CEOやCTOのような、最高なんちゃら責任者の役割りと日本企業における考え方

2017年8月3日

ビジネス

シリコンバレーで技術ベンチャー会社が今の世の中をどんどん変革している中、それぞれの会社の技術の中核には、何かしらの天才と呼ばれる技術者がいます。 どの会社もこの技術者のお陰で会社の発展をもたらし、ビジネスを成功できているのですが、こうした技術責任者をCTOとして役割付けてきたんですが、日本でもCTOはすっかり有名になったので、僕も1部上場会社でCTOの肩書をもらっていた時は、名刺にCTOの文字があるだけで、相手の人が目の色が変わるのを見てきました。 技術者の憧れの役職というのは間違いないと思います。

色々ある「C*O」

有名なものから無名なモノまでたくさんあるので、せめて役割だけは覚えておいてもいいでしょう。 それにしてもすごい量ありますが、部門や意味がカブっているものもあるので、重要なものだけ覚えるだけでもいいかもしれません・・・

CEO : Chief Exective Officer

最高経営責任者
大体において社長ポストの人

COO : Chief Operating Officer

最高執行責任者
ディレクターの最上位と考えると分かりやすい

CTO : Chief Technology Officer

最高技術責任者
・会社の製品開発における技術調査から決定までの責任者 ・経営と技術の部門を橋渡しする ・人事も含めたエンジニアに関する事全般

CIO : Chief Information Officer

最高情報責任者
「情報システム」と「投資」の2つのどちらかを意味する。

CFO : Chief Financial Officer

最高財務責任者
経理財務部門のトップ

CKO : Chief Knowledge Officer

最高知識責任者
情報や知識の「蓄積、共有、活用」

CCO : Chief Culture Officer

最高社内文化責任者
人事部門の最上位

CCO : Chief Compliance Officer

最高法令遵守責任者
上場企業に存在する「コンプライアンス委員会」の責任者。

CCO : Chief Communication Officer

最高コミュニケーション責任者
社内における通信や共有など

CCO : Chief Creative Officer

最高クリエイティブ責任者
流行りのUI/UXやデザイン・設計に関する責任者

CMO : Chief Marketing Officer

最高顧客市場分析調査責任者
マーケティング部門というよりはデータサイエンティストの上位責任者の方が今時かも

CPO : Chief Privacy Officer

最高個人情報保護責任者
法令遵守とカブるニュアンスだが、あくまで個人情報に特定している顧客管理の意味も含める事が多い

CLO : Chief Legal Officer

最高法務責任者
またまた、法令遵守とカブる印象ですが、単純に法務部門の責任者と考えたほうが良い

CAO : Chief Administrator Officer

最高総務責任者
こちらは総務部所の責任者

CAO : Chief Analitycs Officer

最高分析責任者
データ分析というよりも、GoogleAnalyticsに関する知識保有者

CBO : Chief Branding Officer

最高ブランド責任者
アパレル企業などで重要視される企業ブランディングに関しての責任者

CDO : Chief Development Officer

最高開発責任者
CTOとカブりますが、開発部門の責任者

CHO : Chief Human Resource Officer

最高人事責任者
採用や教育の意味合いが強い

CHO : Chief Health Officer

最高健康責任者
部門に紐付かないけど、海外では健康バロメータは、会社内において、査定にも影響します。 さらには、顧客からの印象も含めて社内の健康を管理する責任者。 まだまだ国内では認識も含めて需要もなさそう。

CQO : Chief Quority Officer

最高品質責任者
食品業界や、車、家電などの、検証やテストなどが必要なところで需要がある。

CVO : Chief Visionary Officer

最高事業計画責任者
ビジョンと理念は企業に不可欠と松下幸之助が言っていたのを思い出しますが、カルチャーと同じ感じで組織ビジョンなども社長ではなく社内に伝道師がいることも必要な要素と思われる。

最高なんちゃら責任者って何する人?

上記に簡単に各責任者の役割りなどを書いておきましたが、日本企業で考えた時は、役職と考えてもいいかもしれません。 そもそも会社法では最高責任者に関する記述は一切ないので、日本国内では、法律的にこうした総称に関しての法的責任は発生していないのですが、ある意味アメリカ被れの役職なのでしょう。 とある会社で、「社長」と言われるのが嫌で「CEO」と名乗っている代表取締役の人がいましたが、発起人でありながら、社長の人格に欠けるような印象も受けました。 とりあえず、責任者という称号なので、組織におけるトップ、その分野における権限者と考えて問題ないでしょう。 こうした称号をもらっただけで、モチベーションが上る人もいることを考えると、企業は、こうしたC*Oという称号をどんどん活用していくべきだと思います。 ただし、重要なのは社内認識ができていないと単なる名刺の肩書きで、社内でも「CQOってなんだっけ???」というような事態になりかねないので、役職階層にちゃんと付与することをオススメします。 こうした称号にモチベーションを持てた人材が社内にいると、会社の組織状態が極めて良好に転じる事も組織心理学から明確になってきています。 シリコンバレーで有名になったCTO以外に、日本特有の文化や考え方、国内コンプライアンスなどを他国に伝えるCJOなど、これからのグローバル会社などでは必要だと思われますし、海外に広めてもいいかもしれませんね。

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