ITの障害対応が何故スキルアップを加速させるのか?

2021/08/07

テクノロジー

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eyecatch ITに関する障害評論家、ユゲタです。 毎日世の中のどこかしらで、インターネット障害が発生しています。 大きなモノもあれば、小さなモノもありますが、正直利用ユーザーが、自分たちに何か影響がない限り、あまり関心はないでしょう。 だって、「スタートアップ企業で、誰も使っていないサーバーがダウンしました。」っていう報告を聞いても、 正直、関心を示すワケがありません。 自分の知り合いが、その会社に努めているとか、関連会社という事で、何か困ることがあれば、別ですが、 正直「対岸の火事」です。

障害の種類

そんな中、実はその障害の渦中にいるエンジニアの四苦八苦っぷりったるや、寿命が10年ぐらい縮まる思い出対応していることでしょう。 もちろん、「障害」と一言で言っても、色々な障害が存在します。
・プログラムの不具合による「エラー障害」 ・サーバーなどの危機不調による、「ハードウェアトラブル」 ・インターネット回線が遅延や停滞してしまう、「ネットワーク障害」 ・故意の不正攻撃による「アクセス障害」 ・サーバーやシステムへの侵入や改ざんや、データ取得が目的の「セキュリティ障害」...
他にもたくさんありますが、こうした障害を乗り越えると、それを対応したエンジニアは、 ダメージを受けて回復したサイヤ人のように、大きくステップアップすることができ、 素早く超サイヤ人に鳴り得ることができます。(ウソです) 会社などの分業作業で、システム運用をしているような場合は、これらの障害について、全て経験することはできないですが、 自分の自宅でインターネットサービスを立ち上げれば、誰でも簡単に経験することはできます。 自宅というのは、色々な面で難しいところもあるかもしれませんが、AWSなどのクラウドサービスを趣味で立ち上げている場合でも、経験は可能ですね。

どんなスキルアップが望めるのか?

色々な障害の種類がわかれば、それによってどういうスキルアップが見込めるのか分かると思いますが、 普通に学習するより、何故障害対応のほうがより早いスキルアップができるのかというと、 障害対応は、かなりスピードを求められるのと、おそらく会社で対応している場合、色々な人に対して連絡をしなければいけないという アウトプットが求められます。 実際に、サーバー障害で、忙しく対応しているエンジニアの横で、「何が起こっているんだ!」と怒りながら、しつこく質問を繰り返す管理者の姿は 何度も見てきたことがあります。 この時のエンジニアの心境は、「お前に説明しているぐらいなら、一刻も早く修復させてくれ!」というので、全員一致でしょうwww。 そして、同時にエンジニアは、「どうやったらこの障害を防ぐことができたのか、また、次回のために、どうやっておけばいいか」という事が 頭の中で勝手に思考されていくので、これが、その領域における大きなスキルアップにつながっているんですね。 これは、書籍やスクールなどの学習では得られない内容なのですが、極めて実践的で且つ、安定したシステム構築ができるポイントでもあるんですね。 こうした失敗談こそが、エンジニアのスキルとして注目しされるべき事なんですが、エンジニアの人に失敗談を聞いても、 過去の自分の失敗を恥ずかしがって、なかなか話してくれないため、世の中でフタをされている状態になっていることも問題な気がします。

スキルアップできない人もいる

ただ、障害が発生してそれの対応をしても、スキルアップできない人というケースもあります。 ボクがこれまで、エンジニア育成の仮定で見てきた中で、次の項目に該当する人は、伸び率が低いという傾向があるようです。
1. ネットで検索してコピペで対応が終わってしまう人 2. 自分が行った対応策を次回どうやったら回避できるかを思考しない人 3. 回避策をピンポイントでしか考えられない人 4. 人のせいにする人
まあ、言わずもがななんですが、特に3番目の「回避策をピンポイントでしか考えられない人」というのは、顕著で、 例えば、システムのプログラムに不具合があった場合に、その対象モジュールの修正をするだけで終わってしまう人は、 全く同じ条件で、同じ不具合を起こした場合には対応が早くなるかもしれませんが、 「他にも似たようなケースはどんな場合があるか?」とか、「これに類似する不具合はどんなのがあるか?」というような、 類似に対して、思考を巡らせることで、根本的な技術力が底上げされるという事なんですね。

どれだけ大きな障害をやったかという、背比べ合戦

過度な自己成長のスピードアップを行うよりは、確実なスキルアップをしていくことをお勧めしたいのですが、 実際に多くの人が利用するシステムで起きた障害対応をすることは、ネガティブに捉えずに、確実に自分の成長につながるということを信じて、 心を折らせずに頑張ってみてください。 そして、こうした障害対応は、エンジニア飲み会に置いて、武勇伝として語ることができ、 不謹慎かもしれませんが、どれだけ多くのユーザーに迷惑をかけたか、とか、障害発生による、保証金の金額とか、 世間的インパクトの規模感などが、エンジニア同士で、オレオレ的に自慢されていくトコロに、ノミネートされることができ、 非常に楽しい場を作ることができます。 あまり大きな声では言えませんが、会社でSEをしている人、より大きな不具合をだして、武勇伝として語ることができたら、「勝ち組」ですよ。

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