46歳になる直前にみつけたこの本、読んで見てなかなか面白い事が書いてあったので、内容メモも残しつつご紹介します。
45歳って初老です。昔自分が学生時代に親父が40代だった事を思い出しました。
自分が物心ついた時期の親父と、同年代になった感覚はまるでないのですが、すでに僕の親父は亡くなっており、少しそうした事を思い出しながら読んだ本でもあります。
ブックレビュー
★★★★☆
結論から言うと、かなり面白い内容で、とても参考になりました。
この著者の小泉一三さんは、15歳ほど年上で、この本は15年ぐらい前に書かれたものですが、やはり45歳って貴重な人生のターニングポイントである世代なのだと認識させられました。
勘違いしないでもらいたいんですが、45歳が重要なのではなく、この辺の世代における考え方を若い頃と比べて変えていかないといけないという事なのですね。
いつまでも若いという思考も大事ですが、人の人生における思考の見直しって、あまり人から教わる事ができない内容であるため、この本を読んでおいて思考性が鍛えられた感じがしました。
ただ、この本で違和感があった箇所もあり、ほの著者が愛煙家であるため、喫煙擁護の節はどうしても賛同できない内容になっていて、違和感を感じましたが、もし仮にこの著者の人と実際に会って話をしていたら、イライラしていたでしょうが、本はそうした事もなく、ちゃんと自分の意見を持てるという事で改めて読書の素晴らしさを感じられました。
良かった内容
40代になると、確実に体は衰えてくるのですが、心は衰えてはいけないという内容は、自分では分かっていても、なかなか踏ん切りがつかない人も多いのではないでしょうか?
「第二の青春」と言われるのも変わりますが、確かに色々な感覚が変わってくる年代でもあるので、若い頃から思考が変わっていない人は、この世代の思考をきちんと考えなくてはいけません。
確かに、学生時代の友達と再開して、お互いに年齢を重ねているけど、思考性が当時のままという同級生には、残念な感情が生まれてきます。
「当時のまま変わらない」というのは、悪い事ではないのですが、世代なりの思考という事がない人は、結構残念な人になっている事が多いため、この本を読む事をお勧めしたいです。
心が老ける3つのキーワード
「面倒」「ムダ」「もったいない」という言葉を口にし始めて、同時に心が老けてしまう危険なキーワードだそうです。
これは、好奇心が亡くなってきた時に発しやすい言葉とのことで、物事に対しての好奇心は、年齢に関係なく持っている状態でなければ、堅物人間になっていくわけです。
歳をとって堅物な人って、周囲の人は近寄りがたいキャラクターになってしまうので、要注意だそうです。
「老後の楽しみ」という趣味
ゆっくり過ごせる余暇として老後の楽しみにとっておくという事は、あまりいい事ではないですね。
面白い事であれば、すぐにでもやるべきという事なのですが、この年代でこのセリフを言う人は、楽しみを先延ばしにしているというよりも、できない事をその場でやらないという事が多いらしく、きっとその先に歳を取ったらより物事のできない事が増えてくるため、今その時にやらないと公開してしまいます。
遊びのバランスシート
この本での収穫はこの言葉にあったのですが、遊び心は、生涯持ち続ける事が重要なのはよくわかりますが、
若い頃と、人生の折り返しの年代と、老年期において、思考性を変えるという事を図解してくれていました。
青年期 |
体力はあるが、金力と時間の余裕が無い |
体力:8,金力:1,時間力:1の遊び |
中年期 |
金力、体力はあるが、時間が無い |
体力:4,金力:5,時間力:1の遊び |
老年期 |
時間と金力はあるが、体力が無い。 |
体力:1,金力:4,時間力:5の遊び |
それぞれ、遊びの質と内容が違う事がわかります。
趣味も思考性もこうした思考を元に自分を構成しておく事が大事なんですね。
流動的知性と結晶的知性
流動的知性とは、記憶力や連想などを司る知性で、
結晶的知性とは、知識や発想を司る知性の事。
脳生理学でよく言われるこの単語ですが、流動的知性は、 年齢と共に衰えますが、結晶的知性は、衰える事はありません。
そのため、知識や発送は、人生において永久に高められるという事を認識して、物事を習得していく事を意識するのが重要なのだそうです。
アホな理論
この考え方は非常に大好きな内容なのですが、若い頃は、アホな事をひたすら考えたりしていたのに、年齢が上がるにつれて、常識や理性が勝つようになり、アホな事は考えにくくなりがちですが、徹底的にアホな事を考える事は、脳の活性化や、アイデア創出に非常に役に立ちます。
この点は、子供のような思考をもっている同年代と出会うと、かなり魅力的に感じる点でもありますね。
40代という世代について
40代は子供ができ、成長して、自分を改めて見直す世代です。
専業主婦をしている人が、子供が成長して家を出た時に、ぽっかりと穴が開いてしまうというような精神的に切り替えを行わないといけない時期です。
また、周囲を見ても改めて感じたのが禁煙をする世代でもあります。
体力が衰えてくるので、健康管理に気を配り始める世代と言う事で、タバコ習慣のあるひとは、ここから見直すようですね。
正直、この世代にならないと、タバコの害がわからない時点で、思考が数段階低いと思ってしまいますが、禁煙するだけまともな人という考え方もあります。
本格的な老人になる60代を迎える前の準備期間であり、40代にいかにしっかりとした思考を整えておくかが、老後のための準備と言ってもいいかもしれません。
そのためのこの世代の習慣術って非常に大事な事がよくわかりますね。
理想の40代、過ごせてますか?
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