開当時の評論もすごく高かったことを覚えています。
予告編
VIDEO
公開当時の予告編です。(ホラー弱い人は観ないほうがいいかも・・・)
面白み分析(基本編)
公開当時この映画でゾンビが初めて全力疾走をするという衝撃を覚えました。
とにかく、「ゾンビが本当に怖い」という事を、劇場に見に行った人が口を揃えていっていたのをとても良く覚えています。
それまでのゾンビは、ゆったりとあるいて、膝を曲げないおマヌケな有るきかたが特徴だったのですが、この映画のゾンビは、とにかく覚醒も早く、手のつけられないほどのじゃじゃ馬っぷりが、
ゾンビの怖さを引き立てているんでしょう。
今では、ゾンビに噛まれたら、ゾンビ化してしまうという鉄板ルールは一般的に知れ渡っていますが、この映画ではそれを知らない世の中で、映画途中で噛まれるとゾンビ化するので、
その人を殺すかどうか迷ってしまうという、究極の選択シナリオが出来上がっています。
今このシナリオを映像化すると、それは白々しい感じになりそうですが、やはり当時のテイストがその知らなさっぷりをリアルに表現できていて、なんだか観ていて世界観に安定感を感じます。
面白み分析(シナリオ編)
また、途中で思い出したんですが、この映画、ゾンビの赤ちゃんが登場します。
ゾンビ化した女性から生まれた赤ちゃんですが、ほんの一瞬だけしか映像で現れませんが、かなりのインパクトです。
そして、チャチさもなく、そのクオリティも高い事から、当時裏情報でそれ見たさに映画館に行ったという人も多かったようです。
このゾンビ赤ちゃんが生まれるまでのストーリーもなかなかよく出来た構成で、再度観てシナリオ作りの勉強にもなりましたね。
ウィルスの怖さは、人類はよく分かっているんですが、とにかく通常ではこんな事は起きないだろうという思い込みが普段の生活にはあるはずです。
冒頭の街中がゾンビ化した風景を観たら、もしかしたらこの映画の世の中の様にになる可能性って有るんじゃないか?と、頭の片隅で思ってしまうのは、ユゲタだけではないはずです。
とにかくここまでの殺傷能力の高いウィルスは、まだ世の中には無いのですが、ITの発達と同じで、ウィルスも画期的なイノベーション変異というのがあるかもしれませんからね。
面白み分析(エンディング編)
ホラー映画でおなじみのエロ要素はこの映画では、皆無ではないのですが、かなり控えめに作られていて、エロ要素などなくてもシナリオの面白さがあるという自信の現れなのでしょう。
そして、この映画、最後のエンディングロールが始まったら観終わらないでください。
最後の最後までちゃんと演出されていますから。
観終わった後に、何故かボ〜っと考え込んでしまうような終わり方にとてもセンスを感じるし、続編が出れば絶対に観たいと感じてしまう演出がとにかく素敵です。
最後に
ゾンビ映画は、生きている人間の本質を付く内容のものが多く、この映画もそういう事を言いたかったんだと思いがちですが、
確かこの映画、1978年公開の「Dawn of the Dead」(同じタイトルだけど日本語タイトルは「ゾンビ」)のリメイク版だったと記憶しています。
なので映画の途中でスーパーマーケットに入った時に、ゾンビが集まってくる様子を見て、ちょっと意味ありげに「何故人は個々に集まるんだろう?」「生活習慣だから」というやり取りがありますが、
このシーンがリメイクかつオマージュを表現しているのだと感じました。
本題を直訳すると、「ゾンビの夜明け」と言ったほうがいいでしょうが、ウィルスは突然広がるという人類への警告もあるように思えて、改めて深いな〜という感想でした。
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