[PHP] WEBサイトのダウンロードの仕組み作り

2018/07/13

PHP テクノロジー プログラミング

t f B! P L
インターネットサービスでデータをダウンロードさせる処理に少し手こずったので、備忘録としてブログに記載。 そもそも、今回は、サービス内の特定データのみをzip圧縮してダウンロードさせる処理を行う時の仕組みです。 事前にzipファイルを作成して、URLで直リンクしてあげればいいと考える人は、少し浅はかですねえ。 URLでの直リンクは、セキュリティの観点から避けたいものです。

処理一覧

処理は以下のようなフローで行う事とします。
1. リンクをクリック 2. サーバー側でzip圧縮 3. ダウンロード処理 4. ダウンロード後にサーバーのzipファイルを削除
ダウンロードに関しては、データURLの痕跡を残さず、ダウンロード後は、データを削除するので、非常にセキュアな構造が作れます。

今回のプログラムの前提条件

データは複数のファイルが格納されているデータフォルダを圧縮する仕様です。 その際に使用するアーカイブタイプは、「zip」データを使用します。 これは、ダウンロードした後で、windowsでもmacでもデフォルトで使われているぐらい汎用性が高いので、zipを使うことにしてます。 最後に、このプログラムはPHPで実行されますが、Linux-OSで利用することを前提にしています。 もしzip圧縮プログラムがインストールされていない場合は、事前にインストールしておいてください。

ソースコード

<!DOCTYPE html> <html> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>fileDownload</title> </head> <body> <a href="download.php" target="_blank">ファイルをダウンロード</a> </body> </html> <?php makeZip(); function makeZip(){ $archivePath = "data/"; exec("zip -r download.zip " . $archivePath); downloadFile("download.zip"); } function downloadFile($path){ header('Content-Type: application/zip'); header('Content-Disposition: attachment; filename="'.basename($path).'"'); header('Content-Length: ' . filesize($path)); echo file_get_contents($path); unlink($path); } 上記プログラムと同一階層に"data"フォルダを作成してその中に何かしらのデータを複数入れておきます。

解説

まず、Aリンクでdownload.phpにアクセスしますが、この時にダウンロードするデータに条件をつけたい場合は、GETクエリを付けて行えます。 target="blank"を指定して、ダウンロード後にページが切り替わらないところがポイントですね。 ちなみに、AJAXを使ってこの処理を行おうとすると、ポップアップブロックが出てしまうので、ブラウザセキュリティに注意してください。 アクセスを受けたPHP側では、まずzipアーカイブファイルを生成します。 この時の生成は、PHPコマンドではなく、execを使ってLINUXコマンドをたたきます。 個人的にこの方が高速に行えるような気がしているので、ほかのやり方でも問題ありません。 そして、アーカイブができたら、download関数にアーカイブしたパスを送ります。 download処理としては、header関数を使って、"apprication/zip"を指定して、file_get_contentsで作成したzipファイルをそのままechoすることで、実際にzipファイルをリンクした状態を作ります。 この時の小技ですが、 header('Content-Disposition: attachment; filename="'.basename($path).'"'); と記述することで、ファイル名をコントロールできます。 ※サンプルでは、作成したarchiveと同じファイル名になります。 最後に、echoの後、unlinkすることで、作成したアーカイブデータを削除して完了になります。 ほかのサイトでは、"echo file_get_contents()"の箇所を"header("Location: ".$path);"としているケースがありますが、最後にファイルを削除しないのであれば、Locationで構わないのですが、echoすることで、unsync状態が作れて、完了後にきちんとデータ削除してくれるようになります。 最後に、とりあえず、複数のブラウザで確認しておきます。
・Google Chrome (mac) : ○ ・Safari (mac) : ○ ・Firefox (mac) : ○
windows系は確認していません。もしうまく動作しないブラウザがありましたら、教えてください。 とりあえず、結構アナログな手段ですが、こうした方法でダウンロードをセキュアに実装することが可能なので、便利に使ってみましょう。

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