最近、ITセミナーに行くと必ず「機械学習を使って・・・」というフレーズを聞きます。
AIやディープラーニングを使って、機械がまるで人が操作したかのように効率的に物事を進められるという印象を受けるが、反対に機械学習をやっていない自分は非常に取り残されているのではないか???と感じるようにもなった。
今回は「機械学習」についての技術ネタではなくて、単純な見解を書いているだけなので、機械学習って言葉を既に知っている人はご遠慮ください。
機械学習って何?
難しい事は書籍やwikipediaで勉強してもらったほうがいいので、僕が認識しているレベルの事を簡単に言うと、人間の脳の働きと同じやりかたをコンピュータにやらせて、その結果今までは機械は単一の作業しかできなかったけど、学習するやり方を身につけることで、精度を上げていくという事でしょう。
人が手作業で行う単一作業は、数回程度なら何の問題もないが、何百、何千、またはその上の桁になってくると、人が行うという事は不可能な領域になってきます。
機械が行う作業は必ず正確で同じスピードで、動力源(電力)がある限り休みなく動き続けることができる事から、工場のような単一作業に向いてましたが、デメリットとして、突発的なイレギュラー対応ができない、予め想定してプログラミングしていないと、人のような柔軟な対応ができないという点で、作業以外の事ができない領域だったんですが、
ここ最近は、家庭にあるパソコンや、誰でも持っているスマートフォンが、もはや数年前のスパコンレベルにまで達しており、機械学習を行うOSSなどのライブラリも誰でも簡単に手に入れられるようになったことから、このジャンルがどんどん加速してきているようです。
人が機械に仕事を奪われる説
「そのうち人が行う仕事がなくなり、全て機械が行うようになる」と言われていますが、これはかなり現実になりつつあるという事ですね。
ただし、SF映画のような機械が人の上に立って支配するようになる事はなく、人の仕事が奪われるという事も無いということを理解しましょう。
20年間で機械化された仕事
20年前に存在していた仕事で、今では機械に切り替わっているモノとして
・自動車工場の生産ラインの組み立て作業
・お菓子や、食品などの製造工程における作業
・駅の改札が駅員の切符切りから自動改札に
20年前には無かった仕事
反対に、20年前には存在しなかった仕事もあり、
・オンラインショップ
・WEBマーケティング
・オンライン仮想通貨(ビットコインなど)
実際に機械学習を使って何ができる?
・車載カメラからの事故防止
・医療における内視鏡画像などからの病気リスク検出
・手書き文字認識による、支払いサインの認証
・会話における対応によるサポート業務
・スパムメール判別
・ECサイトのレコメンド
人のあるべき姿と目標
柔軟に物事を対応できる人が、新しいジャンルやカテゴリを作り、便利にするためにそれを機械に置き換えていくという構図ができているワケです。
人としての役割は、工場生産ラインで黙々と作業を行う立場よりも、新しいモノを生み出す立場になる必要がある事なんですね。
機械に仕事を奪われるという危機感よりも、機械が高速化と便利化を行ってくれるので、どんどん先の未来に加速していく事ができるという考え方ができる人間が「仕事ができる人」になりえるのではないかと結論づけました。
参考
人工知能 (AI) ができる3つのこと – 消える職業と生まれる職業 –
0 件のコメント:
コメントを投稿