[マネジメント] 器教育を知るだけで教え上手になる

2018/08/07

コミュニケーション 学習 日記

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人を教育する時に置いて、多くの教育者が生徒を自分の物差しで測った「器」として考えてしまいがちです。 夏休みに毎日クーラーの効いた室内でテレビゲームばかりやっているような子供が、いきなり「明日から朝六時に起きて庭掃除をする」と行ったとしたら、その親は「どうせ続かないだろう・・・」と考えるでしょう。 また、会社の同僚が「仕事でいいアイデアを思いついた」と言ってきて、奇抜なビジネスアイデアを話してくれた時に、奇抜なアイデアすぎると「お前一人じゃそんな事できないよ」と言ってしまう事もあるでしょう。 もちろん、その人の器が小さい場合に、大それたことは出来ないと考えるのは当然といえば当然なのですが、教育でこの器を当てはめてしまうと、伸びる生徒も伸びなくなる事があります。

器は大きくなったり小さくなったりする

器というのは、その人のキャパシティであり、力量なのですが、人の器はその時のモチベーションによって大きくなったり小さくなったりする事もあります。 例えば、スポーツ漫画を読んだ時に今までやった事もなかったスポーツをやって見たくなった事があると思います。 また、香港映画などの軽快なアクション映画を見た直後は、自分もそうしたアクションができるのではないかと脳みそが錯覚して思い込んでしまう事があります。 これは見聞きした情報により、自分の器が大きくなった状態です。 しかし、周囲の人は器が見えないために、その人の器は小さいままだったりします。 逆に、何かに怖気付いた時は器が小さくなります。 何かの大きな大会に出場した時に、周囲の気迫に圧倒されて、自分など到底かなうわけがないと考えた時に、自分の本来の力を出しきれない事があります。 「空気に飲まれる」という状態なのですが、自分で自分の器を小さくしてしまう状態です。

理想はとびきり大きい器を目指して、一回り大きな器にトライする方式

子供が成長した先に、大きな成長を遂げて欲しいと考えない親はいないはずですが、自分の考える器に子供を当てはめて、子供の成長を阻害している親も意外と少なくありません。 「将来立派なユーチューバーになりたいから、少し値の張るビデオカメラを買って欲しい」と子供に言われたらどうでしょう? 親であるあなたは、「そもそもチャラいイメージのユーチューバーなんてなって欲しくないし、ビデオカメラがあればそうした技術が向上するとも思えない。」 もちろん子供は親のスマホを使って動画を見ていただけの動機でそういう発言をしがちですが、ここで子供の器ではないと、その提案を排除してしまう親と、とりあえずやらせる親で、子供の人生は大きく2つに別れていきます。 器をきちんと判断して教育ができないと、子供の成長をどんどん潰していく教育しかできなくなってしまうんですね。 学校や会社においても、生徒や社員がどんどん成長して欲しいにも関わらず、教える側が器に当てはめて、どこまでできるかを独断で判断しているというケースは極めて一般的になっているとも思えます。

教育は器を大きくする事

何かを教える時に、教わる側の器を知ることは非常に重要です。 人を教育する時は、モチベーションを高めた状態で器を最大限に膨らまし、その一回り大きめの器を直近のゴールにして達成感を与えるのが重要です。 達成感は、その次のゴールのモチベーションになり、うまくいくパターンとしては、それが雪だるまのように大きく転がり始めて、放って置いてもどんどん器を伸ばす事ができます。 教育者というのは、教わる側をその状態にできるかどうかが力量と考えてもいいでしょう。 ただ、教わる人の姿勢も重要で、「教え方が悪い」と言ってしまう生徒は、やはり器を大きくする事が困難と考えられるので、理想なのは、自分の器も自分で理解する事ですね。

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