WEBマーケティングの仕事をやり始めてから10年以上立ちますが、最初は色々な難しい用語に戸惑っていた事をよく覚えています。
そんな中、とあるB2Bマーケティングサービスの開発を行うことになり、WEBページの指標レポートシステムを構築していた時に、下記の3大指標について知ることが出来ました。
1. ページビュー数
2. ユニークユーザー数
3. セッションユーザー数
これらを、マーケターは当たり前のように使っているのですが、最近ホームページを作ってあげた会社の人から、こうしたマーケティング用語がよく分からないとの質問をもらいました。
僕の経験からすると、おそらく「ユニークユーザー数とセッションユーザー数は何が違うのか?」というモノではないかと考えて答えてあげた所やはりそうで、どうやらこうした用語を親切に教えてくれる人が周囲にはおらず、WEBサイトなどの説明を見てもどうもピンとこないらしいのです。
という事で、この1ページを見れば分かる、WEBマーケティング用語の「ユニークユーザー数」と「セッションユーザー数」を解説しておきたいと思います。
3指標の基本概念
必ず覚えて置かなければ行けない上記に書いたWEBマーケティングの3指標ですが、どのサイトでも解説されている内容は以下のとおりです。
ページビュー数
WEBサイトを1ページ表示したら、1カウントアップする数値。
トップページに行って、会社概要を見て、別のサイトに行った場合、ページビューは2という事になります。
ちなみに、トップページをリロードすると、トップページだけでページビュー数は2になります。
ページを表示するごとにベタにカウントアップされる数値と覚えましょう。
通常、レポートなどでは、略語で「PV」と表記され、「ピーブイ」と担当者間では言われる事が多いので合わせて覚えておきましょう。
ユニークユーザー数
ページを見ている人の人数と覚えておけば、ほぼ間違いありません。
1人の人が、同じサイトを何ページ見ても、カウントは1のままです。
ただし、今現在のWEBサイトの仕組みとして、ブラウザ単位も加わるため、IEブラウザでトップページをみて、Chromeブラウザで同じトップページを見ると、カウントは2になってしまいます。
これは、ユニークユーザーの判別をシステム的にはブラウザ識別子として、Cookieを書き込んで行っているため、別のブラウザをまたがってユニークユーザー判別を行うことは技術的に難しいためですね。
システム関連の人であれば、これには例外があって、GoogleやFacebookなどのように、ほとんどの人が持っているアカウントでログイン認証をしているサービス提供している場合であれば、それを使って、複数のブラウザでも同一ユーザーアカウントを行うことが可能になるようですが、一般的には別であると考えましょう。
そして、PCとスマホでのブラウザも同じchromeを使っていても別ブラウザ扱いになるので、最近では、1人で複数ブラウザを使う環境になっていることも合わせて理解しておきましょう。
セッションユーザー数
恐らく一番ややこしくしているのがこの「セッションユーザー数」という数値だと思われますが、これは、セッションという概念がサイト毎に違うという点が共通ルールではないためわかりにくくなっているように思えます。
殆どのサイトで行っているルールでは、ユニークユーザーで発行したCookieと同じくセッションユーザー判別用のcookieも書き込んでおいて、そのCookieの有効期限を1時間ぐらいにセットします。
このcookieに書き込まれた識別子を元に、その数を数えたものがセッションユーザーになるという仕組みです。
なんのこっちゃ・・・と思う人も多いと思いますが、そもそもこの指標は、ECサイトなどの場合に、購買タイミングがどれだけあったかというタイミング数をカウントする為の指標と考えたほうがわかりやすいでしょう。
1人の人が朝サイトを見て何かを買おうとする場合と夜買おうとする場合では、目的が違うことが多いため、購買機会は1人とカウントするよりも2とカウントしたいというマーケティング理論ですね。
では、何故1時間(時間数はサイトにより異なります)なのかというと、1時間ぐらいはサイト内をページ閲覧して商品を探しているタイミングと考えるためです。
これは、複数商品を扱っているECサイトの場合ですが、1つの商品しかない販売サイトの場合などは、30分とかもっと短くしてもいいのかもしれません。
サイトごとに違うのは、こうしたサイトの特性が違うというのが大きな理由でしょうね。
3指標のデータ比較
基本的に、これら3つの指標の数値を比較してみると、以下のような構図になります。
ページビュー数 > セッションユーザー数 > ユニークユーザー数
ページビュー数が一番多く、ユニークユーザー数が一番少なくなるのが一般的です。
そして、ページビュー数をユニークユーザー数で割ってみると、1人がそのサイトを何ページ閲覧しているかの平均ページ数を得られます。
この感覚を持ってGoogleAnariticsを見てみると、ページ上部に3指標が書かれていて、それらの数値を元に色々な値を計算してくれているのが見てわかります。
ちなみに、セッションユーザー数をユニークユーザー数で割ってみると、1人の人が1日に何回ぐらい訪れてくれているかを知ることもできるようになりますね。
ページ閲覧時間って必要?
GAツールを見ていると、平均閲覧時間というのが表示されていますが、これって何の為の数値化と言うと、「直帰」に関する指標を知ることができます。
平均ページ閲覧時間が5秒を下回っている場合、そのページのほとんどの人がページを開いてすぐに閉じてしまっていると考えられます。
5秒って、おそらく開いてページ上部の1文を読む程度の時間なので、内容に関しては一切見られていないという風に考えられます。
いわゆる直帰ユーザーになりますが、平均閲覧ページ数が少なく平均閲覧時間が短い場合は、ページコンテンツを見直す必要があると考えたほうがいいでしょうね。
指標改善施策
こうした指標を改善する施策はいくつもありますが、この辺がWEBマーケターの腕の見せ所なのかもしれません。
一般的な施策としては、以下のようなものがあります。
1. サイト更新頻度を上げる
2. SEOを意識して検索用語を盛り込んだコンテンツを作り込む
3. ページの画像などを圧縮対応して表示速度を上げる
4. ファーストビュー(表示して最初に見えるページの部分)で、内容のサマリーを完結に表記する
そもそも、こうした場合にシステムから変更しなければいけない場合もあるし、簡単にコンテンツなど作ることはできないでしょう。
一つ言えることは、どのサイトもまずはPVを上げるという事で収益を上げる指標になる事が大前提なので、PVを基準指標として考えて、それからの数値改善に取り組むのがいいかと思います。
もちろん、現状の分析も非常に重要なので、こういうところに解析コンサルを入れるという手もありますね。
WEBマーケティングを学ぶと、ビジネス活性化も同時に行えるため、こうした論理指標が苦手な人は一度プロの方とお話して勉強されることもオススメします。
0 件のコメント:
コメントを投稿