
僕のプログラムのルーツを紹介します。
人生で一番最初に触ったパソコン(当時はマイコンって言ってた)はSANYOから販売されていたMAXの「MPC-100」という機種でした。
このパソコンがあったおかげで今ではプログラムを苦手意識無く仕事やプライベートで利用できるようになっているし、同時期にMSX機種で学習したエンジニアと非常に話が盛り上がるネタでもあり、まだインターネットが無いパソコン黎明期を体験した貴重な経験も非常に役になっている部分も有ることから、
自分がどのようにプログラムに接してきたかという事と、初代パソコン端末を紹介してみたいと思います。
MPC-100機種
https://www.msx.org/wiki/Sanyo_MPC-100
この時期のパソコンは、ブラウン管のテレビに映像端子のみでつないで、モニタ代わりに使うというのが一般的でした。
もちろん、マウスもなければ、ネット接続もありません。
Sharp系の専用ディスプレイは、中学生ぐらいの時分にとっては憧れの花でしたね。

こんなSANYO製のMSXは、他のMSXと違う点が1つだけあり、端末の右上に穴が空いていて、そこにコードで繋がったペンが刺さるようになっています。
テレビのブラウン管にそのペンで直接絵が描けるという機能がついていましたが、この機能を活用することはほぼありませんでした・・・orz
あと、重要なのは、当時のパソコンは、カセットテープにプログラムを記録(録音)して、saveとloadを行ってデータの保存を行っていました。

「ピーガリガリ・・・」という音は、30年以上経った今でも頭にこびりついている音ですが、お店で売っていた10分テープを購入して、50個ぐらいのプログラムを打ち込んでいた事を思い出します。
今思えば、プログラム学習してた事
「週末プログラマー」という言葉は今でこそよく聞く言葉ですが、中学生だった僕はまさに週末の土用の夜(まだ週休二日ではなかったた・・・)に、プログラム雑誌のベーマガを写経していました。
これって、今まさに、WEBエンジニアになりたい人が行っている学習方法と全く同じであることに、つい最近気が付きました。
ベーシックはシンプルな言語で、恐らく当時のプログラム少年達は誰もが通ってきたプログラム言語なのですが、言語のフローチャートから、アルゴリズムの勉強になる上、簡単な16進数を組み込んだ簡易マシン語のような記述も当時雑誌で特集してくれて学習出来たことも、今でも役に立っている基礎知識となっています。
ただ、同じことを今から勉強するのは、いかがなものかと思われますが、IchigoJAMを使うと、当時のMSXのエミュレータ機のようにも感じられて懐かしさを体感できます。
うちのオヤジ
僕の同級生でパソコン機器を持っていた友達は、実はそんなに多くおらず、大多数がファミコン派でした。
僕も当時ゲームがしたくてファミコンが欲しいと親に言っていたのですが、何故かゲーム嫌いのうちの親父はこうしたゲーム機を買ってくれることは無く、代わりに中学校になると、知り合いのサンヨー電気屋のオヤジに「これからはパソコンを勉強しておくと将来役に立つ」とそそのかされて、このMSXを買ってくれたようです。
MSXは他のシャープやNECや富士通のパソコンと違い、ファミコンのようなカセットスロットが付いていて、ここにカセットを挿せばゲームが出来るという仕様は、ファミコンと同じであったため、うちの親父は、ファミコンよりもプログラムができるパソコンを買ってあげて、これで学習もできると気分が良かったんでしょうが、
肝心のゲームカセットを買ってくれないと、ゲームができないという事実を知りませんでした。
目の前にゲーム機があるのに、ソフト(カセット)がなければ、なんの意味もない現実に、少し打ちひしがれていた僕は、友達がファミコンのカセットをお互いに交換して、たくさんのゲームで遊んでいる輪にも入れずに、さらに憤りを感じていました・・・
そして、当時のMSXに説明書と一緒に、付録としてついていたミニ冊子があり、ここに、「壁打ちテニス」とか、簡単な音楽再生プログラムが10行程度掲載されていました。
これを打ち込んでパソコンで何やら動きが見えるという事に気がついた時から、パソコンにプログラムを打ち込めばゲームができるという認識を持つことができました。
金も無いし、周囲にゲームを貸してくれる友達もいなければ、自分でゲームを打ち込む以外に道はないと考えたんでしょうね。
そして、本屋で「ベーマガ」を見つけた時は、渡りに船でした。
ファミコンのようにグラフィカルなゲームでは無いですが、当時は迷路ゲームであっても、週末を潰して遊ぶぐらい楽しかったことを今でも覚えています。
こうして、プログラムを写経する生活が始まるのですが、モチベーションも含め、タイピング能力も向上でき、中学を卒業するぐらいには、市販ゲームを見様見真似で自分で作ってしまうようなぐらいのスキルを持てるようになっていましたね。
これからプログラムを始めようとする人は、こうしたハングリー精神と、確固たるモチベーションが持てると間違いなく習得できるはずなので、自分なりのそうした環境を揃えてみるのがいいでしょうね。
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