OpenCore Legacy Patcherという、古くなったMac端末に最新OSをインストールすることをサポートする、ハッキングアップデートパッチを見つけました。
自宅に2011年式のiMacが眠っていて活用できないか考えていた所、このアップデータを見つけたのでSequoiaをインストールしてみました。
古いまま使ってもいいのですが、古いMacOSって色々な問題を抱えてしまって、正直言って使い物にならないので、アップデートしてしばらく使ってみて、どのような問題が発生するか検証する意味も込めてのブログになります。
何故自宅にiMacが眠っていたのか
このiMacは、もともとウチの嫁の実家のお義父さんが、当時パソコンが欲しいと言っていたので、Appleの整備品で安く販売していたのを購入して、そのままプレゼントしてあげたヤツです。
それまで古いWindowsOSを使っていたお義父さんは、MacOSが使いづらかったらしく、10年近く使ってコロナ禍の2021年ぐらいのタイミングで、「やっぱWindowsがいい」ということで、自分で量販店に言って、まあまあ最新のWindowsPCを購入して、「不要になったから捨てる」と言っていたので、引き取って自宅に置いてあったといういわくつき物件でした。
2024年現在におけるiMac2011のデメリット
このiMacは、intel-macなので、Windowsもインストールできるんですが、iMacシリーズで、モニタ部分の厚みが、電話帳ぐらいあるタイプの最後のシリーズでした。
この後のiMacシリーズでは、非常にスリムスタイルになり、重さも軽量になり、最新のシリーズでは、CPUもシリコン系になり、速度もかなりいいタイプなのですが、
こいつは、まだHDD搭載の、ファンがうるさいモデルなので、やっぱ時代の進化に逆らうのは厳しいという面はあります。
アームスタンドなどを使って、デスク上を自由に向きや位置を変えられるようにしようかとも思ったんですが、こいつは、据え置いて使わないとダメなヤツなので、ストレートに置くだけPCにすることにしました。
iMac2011改造ポイント
HDD->SSD
まず手軽にできるハードディスクをSSDに換装しました。
元のHDDには、リカバリーする領域があるので、それらも含めた形で、ディスク完コピグッズを使うと時間はかかりましたが楽に移行できました。
ちなみに、使ったガジェットはコレ。
メモリ
4GBx2(8GB) -> 4GBx4(16GB)
メモリもできる限り最大にしておきたかったので、タイプを調べて4GBから16GBまでアップ。
もとから入っていた4GBメモリはそのままにして、2枚追加するだけで大丈夫でした。
ちなみに、追加したのは、コレ。
OS
Sierra -> Sequia
最後にOSを更新しようと思ったんですが、古いMacがアップデートできるOSには限度があり、
iMac2011モデルは、High Sierraまでのアップグレードしか公式ではできないとのこと。
でも、
OpenCore Legacy Patcherというサードパーティのツールを使うとなんと最新版までインストールできてしまいました。
USBメモリにインストールするOSをビルドしたり、手順が少し複雑でめんどくさかったですが、インストールは時間をかければ問題なく完了できました。
使い勝手レビュー
さて、実際に古い端末を最新OSにアップグレードしてどんな問題があるのか、使ってみないとわからないのでしばらくイジってみたところ、以下のようなポイントが分かりました。
セカンドモニタとしてアクセスできる
MacOSは、バージョンによって、関連付けできる仕様が変わっています。
最新のMacとiPadを使っていると、何の設定もせずに隣においておいたiPadをセカンドモニタにすることができますが、古いOSでは皆無でした。
でも、OSを最新にしたら、何とも簡単にサクッとアクセスしてモニタのミラーリングが行えました。
プログラミングの仕事はこれではかどりそうですね。
起動が遅い
古いOSのときはHDDで起動がめちゃくちゃ遅かったんですが、SSDにして速度が早くなったと思ったのに、Sequiaにアップグレードしたら、起動までの時間がメチャ遅くなりました。
これはおそらく、OpenCore Legacy Patcherが、いろいろなモジュールに起動時にパッチを当てる処理に時間がかかっているのではないかと考えています。
でもまあ、ノートブックのように屋外で、サッサと作業をする場合は起動時間が重要ですが、据え置きのパソコンであれば、まだ耐えられるかな・・・と思った。
ファンの音がうるさい
最近のマックはファンレスなので、この問題を忘れていたんですが、IntelCPUの最大の問題である熱問題を解決するために、この手の端末には空冷ファンが仕込まれています。
そして、iMacという物体の大きさと、時代の古さから、まあまあな勢いと爆音でファンがフル回転しています。
でも、これはHDDをSSDに切り替えたことで、iMacに搭載されているファンの速度調整機能が正常に働いていないとの頃で、正常に動作させるために、熱センサーが付いたケーブルをSSDに設置する必要があるようです。
(ソフトウェアでも対応できるみたいなので、こちらも試してみるしかないですね)
ちなみに、センサーはこちら。
あとがき
なんとなく勢いで最新OSまでアップグレードしてしまいましたが、もしかしたら適度なOSのバージョンにしておいたほうがいいかもしれませんね。
そして、最新版のiMacを買った方がいいのかも・・・という悪魔のささやきが頭の中によぎったとか、よぎらなかったとか・・・
MacもWindowsもiPhoneもAndroidも、最新のデバイスを使って最新のOSを使わないと、正直使いずらいという状態は改めて理解できました。
あれ?もしかして、Linuxをインストールすればよかった?でも、wifiやBluetoothなどのドライバを探すのも一苦労するから、やっぱりiMacはMacOSで使うのが一番いいよね。
なんかモヤモヤする結末ですが、ご理解くださいませ。
参考
iMac (21.5-inch, Mid 2011) - 技術仕様
【動画あり】2024年の今、iMac 2011を復活させる
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