
先日、うちの会社をM&Aしたいというとある会社から郵便で書面が届きました。
コレ今めちゃくちゃ流行ってバズっている詐欺みたいですね。
だって、うちの会社って売り物の商品もなければ、従業員もいない、独特な会社で、
知財は持っているけどそれで売り上げがあるわけでもないので、この手紙はおそらく大量コピーしている使い回しなのだということは即座にわかりました。
ネットや他の会社でも、こうした手紙から詐欺に遭ったという話を耳にしたので、注意喚起も含めて知識がない人の耳に届けたいと思います。
M&Aメールの実態
今回ウチに届いた手紙がこちらです。
生々しいですね〜。鮮度抜群です。
実名が入っている箇所は、伏字処理をしていますが、自分の名前などが入っているものをみる心理は、少しゾクッとしますよね。
こうした内容の手紙をもらった場合、
手書きでかつ自分の会社や代表である自分の実名が書かれているので、結構内容を読んでしまうという心理効果が働きます。
さらに、うちのような会社に興味がある会社があるとわかると、話だけでも聞いてみようかな・・・と考えてしまう気持ちもよくわかります。
M&A詐欺ってどういうもの?
そもそも、M&A詐欺についてよく知らない人(特に経営者)の人は是非とも知ってもらいたいので、簡単に説明すると、
事業継承ができない会社だけど、その顧客や売上をそのまま譲り受ける会社のやりとりをM&Aと言いますが、
"Mergers and Acquisitions"の略語ですね。
合併って言う場合もありますが、今時はM&Aです。
横文字を使うと少しだけクオリティが増す感じがすると言う一昔前の日本人の弱い心理につけこむような意図も感じます。
そしてそのM&A自体は何も悪いことではないのですが、これを悪用して詐欺を働く組織が増えているらしいです。
M&Aには、多くの場合、仲介会社という不動産の仲介のように、2つの会社の間に入って、デューデリ(企業の経営状態や財務状況の調査)を行なったり、
契約書の内容を整えたり、双方の調整を行なってくれる会社が入る事が増えてみます。
単に2社間の代表同士が話し合って契約を締結できれば、さほど問題は発生しにくいかもしれませんが、
仲介会社が詐欺を働くという事件が増えているみたいですね。
多くの場合は、お金を払う会社が騙されると思われがちですが、会社を譲渡する側の会社が的になるケースが増えている詐欺です。
上記の手紙の文章内にも書かれている「社長の連帯保証を解除する」という点がポイントで、
売却後に実際にお金が振り込まれない上、連帯保証人が解除されずに会社の負債を社長個人が背負う形で、
文字通り身ぐるみ剥がされて、全て持って行かれるという状態になります。
残ったのは、会社が持っていた負債部分のみという、なんとも悲しい状態です。
単なるひったくりよりもタチが悪いですよね。
この仲介会社は、契約直後に行方をくらまして、連絡がいっさいとれなくなるのだそうです。
怖いですね〜。
自分の身は自分で守るしかない精神
詐欺の手口も巧妙になり、ネット化してITが苦手な人は、気をつけてももはや自分では判断できない事が多くなっているのも事実です。
こうした知識の薄い人を狙った「情弱詐欺」が、かなり増えているようですが、こうした人はやはり信頼できるブレインを身の回りに置いておくしかないですよね。
戦国時代とは違って、裏切り当たり前の世の中ではないので、ちゃんとした信頼のおける人間関係を築くのは、やはり怠ったらダメということもよくわかります。
自分だけと驕り高ぶっている会社経営者の人はもしかしたら、周囲に味方があまりいなくて、情弱詐欺にひっかかってしまうかもしれません。
改めて人間関係って自分の身を助ける重要な防衛方法なのかもしれないとも思いますね。
あとがき
今回たまたまネットで、M&A詐欺の話を聞いて、知り合いなどからも同時期に聞いたタイミングで、手紙が送られてきたので、
タイミングよくこうした注意喚起をする流れになりましたが、
改めて人を騙してマネーを取得している人の気狂い精神っぷりに呆れ果ててしまいますよね。
親や子供に顔向けができない仕事をするのって、将来的に改善する余地が全く無くなってしまうと言う自分に気が付かないんでしょうかね?
きっと話をしても何も考えて異ナックて、常に考えているのは
人をどうやったら騙す事ができるのかという詐欺テクニックだけなんだろうな・・・と。
そんな人生、果たして楽しいのかどうか、自分には全く関係ないので、これ以上考えるのを辞めることにする。
とにかく、みなさん気をつけてくださいね。
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