物事を好きと嫌いで判断していると成長できない話

2018/10/01

学習 日記

t f B! P L
毎日会社に通勤して疲れ切っているサラリーマン諸君は、いろいろな事に憤りを感じている人も少なくないでしょう。 しかし、世の中の大半がサラリーマンであり、美味しい思いをしている人と比べて劣勢に感じる必要などこれっぽっちもありません。 だってそれが普通ですから・・・ そして、そんな中でも、仕事に対してモチベーションが上がらない人や、心底会社が嫌になっている人は、思考を少し変えるだけで、心がスッキリする事があります。 そして、今回はチームプレーをしている人たちが、物事を判断する時に、それぞれの「好き嫌い」を言い合っているような現場は、発展性が低く、プロジェクトも失敗しがちだという事の仮説を立ててみたいと思います。

個人の好き嫌いから組織の好き嫌いへ思考チェンジすると好転する

僕の以前いた会社では、新しいサービスを次々とアイデアベースから作り出して行くスタイルだったんですが、ある時から、その進行が滞ってしまった時期がありました。 それは社内の従業員数が、増えてきた事により、いろんな人の意見が増えてきた事が原因と考えられていました。 そうした新規サービスを生み出すイベントとして会社内でみんなが楽しくモチベーションを持ってやっていたのですが、誰かが「それって自分的にあまり好きじゃないです」という意見がでると途端に空気もアイデアも冷め始めて、スタートまで行かなくなるという事態が増えてきたんですね。 この時は誰もあまり疑問に感じなかったんですが、今思い起こせば、それってただの個人の好き嫌いの話であって、ヤジ程度の低いレベルの話し合いだったんですね。 それぞれが好き嫌いという話をし始めると、食べ物屋に行った時に、自分の嫌いな食べ物を言い始めるアレの様な感じになり、結局入る店が限られてしまったり、当初行きたかった店に行けなくなったりするアレです。 ようするに個人の好き嫌いってあんまりアイデアの場では関係ないのであって、そのアイデアの方向性が良いか悪いかという議論をすべきだったんですね。 「僕はあまり好きじゃない」という発言よりは「このアイデアでは、不適切です。なぜなら・・・」という内容にならないと、誰もが同じ尺度で議論できないからです。 個人の好き嫌いを言う場というのは、あってもいいですが、仮にビジネスを生み出す様な話し合いの場には全くもって不適切であると考えられます。 少し幼稚くさいと考えるべきでしょう。

好き嫌いの基準をどこに置くべきか?

実際にアイデアという物差しで説明してみましたが、会社に対しての好き嫌いであったり、自分がやっているプロジェクトや、チーム、組織、いろいろなものに対して、個人的に好き嫌いという視点で人は物事を考えると思いますが、 会社の中間管理職であるマネジメントを行う人間であれば、部下のそうした意見を聞いてあげることも仕事かもしれませんが、ここで意識したいのは、個人の好き嫌いを言う人が多い職場は、荒れやすい職場であって、そのチームや組織の立場で好き嫌い(良い悪い)を言っている組織は、非常に健全であるという事が思い当たりませんか? 好き嫌いというけれども、大体は人は「嫌い」を言いたがります。 「好き」を言う時は、自分にベネフィットを求める時や、個人的に高揚している時がほとんどです。 荒れている現場では、「会社の誰それが個人的に気に入らない」とか、「あのプロジェクトはオレの考えでは成功しないと思うよ」とか、「あの部長は使えないよね」とかっていう視点で話されていると思います。 大体が悪口なんですけどね・・・ ここで、悪い点も認めつつ、発言を所属する組織の最小公倍数的な単位にする事で、意見がどのようになるか考えてみましょう。 「自分から見てあの部長は気に入らないけど、多部署からは頼りにされている部長」とか、「個人的には気に入らないけど、売り上げ実績がすごく高い営業マン」とか・・・ 思考のポジショニングを変える事で、その人に対する評価も変わる事が有りえます。 そもそも、好きでなければ、ネガティブな事しか出ないかもしれませんが、チーム内で話し合いをする時に、こういう共通視点で物事を考えて、その視点での発言を議論するというのが非常に有意義である事を理解できると、そのチームは非常に優秀なチームになり得る事ができるでしょう。

個人的にやる気が起きない人へ

そうはいっても、自分の気分が乗らないからやる気も出ないしモチベーションも上がらないと言う人は、自分の視点の切り替え方がうまくできない人なのでしょう。 確かに簡単に意識レベルを切り替えるということができれば苦労しません。 イメージする訓練が必要な場合もあるし、人の思考を理解するヒューマンスキルも必要です。 少しスレてしまっている人であっても、物事に対する視点を変えるとそこには新たな発見からアイデアが生まれることもあるし、面白みも沢山あることに気がつきます。 実はそういう気づきがあるだけで、人生そのものが面白くなるんですけどね。 右へ倣えの人生を歩むよりは、人より少し先を行く人生にして見たい人、そういうチームを育てたい人は、是非こうした視点の切り替えを行ってみてはいかがですか? 会議や立ち話で好き嫌い発言を聞いた時にこそ改善できるチャンスですよ。

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