部下や後輩に対して、もう少し頑張ってほしいと考えた時に、指導してもなかなか成果が出ないものです。
実はいくら指導をしても、後輩や部下は、変化を望んでいなければ、怒鳴ろうが手を上げようが、決して変わる事はありません。
残念ながら、これは、後輩や部下に限った事では無く、子供や恋人、親友であっても、同じ事です。
カウンセリングで重要なのは導くことではない
カウンセリングでは鉄則なのですが、ヒトをより良い道に進めるために、アドバイスは行ってはいけないそうです。
理由は、アドバイスによってヒトの行動が変わる事はまず有り得ないからです。
では、どうすればヒトは変わる事ができるのでしょうか?
気付きが重要
目からうろこが落ちた
などと比喩されるが、「気づき」という事がとても重要だと考えられます。
簡単に言えば、「本人が変わりたいと思う」という事が一番買われる要素なのです。
自分が考える事なので当たり前だと思いますが、そもそも、ヒトは根本である考え方を変えられないから、行動も、環境も変える事が困難なのですね。
気づきは、どうすれば変わる事ができるか、理解した状態です。
上の立場であるヒトは、その人がどのように振る舞えば良いか、分かっているが、当人が理解していない事に気がつきません。
自分の考えている事が普通で、部下や後輩は、その考えに至っていないので、未成熟と見てしまいます。
もちろん、変わるかどうかの、「どちらが正しいか」という議論はあるかもしれないが、答えの分かっている人と分かっていない人という風に考えると分かりやすいかもしれません。
答えがわからない人に、直接答えを教えるのでは無く、自分で考えて、思い出して、自分で答えを出すという行為がとても重要なんですね。
手品の種明かしで分かる、人の伸びしろの可能性
手品を眼の前で見て、すぐに種明かしを知りたがる人と、腕組みをして、手品の結果を直視しながら、自分で答えを考え出そうとする人とで、自分で変化する可能性を持っているかどうかが、わかります、
種明かしをすぐに知りたい人は、セッカチであり、自分が答えを知らないという状況を不満に思っており、とにかく答えを知る事が目的と考える人です。
手品のタネを知ると安心して理解できた自分に対して安心します。
手品のタネを自分で考える人は、種明かしを聞いた後で決まって面白い反応をします。
それは、目の前で行われた手品のタネが自分の考えたタネよりも簡易かどうかの比較を行います。
そして決まってこう言います。
「もっと、上手くできる」または、
「自分の考えよりも深かった」
どちらも、目の前に出された課題に対して、自分の答えと比較しているのですが、どちらの結果であっても、その後に成長という変化をもたらす為、理想の思想と考えられています。
明らかに、すぐに手品のタネを知りたがったヒトでは、その後の成長はまずありえない事はわかると思います。
面倒くさがり屋は成長度も高い?
ヒトは、面倒くさい事を嫌い、出来るだけ近道したがります。
物事の結果を知るだけでは無く、
途中経過が変わったら
自分で変える事が出来たら
などの仮説を持つと、答えが複数になる事にも気がつきます。
変われないヒトの特徴で、結果が1つしかないと思い込んでいるヒトはとても多いです。
簡単に変わるためには
自分なりの答えを見つける事も大事ですが、答えが1つしか無くても、自分が行動した結果という実体験が加わる事でとても深い体験による答えの真実味が深くなります。
実はヒトは変える事は難しいんですが、
自分を変える事はとても簡単という事に気がつく事です。
ヒトは変えられないが自分は変えられる。
この当たり前の事が認識できていなくて、ヒトを変えられない自分に葛藤するヒトはよく見かけます。
その思い込みを変える事が第一歩なんですね。
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