色々な会社とお話をすると、各社のエンジニアについての課題である共通点があることに気が付いた。
それは「エンジニアのコミュロス問題」というモノ。
周囲の人に聞いてみると、エンジニアの言っている事が分からないという事らしい。
そうしたエンジニアの人は、どうやら話す事が下手くそで、他人に物事を伝える事が苦手な人が多いようだ。
また、こうしたエンジニアは、タスク管理があまり上手では無く、仕事を任せっきりにしてしまうと、気が付いた時に大炎上しているケースも少なくないとか・・・
こうしたエンジニアとうまくコミュニケーションが取れないと課題に感じている会社が多いという問題なのである。
何故かWEBエンジニアに多い傾向
エンジニアのコミュロスは、どうやらWEBエンジニア業界にたくさん存在するようだ。
技術者は昔から気難しく、扱いづらいという話はそこそこ耳にしていたのですが、ここ最近主流になりつつあるWEB業界において、若手エンジニアに多いという傾向があるようです。
彼らは「ゆとり世代」だから、ジェネレーションギャップが発生しているのか?と思って見ていると、同年代に対してもコミュニケーションがうまっくいっていないようです。
そして、頭に浮かんだのは「オタク」というジャンルで、人との会話が苦手というのではないかと思ったら、実はそうではなく、結構アクティブな行動をしていて、飲みニケーションなどの人との付き合いは決して苦手ではないらしい。
どうやら、仕事に関する事での情報共有や、タスク管理が問題であり、こうしたタイプの人は、少し感情の起伏も激しく、ひどい人はキレやすい人も多いため、周囲の人は「近づきがたい人」として、敬遠されているケースも少なくないようです。
確かにWEBエンジニアは、若い人がプレイヤーとして多いジャンルでもあるので、それ以外のハードウェア開発や、コンパイル言語系などのエンジニアは、年次が高い人が多いのも事実ですね。
年齢に関係はあるのか?
コミュニケーションに年齢は関係があるかというと、多少なりともありそうな感じはします。
ここにジェネレーションギャップは存在しそうに思えますが、仕事におけるコミュロスの原因の一つは年齢では無く、環境にある場合が大きいでしょうね。
IT会社であれば、昨今ではインターネットを使ったサービスや、システムを構築・運営するケースがほとんどで、どの会社もサーバーを扱った製品を開発しなければいけないのですが、サーバー担当者の人材不足という事が響いており、社内の担当者が一人だけというケースが少なくないようです。
ここから、まあまあ若手で社内の唯一のサーバー担当者で採用されてしまったとした時に、他の人は技術が分からず、上司ですらもその人の技術についてよく分からない、所謂、その唯一の担当者の人が技術トップとなる構図になってしまいます。
この時に、若手で上司がいない状態になり、成長が止まってしまうケースがあるようですね。
本来であれば、20代で人間教育をしっかり行っておく必要があるところを、自分の認める上司がいない状態で、彼らは、「教わる相手がいない」と勘違いしてしまいがちなんですね。
どうすればいいのか?
改めて、周囲の人や会社として、こうした勘違いエンジニアをどのようにすればいいか考えてみると、大きく2つの施策しかないかと考えられます。
1. 会社にいると、業務に悪影響があると判断し、技術者のリプレイスを行う。
2. ヒューマンスキル教育を徹底して行う。
この2点は、正反対であり、なかなか1番を選択しづらい会社は、その人と同類の技術者を採用することに対してネガティブな思考があると、なかなか選択できませんよね。
しかし、会社の採用として、まず一番重要視すべきところは「ヒューマンスキル」というのは、セオリーであり、それを曲げてそうではない人を採用してしまうと、社内で混乱が起きるのは必須なのかもしれません。
こうしたコミュロスのエンジニアは、言い方を帰ると「勘違いしているエンジニア」であり「精神年齢は子供状態」という事で、確かに言われた仕事はこなしてくれるが、独りよがりで、周囲に悪影響を与え、仕事に対してのイノベーションは存在しなくなります。
そして1番の悪となり得る状態は、「エンジニアの成長は、技術スキルのアップ」という目標として本人が勘違いしてしまいがちな状態になるという事です。
相互にもちゃんと前向きな姿勢としては2番のきちんと人間教育をするという事なのですが、扱いづらい人材としている以上、教育できる思考がわかない会社も多いようです。
実は2番がきちんとできる会社こそが、従業員の成長をちゃんとコントロールできる会社として、会社自体が成長できる組織であるという事に、気がつかない事も少なくないようです。
最後に
今回の記事は、ここ最近知り合った会社で課題の話をした時に、何社かで共通している内容だったので、記事として取り上げたのですが、決して全ての会社のすべてのエンジニアが、コミュロスというわけではありません。
もちろん、エンジニアの人はこうした記事を読むと気分を害する人もいるかもしれませんが、「自分はそうではない」という思考を指定しまう人は、少し勘違い系の可能性があり、今回の記事は、エンジニアのコミュニケーション能力を判断するのは、エンジニア本人以外の人ということを認識しなければいけません。
コミュニケーションの基本は、相手の立場に立って考えるという事を考えると、会話をする時に「自分は・・・」という話だしをしがちな人は、もしかするとこうした独りよがりな傾向がある可能性があるので、本人として気になる人は、思い切って周囲に聞いて見てはいかがでしょうか?
実は、このヒューマンスキルが上達するだけで、仕事って非常にうまくいくし、楽しくもなる魔法のスキルという事に気がついていないエンジニアは多いと思われます。
技術峰ばかり読んでいるエンジニアは、心理学系の本などを読んでみる事をお勧めします。
0 件のコメント:
コメントを投稿