他人の良い所を見つけるのが上手な人は、その後の将来、他人に愛され幸せになると言われていますが、なかなか世知辛い世の中で、人のいい所ばかりを見ていることは難しいのが現状です。
毎朝、満員電車に乗って、他人にイライラしている人、部下の失敗を思いっきり怒鳴って怒って、同時にストレス発散しようとしている人、この記事を読んで、今一度自分の考え方や立ち振舞いを考えてみませんか?
部下や自分の子供は叱ることでは1mmも成長しない
ゆとり教育とか、新人類とか言っているわけではなく、人が成長する最大の要因は、成長したいという欲求が生まれたときです。
やる気の無い部下に成長させたいと考えている上司は、きっとその部下を「やる気がない」という風にしか見ておらず、
「子供が勉強せずにゲームばかりしている」と、愚痴をこぼしている親御さんは、ゲームが悪いし、それを四六時中やっている子供も悪いと考えているでしょう。
どんな人でも気分がいい時は、周囲の人に対してポジティブに振る舞いたがりますが、気分が悪い場合は逆にネガティブになってしまいます。
気分を盛り上げてあげるのが、上司や親の最大の仕事である事を認識すると、気持ちを推し量らなければいけないのは、部下や子供ではないことが、分かると思います。
騙されたと思って、思いっきり褒めてみましょう。確実に何かしら目の奥にキラリと光るものが見えると思いますよ。
言うことを聞かせたければ、10個褒める
人の基本的な心理として、コミュニケーションを取っている人との温度差を合わせようとする働きがあります。
これは、片方が熱を持って話していて、片方が冷めていると、どちらかが白けるか、合わせて白熱するか、中間ぐらいの温度感になり、二人は同調する事になります。
もちろん、そうならない事もありますが、うまくいくコミュニケーションとは、温度差がどんどん無くなっていくことだと言うことを理解して、接すると、結果うまく行くことが多いのでお試しあれ。
そんな時、上司や親として、部下に対して、熱量高く接するには、やはり「褒める」方法を知っていなければいけません。
僕がいつも実践しているのは、「10個褒めて、1個物申す」というやり方です。
このやり方を実践すると、身内でも友達でも、先輩や上司でも、大体の人がある程度の自分の要求を聞いてくれるようになります。
10個褒めるというのは、実際にやってみると意外と大変だという事に気がつけば、一生懸命その人の良い所を10個探すクセをつけるようにしてみましょう。
次第と人を褒めるのが上手な性格になり、周囲に温かい人が集まってくるようになりますよ。
叱る時も10個褒めて1つ叱る事
どうしても、部下や子供を叱らなければならない時は、思いつくままに愚痴を言い続けては、何にも効果がなく、単なる年上の小言というぐらいにしか捉えられません。
そんな時は、まず徹底的に褒めて、自分がどれだけ褒められるにふさわしい人間なのかをキチンと話して、その中で一つだけ「これだけは直してくれ」というような感じにすると、誰でも横柄に受け入れやすくなります。
もちろん、10個も褒める必要が無い人も多いでしょうが、人を褒めるのはタダなので、数多いことに越したことはありません。
そして、相手が自分の事を逆に褒め始めたら、その人とのコミュニケーションはその後うまく行き続けることでしょう。
褒められたら褒め返せ
「太鼓持ち」というジャンルの人がいます。
部下であって、上司や上役を徹底的にヨイショする、いわゆるおだて上手な人ですが、こうした人は、上司になびいているように見えますが、実際は、自分の欲を突き通すタイプが多く、スネ夫的な性格と考えるとわかると思いますが、かなり自我の強いタイプである事が多いです。
そうした人も、決して悪いわけではなく、接し方としては、褒め合い合戦のようなバトルを行い、徹底的に、相手の気分を盛り上げてあげましょう。
でも、重要なのは、相手に対して褒めた後では、必ずマイナス面も一つ言うというルールを課しましょう。
これは、上司や親であるが故に、必ず物申す必要があるからです。
褒めて褒めて、キチンと躾けるというスタイルを身につけると、周囲の人よりもマネジメント能力が数段アップすることでしょう。
そして、一番の効果は、こうされた部下や子供が、キチンと成果を出し始めるので、自分にも十分な見返りが発生するでしょう。
イライラしても何一つ良い事が無いことに気がついた人こそ、世の中の勝ち組に成り得る人かもしれませんね。
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