自分の紹介をする時は、成功談よりも失敗談をする方が良い

2017年11月30日

コミュニケーション 日記

あなたは、初めて人と会った時に、必ず自分がする鉄板ネタってお持ちですか? 一流企業に努めている人は、会社名を言うだけで、相手が恐縮したり、名門大学を卒業した人などは、大学名だけで相手よりも優位なポジションを得ることが出来るため、大いに活用していると思います。 とある、会社の社長さんとお話をした時に、僕の過去の実績で会社を上場まで導いた開発の話よりも、失敗したオフショアの話に食いついてくる社長さんが、「失敗した話を聞けて非常に納得ができた」という風に言われました。 このセリフを聞いた時に、実は、人と話をする時には、成功談など無意味で、失敗談こそがその人の人生の器を見せる良い内容なのだということに気が付きました。

成功した話などあまり聞きたくないのが本音

僕だけかと思っていたんですが、エンジニア仲間と飲んで話している時に、良い大学の理数系を卒業した人は社会人としては、使えないという事を耳にする。 これは、東大の学生が、社会人になって、コミュニケーションが苦手な人が多いという話と似ていて、勉学をとことん追求してきた人は、計算の答えを出すことは得意でも、人との間の問題を解決することはジャンルが違うとして、問題を解決しようとしない傾向があるらしい。 同じように、今まで失敗をあまりしてこなかった人は、当たり前のように、成功した事実を淡々と話して、鼻を伸ばして相手からの「すごいですね」を待っている。 恐らく人は、鼻を伸ばす人を嫌う傾向があるのと、成功しただけの人からは、何も学ぶことが無く、失敗した人から学ぶことで、自分のスキルにできるとして、話を聞くだけでスキルが溜まる感じのする事が、本能的に好まれるのではないかと考えた。 確かに、大きな会社の、お偉いさんに会うと、個人的には、ずっと一緒にいたくない雰囲気になる。 もちろん、大手携帯メーカーのD社やF社の人と話しをしていた時に、中小企業に努めていた僕を含めた、訪問していた会社メンバーに対する、見下した感じが、今でも忘れられないぐらい嫌味に感じた。 いかにも、自分たちの方が成功しているという話し方で、会話のイニシアチブを握っている感覚、正常ではなかったですね。 全てがそういうわけではないと思いますが、そういう人たちも、自分の会社がいかに成功しているかを話すのではなく、今現在抱えている問題などを話せる人の方が、社外の人から言い寄って来られる確率も高いでしょうね。

失敗した話は、必ずその後で成功する為のヒントが隠されている

学生時代に部活動に勤しんでいた人は、自分が肉体改造で苦しんだ話や、部活のチームが勝利するまで、どれだけボロクソに負けてきたかを、面白おかしく話す人は、非常に高感度が高いようです。 結果成功したことよりも、どれだけ負けて失敗して、それを糧にどれだけ苦労したかが、人の器の深さだと、人は本能的に感じるのです。 失敗することが恥ずかしいと考える気持ちも分からなくも無いですが、自分をよく見せようと考えている人は、まず、大きな失敗の上で成功した話を持ってこないと単なるラッキーな人という程度で終わってしまいます。 本当にすごい功績がある人は、必ずとてつもない苦労をしているはずなので、格好つけるという価値観を、成功ではなく、失敗や苦労に向けることで、より自分が輝いて見える事を少し客観的に考えてみましょう。

対人コミュニティの基本

朝、会社に出勤する時に、おばさま達が井戸端会議をしている風景を見ると、上品なメガネをかけたおばさまが、高級そうな室内犬を抱っこして、話している姿は、きっと、昨日自分がどれだけ高級な料理を食べたとか、素敵な高級旅行に行ってきた話とか、を創造してしまいますが、 仮にそんな話を聞いている人は、面白くも何ともないでしょうね。 本当に人は、他人の成功には興味が無いことを知らないと、自ら薄っぺらい人という事を言いふらしているだけの人になりかねません。 セミナーなどに参加して、その会社や、個人の方の成功談を並べ立てられても何の説得力もありません。 失敗して、どんだけどん底に落ちたかを人に話すことで得られる人からの温かい感情と、そこから繋がるコミュニティこそが、話す人にも、話を聞く人にも、非常に重要なパイプになると信じて、僕はこれからドンドン失敗していき、人に話していこうと思っています。 過去に思い出したくないような失敗ありますよね。そんな話を身近な人にしてみてはどうでしょう?墓場まで持っていく話・・・もったいないですよ。鉄板ネタになるかもしれません。

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