「自分は褒められると伸びるタイプなんです」と自分で言う人、絶対に伸びないでしょう。
褒められたくて言うセリフではなくて、叱らたくなくて言う場面だからかもしれません。
個人的に体育会系が好きだったので、会社では部下に対して厳し目に接してきたのですが、実は、仕事の教育や上司部下の関係、親子関係、友達関係、どのような場合のコミュニケーションにおいても「褒める」という事で全てがうまくいくという事に気がついたので、ブログに記しておきます。
叱りつける事と褒め倒す事でのマネジメント効果
以前ブログにも書いた、
「叱る事と怒る事の違い」とは、教育という観点で、感情的に行うことが自己的であると書いたのだが、実はきちんと叱っても、部下はモチベーションが一切上がらないという事に気がついた。
ポイントは、叱った後にちゃんとフォローするという肯定で、厳格性の後にみせる優しさによりギャップで上司アピールするという事は、非常に有効に思えるが、叱るという課程は基本的には不要だと考えました。
結果、モチベーションを増す事が目的であれば、褒め倒せばいいのです。
ただ、失敗ばかりしている部下に対して、個人的ないらだちがあることも十分わかるし、人として、物申すという事も十分理解できますが、ここは100歩ぐらい譲って、上司は部下を褒めるものという価値観を持ってみてはどうだろうか?
怒る、叱るという事は、確実に相手に対してネガティブ要素を突きつける事が目的になるので、凹ませるという事は、あまり意味が無いことを知りましょう。
多くの日本の美的感覚で、上司が部下をちゃんと叱って、厳し目に教育している姿が「ちゃんとしている」とか「整っている」ように思われがちですが、完全に上から目線でのエゴという味方もあります。
褒めることは媚びること?
人のことを褒めることは、その人に対して媚びている感じがして、あまり褒めることが好きではないという人が多いのではないでしょうか?
でも、褒めることは、相手を気持ちよくさせること。
褒め方によっては、人間関係を円滑にすることも可能です。
そして、人を褒めることで、相手のいいところを発見するという自分なりの視点が身につくはずです。
そもそも、言うのはタダ、褒めて何かを損することがあるでしょうか?
大いに人のことを褒めようではありませんか。
ただし、褒め方にもルールがあり、間違った褒め方をすると、相手を怒らせることもあるので、要注意ですよ。
アドレナリンの危険性
人に対して厳し目の性格という人は、人に注意をする事でアドレナリンが放出します。
もちろん自分は正しいことをしているという正義感で周囲からも間違っていないという目で見られ、よく評価されがちですが、アドレナリンという快感物質に酔いしれている心理が強いようです。
自分にも厳しいという人はより危険で、自分の耐性を他人に求めてしまいます。
叱る行為においても、人を傷つけることは、格闘技を行って相手を殴っているレベルのアドレナリンが放出され、非常に快感を覚えます。
ここで共通しているのは、自分が気持ちよくなる反面、そのダメージは、相手が受けているという事で、それを認識できていないという点が非常に危険と判断できます。
褒めてアドレナリン
逆に人を褒めることでアドレナリンが出る事を理解している人も少なくないです。
学校の先生などは、最近では生徒に叱れなくなってきたという現実で、褒めることが上手い人も増えてきているようです。
人を褒めて自分もアドレナリンが放出されるって、すごくWin-Winになっていて、その先には、成長も明るい未来も存在します。
一度割り切って、人を褒めるという事をポリシーにすると、上司である自分の人生自体も変わってくると言ってもいいでしょう。
褒め方を極めると、実は素晴らしい未来が待っているという事ですね。
叱り方や、人に対するストレスを抱えるよりもよほど健全である事がわかると思います。
マネジメントの基本は褒める事
組織における、最大のマネージャーのポイントとしては、「褒める」という事を最大限に武器として使うことでしょう。
叱ることに命を掛けている熱血マネージャーもよく見かけますが、熱意は伝わりますが、組織のまとまりはまとまるかどうかは五分五分の博打になるでしょう。
上司の仕事は、部下を褒める事と言ってもいいぐらい褒めなければいけません。
そして、この褒め方を超越できた上司は、向かうところ敵なしになるでしょう。
何故なら部下が頑張ってくれるからです。
褒めた部下はその先にその上司の為に努力をしてくれるようになります。
この関係性が気づける上司は、組織をコントロールするという事に大して、非常に優れた成果を出すでしょう。
ただ、何でもかんでも褒めればいい訳ではなく、上司からみて部下は、「思った通り動いてくれない」などの不満も数多くあるでしょう。
褒めるポイント
褒めるポイントをしっかり見抜く力も必要になるので、上司力として、褒める力を磨いてみることをオススメします。
簡単に説明すると、褒められて嬉しくない人はいないと思うのですが、褒め方がぎこちなかったり、的を得ていない褒め方をすると、とても違和感を感じてしまいます。
部下が喜ぶ感覚を知っている上司が褒め上手になるんですね。
そして、人を怒ると人はアドレナリンが上昇するのですが、褒めた相手が、喜んでいる事を感じれる人間は同じようにアドレナリンがでるようです。
どちらが、組織として未来が明るいかは、明確です。
「アメとムチ」
というように、叱った後に褒めるという使い分けをしているマネージャーもいるようですが、褒めるだけでいいんです、叱って良いことなど何もありません。
ただし、悪いことをした部下は注意してあげてください。
叱らずに、注意を促すって、矛盾しているかもしれないが、これが重要!!
褒め方の極意
さらに、褒める時の裏技というのがあって、これを上手く使うと、非常に効果的です。
人を褒める場合は、直接よりも間接の方が、同じ内容でも受け手の印象が大きく変わる。
そして、周囲の共通する人物よりも、全く関係ない人の方が、更に効果倍増。
人をどんどん褒めて、みんなを気持ちよくする役割を買って出てみませんか?
これは、非常に大きなCSRとも言えます。
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