デバッグにも自己成長にも役立つ「ラバーダッキング」

2019年9月11日

テクノロジー

ちわ!ユゲタです。 好きな炭酸飲料は、「屋台で売っているラムネ」です。 この間ふとしたときに「ゴムのアヒル戦略」という言葉を聞いて、「なんじゃそりゃ!!!」と思って調べたら、プログラム領域では非常に有名な戦略というか思考であることがわかりました。 そして、話を聞いている内にプログラムにおけるデバッグや検証だけでなく、ヒューマンスキルや自分のスキルアップにおいての非常に重要な要素でもあることに気がついたので、まだこの言葉と考え方を知らない人に、伝えたいと思います。

ラバーダッキングとは?

頭の中でモンモンと考えを巡らせるよりも、ゴムのアヒル(実際には何でもよくて擬人化できるものであるのが良いらしい)に向かって話しかけると、思考がクリアになるというなんとなく実際にやってみるとこっ恥ずかしい感じのモノです。 この方法が何故有効なのかと言うと、脳みそで考えていることを、言葉に変換することで、思考がまとまるだけでなく、脳の使用している部分が単一の部位でなく、複数箇所に影響することで、思考に深みが出ることもあれば、それまで見えていなかった事に気がつくという事もあります。 悲しい時に人に話すと、悲しみが半分になり、楽しいことを人に話すと倍楽しくなるというのは、こうした脳の働きに関係しているんでしょうね。

どうやってプログラムで使うのか?

厳密に言うとプログラムで使うのではなく、デバッグや検証、設計などの思考が重要な作業の時に使用すると、大勢の人間でブレストしてシステムを組み上げるよりも遥かに少人数で色々な思考を持つことができます。 実際に何か話しながら、コーディング作業をしている姿を、後ろから見られると、変人に見えてしまうことは間違い無いし、何やらブツブツいいながら、パソコンに向かって作業をしているエンジニアも見たことがありますが、これは知ってか知らずか、ラバーダッキングを行っていて、脳を活性化していたんですね。 これが癖ついてしまうと、電車の中や図書館でプログラミングをする時に非常にこっ恥ずかしい感じになってしまいますが、自宅で一人で作業している時は是非ともやってみたいと思います。

組織におけるゴムのアヒルの判断軸

ラバーダッキングは、思考を言葉に変えて声に出すという事が前提ですが、先輩が後輩に対して指導して教育をすることも同じ要素を持っています。 また、後輩でも、自分の学んだ事を発表する場などで同じ効果が出ることも色々な研究で分かっているようです。 コミュニケーションやトークが苦手な人が多いプログラマーという職種において、こうした人前で話したり自分の意見を言うという行為を嫌がる人がいますが、組織において嫌がった上でやらない人は、その後に仕事を嫌がったり、率先して行わなくなる傾向があるようです。 嫌という勘定は置いといて、苦手だからを言い訳にしているようでは、自己成長はできないという事だと、改めて考えさせられましたね。

自己成長につながるゴムのアヒル

誰もが自分の成長を望んでいると思いますが、実際に成長した実感が湧いている人は少ないのではないでしょうか? 1年前と比べて自分の何が成長したかを明確に言える人とそうでない人では、圧倒的に人に対してのアウトプットの量が違っていると考えられます。 周囲の人に自分のやっている仕事や成果をどんどん伝えるだけで、人は成長を感じられます。 そこに、伝えた相手から評価をもらって、改めて自己成長を認識することができるようになります。 まずはゴムのアヒルや、人形や、ガンプラなどを相手に話して見るもよし、実際の人に話すもよし、ドキュメントを書き込むアウトプットではなく、簡単に話をする雑談レベルでも全然オッケーなので、思考を言葉に変換するという行為を、どんどんやるべきだと思いますね。

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