人は自分の殻を破ることは難しい。
そしてその殻がある事により、その人の特徴が生まれる。
自分の殻は何なのかと言うと、「自分に対する思い込みやプライド」なのです。
先入観、思い込み、プライド、といったことが「自分の殻」の正体なのですが、
人はプライドを持つ事で、モチベーションを保つことができるし、自分のカラーを決めることができる。
人は思い込みがあるから自分に自信を持つことができる。
というような側面もあります。
しかし、人はそんな自分の殻を破ることで「成長」をすることができるのだが、ある年齢を過ぎるとそれが難しくなる。
いったいどうすれば、自分の殻を破ることができるのかを考えてみたいと思う。
何故自分の殻を破るのが難しいのか?
人は生まれてすぐ親や、周囲の大人からたくさんの事を教わります。
言葉や、人間関係、道徳、社会の仕組みなどなど,
幼少期は人としての基本を親から教わったり、親の振る舞いを見て自分で理解していきます。
この時に人はどんどん自分の殻を破っていきますが、同時に自分自身で自分の殻の存在を気づき始めます。
そして、自分は何ができて何ができないか、何が得意で何が苦手なのかを、自己認識してしまいます。
この時点で、自分の殻の存在を知った初期段階です。
その後、学校に行って、自分と同等の友達と接することで、一般的な標準の他人の殻と自分の殻を比較し、自分は他人よりも殻が優れているか劣っているかを認識するようになります。
この時点で人と全く違う殻を持っている人は、他人と比較できずに、殻を認識できずにいるという人もいますが、多くの人は、自分の殻の大きさを認識してしまい、「自分の殻の大きさを大きくすることが難しい」と考える様になっていきます。
ただ、さほど大きくない自分の殻に満足する人は、ここから自分の殻を破ることは基本なくなります。
また、これまで他の人によって自分の殻を破ってくれたのが、自分で殻の破り方が分からないと言う風にもなっていきます。
何故なら、学校では殻の破り方は教えてくれないからですね。
そして、そうしたからの破り方を知らない人が社会に出て、必然的に自分の殻を破れる人が、どんどん成長していくのに対して、殻を破れない人は、殻を破れる人を見て劣等感を覚えて、自分の殻に対して執着心と愛着心を持つ様になっていきます。
どちらかというと、この殻を破れないというシナリオは、一般的であり、普通の人はこうなりがちだと考えられ、人は成長するごとに殻を破りにくくなる性質があることがわかります。
自分の殻を破ることができると、どうなる?
自分の殻を破ると、「成長」できるという事は、よく言われていますが、果たして本当に成長するのでしょうか?
食べ物の好き嫌いがある人は、自分が何故その食べ物が嫌いか、食べられないかを流暢に人に説明します。
そして、食べられない、食べる意味がないという事を得意げに話す人が多く、まるで食わず嫌いをブランド化している様にも思えます。
これは、自分の殻の典型的な状態で、アレルギーでもない限り、食べられないものがある事自体がデメリットであると感じなければいけないのに、自分の殻に囚われて、食べない上に、平気で皿に残す行為を行なってしまいます。
食わず嫌いだけで考えると、害のないものであれば、食べられないより食べられた方が良いに決まっているのに、食べられない自分の酔いしれている食わず嫌い家は、食わず嫌いではな人から見るとちっぽけに見えるはずです。
人同士の殻は、このように、からの大きい人から見て殻が小さい人を判断できるのですが、からの小さい人からは、からの大きい人は判断しずらいという一面もあります。
人が殻を破ると、自分の殻をより大きくすることができ、殻の大きさにより、人に対する見方も変わってきます。
色々な経験をして、たくさんの殻を破ってきた老人が、穏やかな人が多いのは、とても大きな殻を身につけている証拠かもしれませんね。
余談ですが、あの有名な松下幸之助は「経営の神様」と言われて、人の育て方や接し方が神クラスと語り継がれていますが、彼も若い頃は、かなりキレやすい性格であったことも同時に伝えらえれています。
自分で多くの殻を破って成長し、多くの人よりも大きくなった自分の殻を感じた末に、人に対しての接し方やビジネスのコツなどを掴んだのだと考えられますね。
自分の殻を破れない人の特徴
自分の殻を破るのは難しいかどうかでいうと、「非常に簡単」に自分の殻を破ることができます。
ここには大きなポイントがあり、一つの条件があります。
それは、「自分で自分の殻を破りたいと強く思う事」なのですね。
多くの人が勘違いしている点として、他人が自分の殻は破ってくれないという事を認識していない事です。
自分の殻は自分で破るしかないのですね。
学生時代を思い出して見ましょう。
学校の先生が勉強を教えてくれますが、その教えてもらった内容をさらに自分で勉強しなけれれば、テストの成績は上がらなかったはずです。
先生は全員に対して勉強を教えるという行為をしてくれたことに対して、勉強をしてテストの点数や成績を上げたいと強く思った人のみが、自分の殻を破り、成績が向上することができるという事なんですね。
社会でも、全く同じで、自分は大手の会社に勤めているわけではないから十分な環境が整っておらず、ビジネスも成功しづらい。と考えている人は、永久に自分の殻も破れないし、ビジネスで成功できません。
運良く宝くじが当たる人を夢見てもいいですが、自分で殻を破る事が1番の宝くじ当選に近いという事を認識できると、自分の殻を破るということに対してのモチベーションが上がりませんか?
どうすれば自分の殻を破れるのか?
自分の殻を破るには、自分の殻を知る事から始めます。
多くの人が「自分のことは自分が一番よく知っている」と考えがちですが、自分のことを一番知っているのは、自分の身近な周囲の人であることが多いです。
もちろん、自分しか知らない事を他人が知らないから、他人は自分のことを知らないとする考えはあるかもしれませんが、人の殻は、より大きな殻を持った人のみが大きさを判別できる特性があります。
それには自分の殻と考えている大きさが、周囲の人の考えているあなたの殻の大きさと違っていないかを確認してみましょう。
これが同じ大きさであれば、それが自分の殻のサイズと認識できますが、多くの場合が、自分が思っていたよりも、小さい評価になるはずです。
もちろん、自分が思っているよりも周囲の人の評価が大きい場合もありますが、そうした自分の殻の大きさに気がついていないが、簡単に殻を破ることができる人なのでしょう。
話をもどしますが、自分の殻のサイズが、周囲の人の評価サイズと食い違っている時に、それに対して「言い訳」をする人は殻を破れない人です。
そのサイズの違いを厳粛に受け止めることが自分の殻を破る手っ取り早い方法でもあります。
自分のことは自分で決めるのではなく、他人が良いと思うことに対して自分を近づける事こそが、自分の殻を破る方法であり、周囲に求められている成長を遂げることができるんですね。
意外と僕が気に入っているやり方としては、「選択を求められた時に、自分の思考ではない方を選択する」という方法です。
これは、自分がやりたいことはAだが、やりたくないBを選択する事で、今までAしかしてこなかった自分が知らない世界を体験することができます。
人は違いを嫌い、同一を好む生き物で、類似を求めてしまう深層心理がありますが、あえてこれを逆に進むことで自己成長ができるという訳ですね。
自分の殻を破りたいと思った時に、こうした事をサクッとできるという、自分の殻の柔軟性が求められる時代です。
ちなみに、人の殻は無限に大きくすることができるので、ゲーム感覚で自分の殻を破って行ってはいかがですか?
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