僕がシステム開発を受託して値引きをするワケ

2019/12/02

日記

t f B! P L
開発作業においての料金は開発員の工数による時給算出が基本ですが、その理屈で行くと、同じクオリティの商品開発を行える場合に開発スピードが早い人は、開発工数が短い事になり、結果的に開発金額が安いという事になります。 発注する人にとっては、非常に有り難い話ですよね。 お願いしてスピードが早く、且つ、金額が安いというのであれば・・・ もちろん、開発作業を受託する人は一般的なスピード工数を基準に、算出するわけなので、早いも遅いもそんなに関係ないのですが、開発コンペが発生したら、確実に値段が安い企業が優位になるため、工数と金額をどのレベルで判断するかがSEの腕前になるようです。 でもですよ、開発発注している人にとっては、クオリティと値段が全てなんですよ。 多少スピードが遅くても安いほうがいいという人もいるわけです。 そして、クオリティよりも安さが上回っている人(会社)も意外と少なくない現状があります。 僕が他の会社からの開発案件を請け負う時に思考する事と、たまにお断りをする事がある現場をブログに書き記しておきます。

開発受託は願い事を叶える作業

本来開発作業を依頼する人は、会社の場合に自社内では開発ができない(できるレベルにない場合と、できる人員が不足している場合がある)のであって、だけどもどうしても開発を行ってWEBサイトであったり、サービス開発を行いたいという要望があるという事を前提にしたいと思います。 ルーティンワーク的に受託作業をしているような、なあなあ関係の開発依頼は、後々に色々な問題が発生する可能性が高いので、個人的にはなるべく請け負いたくありませんね・・・ そんな、開発要望に対して、開発受託をするのは、「アラジンのランプ」、「ドラゴンボール」、「おとぎ話の魔法使い」のように夢を叶える作業と言っても過言ではない作業になります。 ここで、本当によくある話ですが、開発依頼者側が「簡単な開発だから・・・」と前置きをしてくる開発は基本的にお断りしています。 口には出しませんが「簡単なら自分でやれよ!!!」と心の底で思ってしまいます。 自分で開発をすることが出来ない人は、仕様を作ることも、検討することもできないのに、このセリフをいけしゃあしゃあと言ってくる人がいますが、これは開発者には「禁句」であるという事を認識しなければいけませんね。 おそらく僕が短気なのではなく、開発員誰もが同じ気持ちになることは間違いないでしょう。 実際に仕様を切ってみて、思いの外面倒くさい開発になる事は、少なくありません。 依頼者は大人しく、自分の希望を伝えるだけで、夢を叶えてくれると思えばいいのですよ。

それでも開発料金を値引く理由

禁句と合わせて、「すでにあるこんなサービス(類似サービス)と同じにすればいいから」と言って、簡単開発をアピールしてくる依頼者に、お灸をすえる感じで必ず言って聞かせるのですが、 他のサービスのコピーを作ることが簡単である保証はどこにもありません。 むしろ、すでに完成しているサービスであれば、UI/UXは真似する事が多い反面、内部仕様などは、ブラックボックスであるが故に、アルゴリズムの解析をするレベルになるケースも少なく有りません。 要するに、よくできたソフトは、非常に素晴らしいプログラムで組まれていて、開発クオリティが高いという事。 そうした事も分からない人が「簡単」という一言で、自分が頼んでいる開発案件が以下にレベルの高い要求なのかを知らない人は、非常に残念な人としか思えません。 僕はまず、お見積書を作って提示する時に、正規の値段をきちんと提示してあげることにしています。 ただし、他の会社で開発を依頼したら、工数ベースで算出する会社の金額よりは遥かに安い金額ですが、この時点で依頼者は、面食らった表情になります。 そして、すかさず値引きバージョンの見積書を提示することにしています。 もともと安いであろう感覚で依頼してくるのだから、このぐらいの金額感なんだろうな・・・という事は汲み取っていて、それを見積書に反映した後者の方が本命なのは言わずもがなです・・・ しかし、値引きされた見積書には、単に金額をマイナスにするだけではなく、開発側からの値引きをする要望が書き加えられているという点も見逃してはいけません。 通常の場合、値引いた金額に見合う、仕様の削減や、アフターケアなどの削減(悪く言えば作り終わった跡の面倒は無料では見ないよとか)、値引き金額が大きい場合は、製品稼働後の、利益分配など・・・ 当たり前ですが、単純に値引きをするだけなんて事はしないでしょう。 正規にお支払いをしてくれる企業であれば、この時点で終る話ですが、この辺の思考が見合うかどうかの話し合いになるのは言うまでもありません。 多くの場合、値引いてくれるのであれば、この条件を飲む人が多いのも事実です。

開発依頼者に気づいてほしい事

誤解のないように言っておきますが、詐欺をしようと思っての条件提示ではありませんよ。 まだサービスを開始しておらず初期投資をする金額がない人に対しての、レベニューシェアという形での、お互いの利益分配にすることによって、相互にメリットがあるあくまで提案という事なのですからね。 そして、開発依頼者に最も言いたい点としては、「値引きをしてもしなくても結局最終的に支払う金額は同じになるよ」という事を理解してもらいたいんですね。 開発がおわったら、開発者とはオサラバという、ソフトウェア開発は、ネイティブアプリ系では、よくある話ですが、WEBサービスにおいては、運用も含めてなかなかそうはいかないケースが大半です。 もちろん値引きなしの正規金額で請け負った人でも、ランニング費用はついてまわりますが、値引きをしてもらった以上その開発者に貸しが出来ているという認識をしてもらわないと、何のために値引きをしてまで、自分がやりたいと考える開発を引き受けるのかわからないですからね。 実際に、作り逃げされて、SSLの更新や、ブラウザ仕様変更による対応や、その他諸々のトラブル対応で、泣きついてくる会社さんも少なからずあり、システム開発って、八百屋でリンゴを買うというレベルではない事を身を以て知ってもらった感じです。 個人的には、こうしたプログラム知識も含めたコンサル要素も費用に入っていることを認識してもらえればと思いますね。 でも、お金を支払ってくれう人は、「神様」という気持ちでいつも対応させてもらっていますけどね・・・

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