
最近、色々なスマホアプリを使っていると、「AIを使ってお金儲け(マネタイズ)できます」というネット広告を見かけました。
内容としては、安い品を買って、倍ぐらいの値で売る。いわゆる
セドリです。
これをAI使ってやるのを進めるために、セミナー参加や、資料を受け取るように促しているんですが、そもそもこうした広告は情報弱者を食い物にする手法としてAIがもてはやされる以前からある手段ですよね。
AIが発達した今の時代でも、こうした手段で騙されてしまう人も多いという証拠でもあるかもですね。
でも、人は何で騙されてしまうのかというと、「お金を儲ける」という事がどうしても最優先になっているから、多少の苦労や困難があっても、お金を稼ぐことが大事と考えている人が多いのでしょう。
確かにお金は魅力的です。
お金がないと何もできないし、困ることも多いんです。
貧富の差は、情報の差と比例すると個人的に思っていますが、お金に関してはちゃんとした自分の信念を持っていないといけないと思い、自分なりのつたない哲学を思考してみました。
お金は「目的」になると、人を盲目にする
お金は本来、何かを実現するための「手段」にすぎません。
にもかかわらず、いつの間にかそれ自体が目的になった瞬間、人の思考は驚くほど単純になります。
「増えるか、増えないか」だけが判断基準になり、そこに至るプロセスや、誰がどういう影響を受けるかが見えなくなる。
AIセドリの広告が成立するのも、この構造があるからです。お金を得られる可能性が少しでも見えた瞬間に、「それが健全か」「長く続くか」「誰かを不幸にしていないか」という問いが後回しになる。
お金が悪いのではなく、
お金を目的化した思考が、人を騙されやすくしているのだと思います。
「自分だけ儲かればいい」は、長期的には成立しない
短期的には、誰かを出し抜くことでお金を得ることは可能です。
情報の非対称性を利用し、知っている側が知らない側から利益を得るという「セドリ」も、詐欺まがいの商材販売も、構造としてはここに近い。
しかし、このやり方は必ず行き詰まってしまいます。
なぜなら「価値を生み出していない」からですね。
価値が生まれないところに信頼は積み上がらず、信頼がないところに継続的なお金は流れません。
結果として、常に新しいカモを探し続ける消耗戦になる。
実際に、ネットで頻繁に見かけるこの手の広告は、カモ探し広告の最たるものかもしれません。
自分さえ良ければいい、という考え方は、一見合理的に見えて、実は一番非効率なのです。
お金は「誰の役に立ったか」の結果として生まれる
健全なお金の流れは、とてもシンプルだと思うんですよね。
誰かの課題を解決し、時間や労力を減らし、あるいは喜びや安心を提供した結果として、対価が支払われる。
ここでは「儲けよう」と考えるよりも、「何を差し出せるか」を考えた方が、結果的にお金はついてきます。
エンジニアリングも同じで、技術それ自体が価値を持つのではなく、それによって誰がどれだけ楽になるかが本質です。
お金を稼ぐとは、社会との交換関係の中で、
自分がどんな価値を提供できたかの通知書のようなものだと考えています。
AIは魔法ではなく、増幅装置にすぎない
AIを使えば誰でも簡単に儲かる、という言説には大きな罠があると思うんですよ。
AIはゼロから価値を生み出す魔法ではありません。
既にある思考や仕組み、倫理観をそのまま
増幅する装置です。
もし「楽して自分だけ儲けたい」という発想でAIを使えば、その歪みも同時に拡大されます。
逆に、誰かの役に立つ仕組みを作ろうとする人がAIを使えば、その善性もスケールする。
問題はAIではなく、それを使う人間の哲学の方にあるのです。
お金に対する哲学を持つということ
色々言いましたが、お金は生きる上で不可欠です。
きれいごとだけでは済まされない現実もあります。
それでも、「どう稼ぐか」「なぜ稼ぐか」を自分の言葉で説明できない状態は、非常に危ういと思うんですよね。
お金を稼ぐことを、自分だけが得をする行為として捉えた瞬間、判断基準は外部の甘い言葉に委ねられてしまいます。
逆に、「これは誰の役に立っているのか」「このお金の流れは、どんな世界を作っているのか」を考え続ける限り、簡単には騙されません。
お金に執着しないためには、お金を軽視するのではなく、お金の位置づけを自分の中で正しく定義すること。
その定義こそが、情報過多な時代を生き抜くための、個人の哲学なんだと思います。
あとがき
お金の哲学って、自分の立場によって違っているかもしれませんが、根本的なことは、どんな立場でも変わらない部分の方が多いと思うんですよ。
キレイなお金と、汚いお金って、やっぱりそれを見分ける自分のスキルも磨いていかなければ、知らないうちに汚いお金を手にしてしまう可能性もありますからね。
そのために色々な情報をどんどん取得していく必要があるんですけど、そういう時にAIを使うというのは悪くないですよね。
個人的には、多量の汚いお金よりも、少量のキレイなお金で過ごしていきたいと思う、今日のブログでした。
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