良書に出会うと、誰かにオススメしたくなるのは、ブロガーの宿命なのでしょうか?
古本屋で見つけた目立つ色の本を、電車の移動時間などを利用して読んで見たのですが、思いの外面白かったので、ご紹介したいと思います。
タイトルは「アイデアのヒント」、ジャック・フォスターさんという外人さんが書いた翻訳版ですが、日本人が読んでも十分すぎるほど為になります。
オススメポイント
そもそもアイデアって重要視する職業ってどんなものがあると思いますか?
この本に書かれている根本のテーマでもあるんですが、全ての人に必要な要素なわけです。
ある特定の人達だけがアイデアに優れて入ればいいという訳ではなく、万人にアイデアを生み出せるチャンスは平等にあり、それらを生み出せた人の多くが成功しているという事です。
本の各章の最初に、偉人の名言として、アイデアに関する一言が書かれているんですが、そのチョイスも中々素晴らしく、深く考えさせるものから、吹き出してしまうようなジョークものまで、細部にまで読み応えがありました。
そして、この本で一番得られる内容としては、アイデアの出し方、考え方、ひらめき方のような事が著者の経験談や、人とのやりとりをサンプルにして書かれている為、自分で実践する時のイメージが湧きやすくなっています。
アイデアの考え方
この本で書かれている、アイデアとはなんぞや?という事に対して
アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない
とあります。
なんとなく拍子抜けする人もいるかもしれませんが、何か全く新しいことを生み出すという事を斬新なアイデアだと勘違いしている人も多いと思いますが、既存にあるものを組み合わせるだけで、新しいアイデアになるんですね。
それが簡単ではないのですが、何かと何かを組み合わせるという、この要素が新しいかどうかもポイントなようです。
組み合わせだけにこだわると、そもそものアイデアという本質からずれてしまう可能性があるのですが、人と違う発想ができる事が重要で、そこらへんの思考のヒントが、随所に書かれています。
心に残ったサンプル
僕がこの本を読み終えて、一番心に残った内容は、
13を半分にするとどうなる?
という問いに対する答えを考えると言う箇所に、非常に感銘を受けました。
普通に考えると、「6.5」と答えて終わる話ですが、とある広告代理店のセミナーで先生が、受講生達に、答えを10個考えるというような授業をしたそうです。
生徒は、「6.5」以外に答えが見つからないと、最初は悩んでいるんですが、一人の生徒が「6と1/2」と答えた事をきっかけに、
「1と3」※2桁の数字を見た目で半分に割ってみた。
「THIRとTEEN」※英語でThirteen。
「11と01」※13は2進数で「1101」
・・・
こうしてアイデアの出し方が分かると、無限に答えが出続ける事も可能になります。
質問に対する答えが1つではないと考える事こそが、アイデアの考え方なのだと思い知らされましたね。
アイデアは思い込みの次の次元にある
人は、どうしても、思い込みが発生してしまうので、それを突破できるかどうかなのですね。
頭を柔らかくするのは「脳トレ」ゲームが売れている事実から、重要だと言うことはわかるのですが、どうやったらいいかを教えてくれる人や場面は、そんなにたくさんありません。
この本には、日頃からどういう事に気をつければいいか、とか、普段どういう事を考えて入ればいいか、とか、著者の経験を元にたくさんの事例が書かれています。
じつはそれらは、どれも、やっている自分を想像すると、非常に楽しい毎日が送れる気がする事ばかりというのも、改めて、頭を柔らかくし、人からアイデアマンと呼ばれる自分になれると、人生において成功する可能性が高くなるというイメージを持つ事ができました。
アマゾンの評価も「星4.6」と非常に高いのが頷ける書籍でした。
古本で購入してすみませんでした。
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