知らなきゃ損する助成金

2017/07/26

ビジネス

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学生時代にバイト先の店長からごはんをおごってもらった時に、「出世払いね」と言われた事を未だに覚えています。 当時はお金もなく、「有名になりたい」とか「お金持ちになりたい」とだけ言っていたんですが、そんなうだつの上がらない僕に、ごはんをおごってくれた店長は、今では連絡先も分からず、SNSやインターネットを使って探してみても見つかりません。 出世したので、お返しがしたいのにどうすればいいんでしょう? 出世したと言っても、当時のアルバイトしていた身分から、中小企業の役員になったレベルでは、出生と言わないかもしれませんが、そんな中小企業でも「助成金」はありがたい存在です。 助成金制度って、会社を助けてくれるお金という事なので、こんな有り難い制度は無いのですが、実はこの助成金、当たり前ですが、知らないと全く助けてくれない制度なのです。

助成金について

助成金ねっと このページに書かれていますが、助成金は「融資」とは違い、返済の必要の無い資金なのでだそうです。 ようするに返さなくても良いお金をいただける制度なのです。 笑っちゃいますよね。そんな夢のような話が世の中に沢山あるのに、使っているっている企業はあまり聞かないという事実。 「助成金」という存在はみなさん知っている人が多いのに、お金がもらえる制度を何故使わないのでしょうか?

助成金は何故使われていないのか?

僕も以前いた会社で、開発助成金の申請を何度か行ったことがあったのですが、実はこの助成金について、非常にネガティブな考えを企業は持っていることがよくわかります。 色々な会社の人に聞いた事があり、わかったことは、
助成金は申請が面倒くさい
という事だそうです。 僕も激しく同感です。 本を1冊かけるほどの文字数の資料を南部も作り、それを元に審査、面接を経て、最終審査が通れば助成金制度が摘要されるという流れが一般的なのですが、これに数ヶ月かかるのが普通。 中小企業の忙しい会社が、こんな悠長な事をやっているぐらいなら、少しでも本業の手を動かした方がいいですからね。 おまけに僕の経験した開発助成金の内容で、1つのプロジェクトで開発委託する委託費と、機材調達にかかる費用、その他原価に関して他社への支払う金額の50%(最大200万円まで)が助成金対象になるとの事だったのですが、 この制度では、社内に人を採用したり、会社内の人間を開発員として使っても1円も助成金対象にならないという事なんです。 結果僕の申請した助成金が最終審査に通ることはありませんでした。 面倒くさい上に、色々とズレている実態のある助成金。だから使われないんですね。

助成金って使えないのか?

そんな使いにくい助成金って、やはり手を出さないほうがいいのいかと思うのは少し間違いで、毎年色々なタイプの助成金が、全国で公開されています。 全ての助成金を使うということはあり植えず、自分の会社に見合った助成金があれば、申請をして、少しでも援助を得られるようにできればいいのではないでしょうか? せっかく税金からお金をいただけるという制度なので、「使わないと損」だとは思います。

どんな助成金があるのか知りたい

助成金は、大きく分けて下記の2つあります。
雇用関係の助成金 開発関係の助成金

雇用関係の助成金

主に厚生労働省が出している助成金制度で、企業の人材雇用や人材育成に対しての助成金です。 他にも就業規則などの為の制度として、従業員の「介護休暇」や「育児休暇」などを対象にした助成金も増えてきているようです。 雇用関係の助成金は、会社として条件が見合えば、ほぼもらえるハードルの高くない助成金です。 重要なのは、そういった助成金制度があるかどうかを知っているかどうかのようですね。

