「ムチャ振り」をwikipediaで調べると・・・
お笑いで用いられる「フリ」の一つ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/むちゃぶり
と書かれていますが、他のWEB辞典では、
困難な仕事を無理やり頼むこと。
と書かれており、漫才などのソレではなく、無理なことを頼む事が結構日常茶飯事に行われていて、何が「ホウレンソウ」なのかもよく理解できない事もあるので、普段何気なく使ってしまう無茶振りオーダーをいくつか集めてみました。
比較的ITエンジニア視点で書いていますが、あらゆる職場で通用する内容も多いので、あるある的な感じでお読みください。
1. いい感じにしといて
エンジニアとして聞く事があるケースとしては、WEBページを制作する時に、オーダー主が言いがちなセリフです。
そういう感じなのかをキチンと説明しないが、出来上がりはこだわりたい時に非常に便利に使える無茶振り用語です。
このオーダーを言う人は、技術に詳しいわけではなく、且つ、仕上がりのイメージもできておらず、ある程度のデザイン提案を2,3提出したら、「う〜ん、少しちがうんだよな〜」という返答が十中八九返ってくるシナリオが想定されます。
類似のセリフとして、
悪くない感じで・・・
・・・などというのもあるので合わせて覚えておきましょう。
2. 都合の良いタイミングでお願い
これは、急ぎではないけど、確実にやってもらいたい時に、上から目線で言われることの無茶振りオーダー用語です。
このセリフとセットで「でも今日やってもらえると助かります。」というのがコンボで組み合わさった場合は、相手は相当急いでいて、「できれば、優先でやってもらいたい」という風に変換して捉えましょう。
「最悪明日になっても問題ない」と捉えてしまうと、次の日の朝に激ギレされる可能性も結構高いので要注意。
3. やり方は任せます
こういう割れる場合は、素直に、「自分のやり方でいい」と捉えてしまうととんでもないトラブルになってしまう可能性が高い場合があります。
本来このセリフには続きがあって、「・・・でも仕上がった後でこちらの思考で精査します。」というセリフが省略されている事が多いので、このままオーダーを聞いて自分本位で作業を進めてしまうと、何度もリテイクを食らってしまう可能性も高いので、
ちゃんと、イメージを引き出すように事前に打ち合わせをするようにしましょう。
4. 今回は仕様として見送るので、将来的に予定しておいてください
これはシステム構築の時の設計時によく聞くセリフです。
オーダーする人は、何かしらの将来構想があるんですが、今回はシステムに組み込まないことは分かっていますが、将来的に組み込む事を想定した設計をやっておくようにとのオーダーですが、
このセリフを聞いたエンジニアは間違いなく、
知らんがな・・・次回考えろや・・・
と考えているはずです。
5. 正直細かいところは分からないが、とりあえず進めといて
無茶振り中の無茶振り用語です。
作業指示が出来ないことを前提に、塩梅良くやっといてという言う側にとって非常に都合のいいオーダー用語です。
何故こんな無茶ぶりが横行しているのかというと、ITエンジニア業界においては、指示する人が深い技術を理解していない場合に結果的に無茶振りをする事になりがちです。
そもそも、細かな指示が出来ない以上、あやふやな出来上がりしか結果が無いことを理解できていないマネジメント担当者が存在している事事態が問題なのかもしれません。
また、無茶ぶりは「パワハラ」と非常に親しい位置にあるケースもよくあるため、相互の立ち位置で危険を感じた場合は、逃げる(または遠ざける)選択ができる事前準備は必要な自己防衛かもしれませんね。
[まとめ]無茶振りに関する思考について
無茶振りは、相手のことを考えずに自分の考えのみを押し付ける事で発生する、一歩通行の要件定義です。
相手への情報伝達がうまくいかないまま、オーダーした側は、ちゃんと申し付けた気になってしまいますが、言われた側は、どうすればいいか分からない状態で、致し方なくとりあえず行動を行い、作業後に双方の思考の誤差が判明するという状態になります。
多くの場合、立場が上の者がイニシアチブを持ち、双方が間違っていても、立場が下の者が責められる構図になるのも特徴的で、改めて、コミュニケーションの不足を事前に察知できるかがポイントになります。
得てして、「あうんの呼吸」というのは、お互いの信頼関係によって成り立つコミュニケーションだということは、今回のような事を反面教師にするしかないですね。
そもそも無茶振りをする人は、個人的に好かないので、深い信頼関係になり得ることもないんですけどね・・・
・・・あ、挿絵はあまり内容に関係がないので深い詮索はしないでください・・・
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