パクりの軽視と文化の相関関係

2015年9月9日

文化

アジアの国で、有名なアニメや夢の国をパクったアミューズメントパークが存在していた事は、当時ニュースで取り上げられて、日本国内でもかなりの認知度があったと思います。 誰もが、「似てるー!」とか、「やばくね?」とか言っていた事も、鮮明に記憶していますが、東京五輪エンブレムのパクり疑惑問題についても、問題視している人は、同じレベルでの感覚を持っていると思います。

パクりは文化

今では爆発的なイベント人数となった「コミケ」では、有名漫画のパクり同人誌が大人気だそうです。 「人のふんどしで相撲を取るのはけしからん!」 と、憤慨している人もいれば、 「本編では味わえない面白さ」 として、病みつきになっている人もいる。 出版社からしてみると、「著作権違反」というモノも少なくないでしょうね。 パクリは犯罪と言っているのに、人気があったり売れていたりするのはある意味人間の本質とも見られますが、そこに必要なのはモラルという高い壁なのでしょう。

教わることは真似ることから始まる

勉強は言うまでもないですが、デザインについての講義や学習を始める時は、先人をなぞることから初めて、技法や歴史を学んだりスキルを向上させたりするのですが、有名な画家が自分の師匠にタッチや雰囲気が似てしまうのはある意味しかたのないことかもしれません。 「真似る」と「パクる」という言葉の定義が大きく受けとられかたが違うため、同じ意味なのに全く印象が変わってしまうことは、日本人ならわかると思いますが、真似る事は決して悪いことではないというのが、僕の価値観なのです。 が、商用に使用すると言う事は、著作権という法律にちゃんと準拠しなければならないという事はプロである以上は認識しなければいけないことなのでしょうね。 「知らなかった」 では済まされない事も、世の中には実に多いのです。

模倣とコピーの境界線

デザイナーが「模倣」する事は、多々あると思います。 何かに刺激を受けてそれをデザインとして表現する時に、刺激を受けたモノを模倣する行為に他ならないのですが、 「コピー」するという行為は、「模倣」とはまるで違っていて、そこにはデザイン要素は何もないという事は理解しないといけないでしょう。 パソコンの普及に伴い、一般家庭に「デジタル」が簡単に扱えるようになってきました。 レコードがCDに変わり、VHSビデオがDVD、ブルーレイに変わり、カセットゲームが、ネットワークゲームに変わり、世の中どんどんモノが無くなり、デジタルの世界になっています。 地上波のVHF電波も、デジタル地上波のUHFに切り替わり、ビデオ録画のことを「コピー」という時代になっていることに気がついている人はどの程度いるのでしょうか? とにかくコピーは、アナログと違い、劣化がなく、完全に複製が作れてしまうという事から、絵画のレプリカとは180度性質が違うものという認識で間違いないと思います。 とても難しいですが、真似する時にデザイナーとしての意識があるかどうかも、重要なのだと思いますが、こればっかりは、本人でしか判断できないでしょうね。

似ている事は良いことか?

飲み会などで「芸能人に似てる」と言われると、気分が良くなる事はありますが、自分のデザインしたものが、「他の何かに似ている」と言われるとデザイナーは100%気分を害する事でしょう。 かっこいい、かわいい人に似ている事と、上手で他人が評価するデザインに似ていることは、何がそんなに違うのでしょう? おそらく、自分の手がけて生み出したものか、不変の物かどうかの違いでしょう。 正直、芸能人に似ていると言われた時に、全ての芸能人に対して似ていることが嬉しいわけでもないので、この辺ももしかすると、人に対して気を使わなければいけない点なのかもしれないな・・・過去に何度か失敗した事があるので・・・

オマージュ的なパクリはセーフではないよ

よく、「リスペクトしました」とか「オマージュしました」などと同じ意味だけで言って逃れようとしているクリエーターがいますが、 このセリフが出た時は大体が本気で言っている訳ではなく「パクったけど悪くないでしょ?」という風に言っている業界用語という事が今現代の世間一般常識らしいです。 はたして、これでは法的にNGになる可能性もあるので、賢明な人は、是非、こういった文化に足を突っ込まないでいただきたいのだが、酒飲んで酔っ払った状態であれば言う事だけはセーフというのが僕の境界線でもあります。

Google画像検索の著作権フリーオプションは超使える

ブログも立派な公開情報という事なので、僕も「アイキャッチ」も含めて、画像添付には著作権違反しないように気を使っています。 Googleの画像検索は本当に助けてもらってばかりですが、20年前には無かったこういった機能などについて、 「技術ってこういう事で便利になっていくんだな・・・」 と、改めて噛み締めてしまうぐらい感動モノでもあります。

法的知識

著作権法は、かなりの短い期間でどんどん変化している法律でもあるし、インタネットの世界では、海外の著作権や法律なども、言いがかりや事件に巻き込まれないためにも、詳しくならないといけないと日々感じているので、 こういった事を念頭に勉強したいと考えることはとても良いことだと思いませんか? 別に法学部だったわけでもない人が、法律の勉強をするという環境自体がなんだか素晴らしく感じてしまいます。 このノリで、明日にでもブックオフにでも行ってみるとしましょう。 興味がある人は是非、一緒にいかがでしょうか?

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