失敗→学び→成長のPDCA

2017年10月16日

マインド 日記

会社で教育熱心な上司がいると、「失敗を恐れるな!」と大きくケツを叩かれます。 そして、いざ失敗をすると、「努力(チェック)が足りないからだ!」とトドメをさされて、ココロをおられるエンジニアが僕の周りで激増しています。 これはだいたいどこの会社でも発生しているようで、熱血上司でなくても、モンスタークライアントだったり、製造対販売という座組みでも同じような事が発生しているようです。 よくビジネス書などで「進んで失敗をしなさい」と書かれていますが、実際に仕事で失敗しては、かなり大規模なしっぺ返しを食らうことになってしまいます。 ここには大きな落とし穴が存在している事に気がついたので、記事にしてみました。

失敗の失態

自己啓発などで言われるところの「失敗しなさい」というのは、
失敗した時の経験があれば、二度と同じ失敗を繰り返さないだろう
という事を端的に言っているだけです。 「失敗」と聞くと普通の人であれば、「自分がしでかした過失」のような捉え方をしてしまうのですが、そのままの言葉で真に受けてしまうと、失敗することをまるで推奨しているかのように思えます。 でも、実際には失敗しなくても、成功する人もいれば、スマートに成長できている人もいます。 それに比べて失敗して成長するのってちょっと泥臭いしスマートでは無い印象がありませんか? ここに、「人の欲求」と、スポ根さながらの「努力で成長する」という相反する意識が働いている事が考えられます。

誰も失敗したくないはず

「失敗したら成長する」と言われても、失敗を好んでする人など誰もいません。 むしろ失敗してしまったら、きっと誰かに怒られるし、その後の後処理も大変です。 どうにか失敗せずに成長出来る方法はないものだろうか・・・ ここまで思考できたら、「もし失敗したら・・・」という思考を頭に植え付けられる事ができます。 この思考が頭に上ついている人はなかなか失敗をしない傾向があるようですね。 何故なら、失敗をしたシミュレーションが頭のなかに備わっているから。

成長の加速

そして同時に、他人の失敗を自分にインプットできると、成長は加速するでしょう。 そもそも、成長は失敗をしないスキルが溜まったことを言うのでしょうか? これも少しズレた考え方で、成長するとは、同じ作業をした時に、より早く、効率的に、失敗しないように出来ることをいいます。 失敗しないようになることは、その後失敗しないようにするべきことを理解するための準備段階なんですね。 なので、失敗したら成長するのではなく、
失敗したら、失敗しない工夫をする知識が付く
という方が正解だと考えられますね。 普通に失敗してしまうと、単なるマイナスでしかありません。 業務であれば、損失が発生する可能性もあります。 誰かに対して詫びる必要も発生するし、そもそもココロが痛くなります。 失敗を経験せずに、失敗を疑似体験してみるという思考はいかがでしょうか? 「バーチャル失敗シミュレーション」なんていう疑似体験システムがあれば、人の成長促進として、新しいコンテンツになるかもしれませんね。

失敗の許容範囲

失敗をシミュレートして個人のスキルが上がる事は、それ自体がスキルになるのですが、ココロが折れる人が考えることは、
・実際に失敗をしてしまった時 ・それを周囲から咎められる ・周囲に見方がいない感覚がある
こうした内容をよく耳にします。

よくある失敗事例

会社の上司が「任せたのに失敗するとは、どういう事だ!」と叱咤するのは、任せた上司に責任がないのか? 構築したシステムを提出舌先で、仕様書に書いてあるのに、納品チェックも、受け入れテストもせずに、本番化した挙句、イレギュラーな使い方をした時に発生したバグを過失だと追求された。 社内で良かれと思って行った事が、結果的に仇となってしまい、みんなに迷惑を掛けてしまった・・・

失敗した後のフォローは誰がする?

失敗してしまった人は、直後は下を向いてしまうはずです。 自分が悪いことは重々承知の上、それを受け止める準備をしているんですね。 ここで重要なのが、失敗した事を咎める環境と、責任は重視するが、失敗自体を前向きに捉える環境で全ての事象が大きく変わってきます。

責任を咎める環境

「責任者」を明確にして、「何故失敗したのか?」「次に失敗しないためにどうするのか?」を文面化させ、本人に対して心理的な威圧感を与えます。 「責任者=作業者」という形を事前に明確にしていて、1人の人(または少数チーム)に対して、失敗した事の責任追及として答えのない議論をし、本人の口から返答を求めます。

失敗を前向きに捉える会社

「責任者」は会社の縦社会において、作業者ではない事を前提に、失敗した本人を擁護する発言が飛び交います。 組織として失敗しない為の仕組み作りを行い、別の人が作業しても失敗しない教育まで徹底します。 ここで考えたいのは、失敗をした時に周囲の反応でその環境が「良い環境」なのか「悪い環境」なのかがよく見えます。 もし仮に自分が失敗してしまった場合、少し冷静に周囲を見て判断してみましょう。 この環境は、自分の成長にとっても大きく関わってくるので、もし仮に成長のできない環境に身を置いていると判断した場合は、早急に見直しを行ったほうがいいでしょう。

最終的には自己判断

自分の周囲の環境がどうであれ、最終的に成長するかしないかは自分自身であることは、理解しておきましょう。 何故なら、成長を望まない、又は成長をイメージできない人は、世の中にはたくさんいます。 成長をしたいと強く願う人と相反するこうした人達が、同じ環境に属していた場合、明らかにコンフリクトが発生します。 よく「温度差」として例えられますが、温度差を感じた環境をちゃんと理解する事も重要です。 そして、同じ温度差でないと成長できないという事もなく、温度の低い人は、失敗を繰り返す傾向もあるので、その失敗を糧に自分を成長させることも可能と考えると、決して成長できない環境ではないとも言えます。 こうした事を総合的に判断しなければいけないのも、自己判断になるのですが、「運」による環境構築も大きく影響するので、重要なのはきちんと周囲を見られているかどうかではないでしょうか?

PDCAと失敗の相関関係

Plan,Do,Check,Actionという、計画を立てて確認して実行して、再計画を立てるという、事業活動や、生産活動における手法ですが、 失敗する事を再計画して、ちゃんとアクションが起こせるかどうかが成長ポイントであることは言うまでもありません。 ここで重要なのは、「自分が成長できないのは、会社や組織が悪いせいだ」とか「自分以外のチームメンバーの思考性が低すぎる」などという言い訳をしている人は、PDCAできておらず、成長もできないサイクルであると認識しなければいけません。 自分以外に責任をもっていったところで、他人を変える事は基本的にできないので、自分が変わる以外に方法はありません。 まさに、そうした思考の失敗にいち早く気がついて、そこから成長を学び取る事がいかに自分の為になるかという事なんでしょうね。 今の時代は「転職天国」でもあります。僕も会社経営を初めて、雇われる方がどれだけ恵まれているかを思う存分勉強させられましたが、エンジニア、経営者、従業員・・・どんな立場でも成長を止めることはあり得ないという事だけは、学習できたと思っています。 自分は成長できているのか不安に思っている人は、是非、思考の成長を考えてみてはいかがでしょうか?

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