
学生時代に自宅でテレビを見てくつろいでいるときに、母親からお使いを頼まれると、決まって子供は「え〜〜〜!!」と嫌がる。
小さい頃に、初めてのお使いのようなノリになる事はまず有り得ない。
また、会社などで、上司から頼まれごとをすると、イラッとしてしまう場合があり、「お前がやれよ」と心の中でつぶやいている人も少なくないでしょう。
これらは、頼まれた人が性根が腐っているようにも思えますが、実は頼んでいる人の頼み方が下手くそで、そういう心理になってしまう事が意外と多くあるという事を知っておきましょう。
ただ、この事実を知っていても、頼み方が下手な人はどうしようもないので、イラッとしてしまいますが、根本を理解できていれば、笑って優しく対応できるようになるかもしれません。
良い頼み方と悪い頼み方
そもそも、頼みごとの良いと悪いってどういう基準なのでしょうか?
頼む側がへりくだれば良いかというとそうではありません。
ここで言う頼み方が下手くそな人は、押し付けるような頼み方をしている人の事です。
例えば会社でこの後参加する会議の資料を印刷して欲しくて部下にコピーを頼むときに、悪い頼み方は、「この資料、急ぎで10部コピーしといて」と頼みますが、
良い頼み方は、「この資料の提案が通れば、うちの部署で来季の売り上げが見込めるから、あと30分で参加人数の10部コピーしといて」という感じです。
具体的な内容はどうでもいいのですが、ここでのポイントは、なんでコピーをするのか伝えているという事です。
そして、コピーをする人も自分に関わりのある作業内容かどうかも伝えて、何故急ぐのかを理解させている点です。
部下から嫌われる上司の特徴
「コピーして」の一言で済むところを、こんな回りくどくてめんど臭い事をいちいち言ってられない。
と、考えてしまった人は、きっと周囲の人から逆にウザがられているにちがいありません。
自分の子供だろうが、部下だろうが、仲のいい友達だろうが、人にものを伝えるという事は、その人に色々な事を理解してもらわなければいけないし、頼みごとをする時は、何故自分がやらずに頼むのかを説明しないと、絶対に「自分がやれや」と100%思われてしまいます。
そもそも、自分でできるのに、自分がやるのがめんどくさくて人に物事を頼んでいる人は、こうした思考は根付き難いものです。
そういう細かな心理って、人間であれば、誰でも見抜いてしまえる物ですから。
頼まれると断れない人の心理
実は人は他人から頼まれごとをされると、放っておけない生き物なんですね。
街中で道を尋ねられたときに、相手が困っていると分かった人は、「何とかして手助けしてあげたい」と考えるのが普通なのです。
もちろん、自分も急いでいる時などは、相手をしてあげられない場合もありますが、困っている相手を無下にはしづらいものです。
そして、困っている相手に対して手を差し伸べた自分を褒め称える事も自己評価として反映され、ボランティア精神のような感覚で、それがいい具合に麻薬化してしまうケースも少なく有りません。
実は一度こうしたボタンティア体験をすると、その後の人生で、人の手助けをしたくなる確率は格段に高くなります。
所謂、人生が変わるという事なんですね。良い風に。
しかし残念ながら、そういう場面に出会う人は多いようで意外と少ないという点と、麻薬化するような結果にならない場合も多いようです。
電車や街中で困っている人にすぐに反応できる人って、結構ヒーローですよね。
実は誰でもそうしたヒーローになる事が可能なのですが、誰もが一旦躊躇してしまいます。
この辺も、普段から、嫌な気分になっても、すぐにお手伝いをしてあげる習慣を身につけているかどうかが判断スピードの差に現れるのでしょう。
「頼まれ上手」「頼み上手」になると、実は仕事も運気もかなり上昇するので、騙されたと思って、こうした事を意識して見てはいかがでしょうか?
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