開発関係の助成金

経済産業省が主に出している助成金ですが、「研究開発」に関する助成金とのことですが、他にも都道府県や外郭団体などが公募しているものも沢山あるようです。 そしてこの開発関連の助成金は、高額な 数百万円から数千万円といった大きな金額の場合が多く、そのかわり採用社数を限っていて、倍率が非常に高いのが特徴です。 僕がやっていたのもこれですね。 基本的に、「新製品」「新技術」に対しての資金援助をすることを目的にしていて、事前に用意する資料も、根拠としての情報を盛り込まなくてはならないため、膨大な資料作成が必要になるという事なのです。 さらに、審査、面接といった手順もあり、実際にお金が給付されるのは1年後ぐらいになってしまうことから、非常にハードルの高い助成金と言えます。

簡単に助成金制度を利用する方法あります

情報収集も大変だし、実際に活用するのも手がかかる助成金で、あまりやりたくなくなるのが企業の本音かもしれませんが、こうした作業を代行してくれる会社も数多くあります。 しかも、その多くが「成功報酬型」という助成金が支払われた時に、支払われた額の何割かをお支払するというタイプのモノが多く、こうした会社を利用しない手はありません。 ただし、こういう助成金代行会社にお願いするときでも、すべてまるっと丸投げできるわけではなく、基本的な事業内の仕様は全て会社内でおこなわなくてはいけません。 当たり前ですよね。だって、そりゃあ社外の人が新商品の事など知る術もありませんから。 なので、全て丸投げというわけではないのですが、結局のところ、何もしないと負い兼ね入らないが、助成金全額でなくても、手助けしてもらった委託費として、数割を支払う事を考えれば、いくばくかのお金がいただけるのであれば、そちらのほうがメリットがあると思いませんか?

どんな助成金に対応しているか知りたい

ここまで読んでいただいた経営者の方であれば、実際に自分の会社でどういった助成金に申し込めるのか知りたいと思うはずです。 補助金・助成金ヘッドライン | ミサラボ 上記のサイトでは、登録した会員情報(会社情報)を元に、メールなどで情報を送ってくれるサービスなどをやっています。

地元の商工会議所に行こう

そして、もっとも有力な情報として、地元の商工会議所などに行けば、地元で使える助成金制度などの情報を教えていただけます。(またはパンフレットなどがあります) 市役所のホームページを見たり、個人企業で助成金の情報を公開しているサイトなども探せばたくさん出てきますので、まずはそうした情報調査を行うのがいいでしょう。

何故か不便な助成金制度

ここに来て個人的に非常に不思議な事に気が付きました。 僕の知り合いでこうした助成金について情報を集めている税理士の方がいるんですが、その人も、知り合いの同業者や商工会議所の人などから色々な情報を集めて、自分のお客様にオトクな情報を教えてあげているのですが、 「未だ公開されていない情報」や「あまり大声ではいえませんが」という風な言い方をしていて、さらに、
大体の助成金制度は申請期間が非常に短い
という事がその人の情報からよくわかりました。 これは普通に情報収集をしているレベルでは、知った途端に締め切りが過ぎている状態も多いのではないかと考えられます。 ますます企業が使わなくなるわけですね。 でも、こうした助成金をちゃんと厚生労働省経済産業省がWEBページなどで分かりやすく公募されていれば、いいだけなんですが、実際はそうでもないようです。 下記に該当するリンクをつけておきました。

厚生労働省の助成金についてのサイト

各種助成金・奨励金等の制度 | 厚生労働省

経済産業省の助成金についてのサイト

公募 | 経済産業省

個人的な正直な感想

正直、このようなページでは分かりにくくて仕方ありません。 助成金を本当に公募する気があるんでしょうか? もしかしたら、こうした省庁の関係者、関係会社の人達が、まずはおいしい思いをしているのではないかという疑惑すら頭に浮かんできます。 是非、こうした公募に関しては、公正・平等に行っていただきたいものです。 どうせ、税金を使っているのであれば、もっとハードルを下げたり、新会社一律などというルールに変えてみてはどうだろう? あくまで僕の勝手な妄想だが・・・ お役所が、企業の出世払いなど期待しないように。

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