モノの値段の高い安い判断についての話

2021年10月27日

ビジネス

eyecatch テレビショッピングを見ていて、芸能人が「やす〜〜!」と言っているのを聞いても「高〜〜!!」と、思ってしまう、ユゲタです。 最近では、5%引きって、消費税を考えると、あまり値引きされていない感覚があるんですが、 これって、ケチという訳ではありません。 テレビなどで、今どきの美味しい食べ物を紹介している時に、めちゃくちゃ高級食材を使ったうどん1杯が1000円以上すると放送されていたら、 きっと香川県の人は、普段格安で食べているうどんの印象から抜けきれずに、「高!!」と感じるでしょうが、 毎日1500円ぐらいのランチプレートを食べている人からすると「安!!」と感じるはずです。 これは、人それぞれの価値観による、モノの値段の感じ方の違いですが、 特定のものだけではなく、色々なものに対して、標準的な価値観を持っておくという事は非常に重要であると考えます。

共有感から生まれる価値観

友達数人でお店に入った時に、自分以外の友達が、売っているものを見て「安い!買わなきゃ損」と言って、自分以外がみんなそれを購入した時に、 自分も釣られて購入してしまったという経験ある人もいると思います。 これは、集団催眠と同じ効果が生まれているんですが、高額な布団を囲い込んで売っているのと同じような効果で錯覚してしまうために、思い込みをコントロールされているんですね。 また、家電量販店で、「業界最安値」というシールが貼られていて、他店の値段比較が書かれていたら、おそらくその商品はこの店で買うのが一番オトクと考えてしまいます。 もしも、同じタイミングで、他の店が同じようにシールを貼り付けてその時だけの特別販売をしていても、知る由はありません。 このように、共感や、目の前の情報から、思い込みによる共感値の操作をされていることは、マーケティングというジャンルでは、「行動経済学」という心理学で多く知られています。

自分なりの価値観

何かを売っているものを見て、「高い」と感じるか「安い」と感じるかは、同じ商品が他の店舗でいくらぐらいで売っているかを知っているか、 または、似たような商品で過去に見た値段と比較する事が一般的だと思いますが、 デパートなどで売っているものと同じものが、100円ショップで売られていたとしたら、 「デパートの商品はきっと高価な材料をつかっているに違いない」 と勝手に思い込んでしまう消費者も多いと思います。 これはブランディングによる刷り込みの価値観ですが、自分の価値観を持っておくというのは非常に重要である事なんですが、 正直モノの値段なんて、わからなくて当たり前と思っている人も多いようですね。

モノの値段は、原価+利益

基本的にモノを売るときには、原材料などの原価があり、商売をするための利益とくっつけて値段が決まります。 この時に、モノの原価についての目利きができるようになると、その人がどのくらいの利益を得ているかというのが分かるようになります。 これは、その人の給料が分かるようになるというワケではなく、モノを売った時に、1つあたりどのくらいの利益を得ているかという事を判別できるようになります。 もちろん、一般的に商品を販売するということは、製造したり、販売したりする人件費であったり、それぞれの業界の流通というナラワシなどのコストも加わってきて、 その企業がテレビCMをしているとしたら、莫大な広告宣伝費も加わっているでしょう。 それも加味して値段が決まっているのですが、最近では、流通改革なども起きたり、製造直販などで価格破壊も一般的に起きやすくなっています。 1つの物を購入する時に、本来であれば、その商品は、いくらの値打ちがあるかを自分で考えて評価できるようになると、とても満足の行く買い物ができるようになるかもしれませんね。

デジタルコンテンツの値段は、不確定

コストと利益が見えにくいものとして、「デジコン」と言われる「デジタルコンテンツ」があります。 インターネットが当たり前の世界になってきて、この領域が、「第2の不動産」という風にユゲタは説明しているのですが、 デジタルコンテンツというのは、「在庫を持たない」、「無限に複製できる」というこれまで実直に商売をやってきた人からすると、 夢のような環境と考えても良いかもしれません。 だって、在庫を持たなくていいということは、多くの会社が抱えている「在庫管理費用」がゼロ円になりますし、 書店などで、「増刷」みたいに書かれていて、商品を一度にどのくらいの量を制作するかを、通常は決めてある意味カケに出る必要がありますが、 デジコンは、その場でコピーできて、無限に複製できてしまうので、欲しい人がどのくらい多くでも対応することはサーバーの性能さえ気にしていれば、 無限に販売できてしまうというモノです。 でも、たしかに、デジタルの世界は、目に見えにくいものだし、「サーバーっってお高いんでしょ?」と考えてしまう人も多いと思いますが、 一般的なホームページであれば、自分でドメインをとって、無料サーバーで運用し続けていくことは可能だし、 アクセスが多くなってきても月に数百円程度(高くても数千円程度)でサーバーをレンタルすることもできます。 これを、サーバー管理を他社にお願いするとしたら、サーバー1台あたり数万円かかってしまうのですが、 自社で人を採用したとしたら、人件費が上乗せになってしまいます。 もしもあなたが、経営者だとしたら、原価とそれらに紐づくコストをちゃんと認識しておかないと、 法外に高いコストを払うことが当たり前になってしまうケースも少なくないようです。

最後に

「デジコンは第二の不動産」と言ったセリフは、色々な業種の人に刺さるセリフとして、交流会やセミナーなどでよく説明させてもらっているんですが、 仮想空間という無限の可能性を持ったデジタルの世界は、これまでの、モノという概念でしか成り立たなかった世界とは、全く別の新しい領域なので、 ここには、それまで不動の価値と信じられていた不動産が、ゼロから構築することも可能で、それまでとは全く違った不労所得なども存在します。 これから先の未来を考えた時に、個人的には、このデジタル不動産を追求しておくことが、とても重要と考えています。 ただ、その時に、現実のモノの価値についての判断がしっかりできていないと、デジタル世界でのモノはより不明確なことが多いので、 判断できないというデメリットが先行してしまうかもしれませんね。 さて、あなたは、モノを安く買って「得した」と思う側の人でしょうか? それとも、モノを高く買って「ブランディングに満足」する側の人でしょうか? どちらがいいという事はないのですが、自分がどっち側の人間かを理解するという自己認識も重要という話でした。

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