
初めて会った別の会社の人に「仕事できそう」って言われガチな人がいます。
この人は、見た目がビシッとスーツを着て背筋が伸びている人なんですが、ハロー効果によって見た目で仕事のできそう、できなそうって判断されてしまうんですね。
そして、「仕事ができそうに見える人」で仕事ができない人がいたら、メチャクチャ見掛け倒しに思えて、残念度合いが倍増してしまいませんか?
「仕事ができなそうな人」が、仕事ができなくても、当たり前に感じてその人の残念度合いは低いままなんですが、飛び抜けて低いという事はなさそうです。
逆に考えると、「仕事ができなそうに見える」という人が仕事ができると、メチャクチャかっこよく見えたり、リスペクトするような印象を受けます。
こうした効果を「ゲインロス効果」っていうらしいのですが、要するに「ギャップ効果」です。
どちらにしても、仕事の出来が良いか悪いかで、結果は180度変わるという事には変わりないようですね。
仕事ができる人の条件

ところで、あなたは「仕事ができる人」ですか?
「仕事ができる人」ってどういう人でしょう?
自分の身の回りにいる人で考えてみるといいのですが、
日頃から周囲の人から「仕事できる人ですね」と言われる事ってあまりなく、何か特別な実績を出したり、他の人ができない事ができたり、人よりも高く安定した成果が出せているような人が、本人にではなく、周囲の人たち同士で話をされるケースが多いのではないでしょうか?
もちろん、本人に直接言ってくるパターンも少なくはありませんが、仕事ができると言われる人は、同時に人としての魅力にも関係があるようです。
周囲から嫌われている人は、どんなに成果を出しても「仕事はできるけど・・・」というような言われ方をしてしまいますし、むしろ成果に対してネガティブに受け捕らえられてしまいがちです。
周囲の人に害を与えない人で且つ周囲よりも成果を出せる人が「仕事ができる人の条件」なのかもしれません。
日頃から成果を出しているのに認めてもらいにくい人は、相手に対する印象が欠けている可能性が高いですね。
作業を着実にこなす人

「仕事はできないけど作業を着実にこなす人」というタイプがいます。
こういう人はまず「ダメ人間」というレッテルを貼られている人が多いようです。
作業を着実にこなす人は、「真面目なタイプ」と「計算タイプ」がいて、見た目にも明確に分かれる2つのタイプは、周囲の評価も180度変わってきます。
真面目なタイプで仕事はできないけど、作業をこなすタイプの人は、乱暴な上司とセットにすると、とにかく毎日怒鳴られ続けてしまいあまり相性がよくありません。
しかし、教育熱心型の上司や先生とセットにすると、コツコツと働くこのタイプの人を非常に高いクオリティまで高めてくれることがあります。
一方、「計算タイプ」というのは、仕事に対して成果を高く出したいというワケではなく、ただしダメ人間というレッテルは貼られたくない、必要最低限の仕事をこなしている感を出したいが為に、業務だけは着実にこなすというタイプです。
基本的に組織の意向とは違う方向を見ている事が多い為、このタイプの人がチーム内に存在してしまうと、とたんにチームの生産性全体が落ちやすくなります。
そもそも、この人がいるせいでチームのコミュニケーションが不満だらけになる可能性の方が高いからですね。
仕事と業務を使い分ける

なんとなく、「仕事」や「業務」という言葉を使っていますが、この2つは似て非なる別物なんです。
業務は「自分がやるべき仕事の内容」で、仕事は「やるべき作業内容」と考えるとわかりやすいようです。
業務という目的に対して仕事をこなしていくのが本来の言葉の意味になります。
なので、業務をこなす為の作業が仕事という事になります。
こうした単語も含めて業務内容、仕事内容、作業内容というのをきちんと自分で理解していないと、自分がやるべき内容を理解できない人になりかねません。
会社にいるとよく聞く言葉で「言われていません」「聞いてません」とかの「言った言わない問題」や、「自分のやるべき業務ではない」というような職務範囲の不明確さなどが発生しがちです。
会社では、仕事を与える側と、与えられる側の2つに分かれますが、与える側は「経営者、役職者」、与えられる側は「労働者」とされるのが、法律としての分け方です。
そうした時に、労働者は言われた仕事をこなすだけで法律上はなんら問題がありません。
そうです、言われたことだけやっていればいいのです、言われていないことは何もやらなくて良いのです、むしろ言われていないことをやるというのは労働規約に違反してしまう場合もあります。
しかし、こんな思考で仕事をされたら、経営する側もたまったものではありません。
会社という組織は、ルールは必要ですが、人間力というスキルも重要視されるべき集合体でなければいけません。
仕事を与える側、与えられる側って、単純作業を行う工場生産の場であれば、ありえますが、クリエイティブなどが重要視される昨今の会社組織において、意見も言うし、上司のできていないことを業務として遂行する部下は非常に仕事ができると判断されるでしょう。
業務をこなすための仕事、作業を着実に行う前に、ヒューマンスキルを向上させる必要も大いにあるという事なんですね。
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