
自分にとって必要なのは、仕事で構築するいろいろな会社や組織のホームページデザイン。
毎回、これまでと違ったデザインを作って、なるべく独特な感じになるようにしてあげようと工夫をしているんですが、
Webデザインをちゃんと教わったこともなければ、個人的に得意だとも思っていなかったので、
比較的評価の高かったこの「なるほどデザイン」という書籍を買って読んでみました。
評価
★★★★☆
一般的にネットでブログサイトなどで掲載されている内容がまとめられている内容だったので、
真新しいという情報はなかったのですが、体系的に説明されていてわかりやすさが非常に良かったです。
ちなみに、色や画像を多様しているこうした書籍は、kindleで読むには不向きなので、
タブレットサイズのスマホ機器で読んで成功でした。
ひとつ残念なポイントとしては、デジタルブックリーダーは、よほど大きな画面じゃないと、見開きで読めなくて、
単一ページのみになってしまうので、左ページの画像を右ページで説明するような場合に、非常にもどかしく何度もページを行き来する読み方になるので、
デジタルブックを意識すると、見開きでの表現を避けた方がいいと個人的に感じました。
(紙書籍であればなんの問題もないんですけどね)
しかし、いい点としては、この書籍自体のデザインが非常によくできているという点ですね。
この本のポイント
色
同系色と対比色だけじゃなく、
同じ色でも濃淡や微妙な彩度の違いで印象が大きく変わるのがサンプルと共に掲載されているので分かり良い。
色の細かな名前で、解説している点も辞書的に使えるので参考になるが、全ての色を網羅しているわけではないので、自分で色辞書を作るのもアリかと思った。
フォント
チラシもホームページも必ず文字を入れ込んで何かしらの説明をすることになるので、
テキストを表示する基本的なルールから、バランス感、サイズ感など、プロが使っているテクニックなどが紹介されている。
メジャーなフォントの解説から、細かなフォントの特性までの説明はあまり他で聞いた事がなかったので、この点勉強になりました。
フォントを徹底的に拡大して解説している部分は個人的に知らない事が多かったですね。
画像
画像の構図は、写真の加工やトリミングなどのテクニックが書かれていて、
普通にスマホで写真をとってそれを加工する時にも使えるので、なかなかのお得感があります。
いい写真、悪い写真の判断軸がどういう部分にあるのかを学べます。
グラフとチャート
仕事で提案資料などの際に使われるグラフとチャート。
ホームページでもたまに使うこともあり、見た目のデザインに特化して説明を聞いたことはほぼ無かったので、
貴重な学習体験になりました。
折れ線グラフと棒グラフ、円グラフなど、グラフ特性の他にも、バランス感や、表示する字などの注意点なども解説されていて、
営業マンの人なども知っておくといいと思いましたね。
スペース
デザインで重要なのに、多くの人がおざなりにしている隙間についての解説があり、
雑誌におけるスペースデザイン、ホームページにおけるスペースデザイン、他にもチラシやいろいろな場面におけるスペースの重要性が書かれていて、
なかなか良い学習に繋がりました。
あとがき
デザインって、人から教えてもらっても、その特定の場面のみにしか理解できない事が多いのですが、
理論的に理解すると、そこからの応用がきくし、ちゃんと自分の身になっている感覚がこれまでなかったのですが、
経験がいちばんのスキル習得というのはわかっちゃいるが、書籍での勉強でなかなかの理解につながるという体験も悪くないと感じた今回の書籍レビューでした。
ただ、この1冊にとどまらず、他の著書のデザイン解説本も何冊も読んでみたいと言う欲求も生まれたので、引き続き良い本があれば、読みあさってみようと思います。
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