何故IT人材は不足しがちなのか?

2024/11/28

仕事

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eyecatch 「人手が足りない」「自分と同じスキルを持っている人がいればいいのに・・・」 このセリフを発している会社は、人事面が弱々の人材弱者会社だと思われます。 会社として仕事は山のようにあるけど、それをこなす人員が少ない適切なスキルを保持しているスペシャリストが少ない。 採用をしても社内の業務を覚えてもらうのに時間が掛かりすぎてしまう事に非効率を感じる。 会社組織で考えた時に、こういう事っていったい何が問題なのかというと、人員不足という時代背景が原因ではありません。 これは会社の要であるヒトの領域が極めて弱い状態を表しているバロメータなんですね。 このブログは一応、テックブログとしてやっているので、IT技術者の話を普段よく聞くことがあるんですが、 IT人材不足は、ネット広告などでもよく見かける言葉です。 でも、なんで人材不足って起きるのかという事象原因を考えたことがある人は少ないと思います。 人事担当じゃない人でも是非一度、人材不足について考えてみることをオススメしたくて、今回のブログを書いてみました。

会社は、ヒト・モノ・カネ

会社の3Mという言葉、ご存知ですか?
Man(ヒト) Material(モノ) Money(カネ)
会社に人がいないなんてのは、ペーパー会社しかありえません。 書面上も必ず誰かしらの人が所属するのが会社なので、人がいなければ会社とは言えないということですね。 モノというのは、商売の基本は、モノを売って利益を得ることなので、売るものがない会社というのも存在しないと考えて良いのですが、 最近では、コンサルティングや、デジタルのようなIT商材という、実際のものではなく、知識やコンテンツとおいう目に見えないものというのもあるので、それらも含めたモノという事ですね。 カネは、わからない人はいないと思いますが、株式会社の定義は「利益を追求する組織」とあるので、お金を稼ぐことが会社(株式会社や合同会社)の定義と考えてもいいと思います。 これらの、ヒト・モノ・カネは、会社が成長する時にどれも同じように大きくしていくことが大事であるとされているんですが、 何故かヒトだけが置き去りになってしまうケースが多いようです。 ようするに、会社の売上がアップしたけど、会社内の従業員数は同じママという状態ですね。 この時に社内の人は何かしらの不都合を感じるようになります。

人材不足は幻

普通の会社では、従業員の人数が足りなくなったら、増員しようとします。 でも、社員を採用するのって本当に大変で、会社はその人の人生を養う責任が伴うため、ちゃんとしてない人は採用できないし、できれば優秀な人を採用したいと考えるはずです。 そこで採用をする経験がない人は、人材紹介会社などに依頼して、紹介してもらった人に、マルバツを付けていくだけの作業をすると思うんですが、 このトノサマ作業は、採用活動とは言わず、ゲーム感覚でいい人を探しているだけになってしまいがちです。 決まった質問に対して、決まった答えを言う人が自分の会社に適しているとか、 特定のスキルを、数年間の業務経験を保持していないと採用基準に満たないとか、 年齢や性別を社内の状況を見て、ふさわしいとか、ふさわしくないみたいな感じです。 ここで見落としがちなのは、将来優秀に成長する人材は、こんな判定では判断できないという事ですね。 今まさに作業する人が欲しいから、今現在すでに優秀な人材を採用したいという、なんとも幼稚な思考で採用活動をしている会社がなんと多いことか・・・ 人材不足と言われている背景に、失業率はゼロではありません、 総務省の完全失業率調査では、2024年は、概ね2%後半ぐらいの水準らしいです。 参考 : https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/ 採用活動をしてみると分かると思いますが、求職活動をしている人はたくさんいるけど、お眼鏡に叶ういい人材はいないというのが現状です。 ようするに人材不足ではなく、人材はいるけど、自分たちの考える優秀という定義レベルの人がなかなかいないというのが、現代の人材不足の本当の言い方と言っても良いかもしれません。

どうすればいいか?の気付き

ハローワークに行くと、平日でも大盛況なぐらい人で溢れている状態です。(自治体によるかもしれないけど) もちろん、職種に応じた適正スキルというのが必要なのは、どの業界でも同じで、資格や経験が重要であることは百も承知です。 正直ハローワークに行っている人の大半は失業保険が欲しくて、そのハンコをもらいに言っている人が大半でしょう。 頭の中で本気でできる仕事を探している人が少なからずいて、最近では若い人が爆発的に増えているんだそうです。 会社に努めて、「仕事がおもしろくないから」と言って、1ヶ月やそこらで仕事をやめてしまうような人は、会社としても雇いたくないですよね。 そういう人を見極めるのも必要ですが、ハローワークでは、そう思われないように面接の質疑応答練習をしていたり対策を一緒に考えているため、 チャラ人間は世の中でとりあえずフタをされて隠されてしまうのが現状です。 IT不足の会社って、実は人が足りないから採用するのではなく、これから会社の武器になる人材を育てる採用活動をするというのが、攻めの人事活動であると言ってもいいでしょう。 もちろん、無意味に沢山の人を採用するのではなく、年に何人ぐらいの教育キャパシティを確保できるかも会社の重要な経営戦略です。 そうです、教育が十分にできない会社は、人がすぐに辞めてしまう会社と言えます。 特にITだけじゃなく、エンジニアは給与は高いけど、お金よりも自分のスキルを伸ばしてくれる会社を好む傾向があるのは、エンジニア自身が採用活動をするとよくわかります。 こういう事に気が付かずに、会社に合うかどうかだけで、採用活動している会社は、必ず「うちの会社は人材不足気味」と言っているはずです。

あとがき

「人材が十分足りています」って言っている会社聞いたことがあります? 自分はこれまで1回もありません。 もし仮にそういう会社があったとしても、そういう会社は人材の話はしないんですよね。 人材不足は、言っていると被害者のように思えますが、単に行動力不足である事の方が多いというのが、今回のブログでわかってもらったと思います。 もちろん、このブログは、一方的な見方をしているので、そうではない社会のしがらみはたくさんあります。 それでも人材不足って言っていても何にも物事は解決しないし、何か運にまかせているだけの状態であると気がついてほしくてブログを書いてみました。 本当は採用活動って、人の人生が関わるワクワクする活動なんですけどね。 どの会社もワンピースのルフィーようにハートに従って仲間を集めてみるといいのにね。

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