何故、会社員は向上意欲が薄れてしまうのだろうか?

2025/02/13

マインド 仕事 日記

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eyecatch とある会社のコンサルティングをさせてもらった時に、まるでやる気の無い従業員だらけで、社長さんの苦労がよくわかる経験をしました。 会社の経営が傾いてきているので、社長は従業員の意識改革をして、事業を再燃機させたいという思いで相談をうけました。 でも、単にシステム開発のお手伝いをしていただけなんですが、社長さんとお話をさせてもらっている中でコンサルティングもお願いされてしまったという経緯なんですね。 従業員の人たちはみんな、今現在の会社の状態が良くないのはわかっているが、自分は十分に頑張っているし、忙しすぎて今の現状以外のことを考える余地がないのだそうです。 いや〜、思考のズレって怖いですね。 会社経営の難しさを表しているように見えますが、実はこう言う会社多くないですか? ていうか、よほど統制の効いている会社以外は、多くの場合会社内で「忙しい」という理由で別の仕事を断るとか、別の事業を始める時に疑心暗鬼になるなんてこと、 日常茶飯事になっていませんか? やる気のない従業員には、やめてもらったほうがいいと考える経営者もいるし、今いる従業員にやめてもらっては困ると、弱みを握られているかのような経営者もいますが、 一体どうすればいいのでしょうか? 個人的に、これまでのコンサルティング経験から組織統制のあるべき姿を考えてみたいと思います。

従業員のやる気について

まず最初に、会社の経営が傾いているのに、それに対して今まで通り仕事をすれば一定のお給料が出ると考えている従業員が、世の中のほとんどです。 経営は、経営者がするもので、会社の業績が悪いのは、単に経営者が悪いダケという、世の中に存在しないキノコのような思考を持っている従業員って、圧倒的に多いんです。 そして、従業員の心の中の正義は、 「だって、それができていない経営者が仕事をしていない証拠でしょう。」 「毎日一生懸命作業をしている自分たちは単なる労働者なので、与えられた仕事を誠実にこなしている優良従業員ですよ。」 確かに今現在の仕事を一生懸命やっている事に対してやる気のあるなしに関わらず、労働者としては何も間違っていません。 そして、一昔前からの終身雇用が無くなって天職天国となった現代としては、会社がなくなったら、「別の会社に転職をすればいい」という思考が強い従業員が大半です。 転職をしたほうが、前職よりも給料がアップする事が多いので、海外のように手取りのステップアップで転職を繰り返すのも、日本国内で当たり前になってきましたね。 でも、社長を含め、経営者は逃げるわけにはいきません。 ここで、経営者から見た従業員は、「やる気のない社員」という風に見えてしまうんですね。 それぞれ見ている方向も違えば、目的も利害も違うので、ハッキリいって仕方がない構図です。

会社経営と実際の仕事の乖離

ここで考えたいのは、こうしたケースの経営者と従業員って対等な関係になる事は不可能なんでしょうか? 多くの経営者は、従業員の仕事をやったことが無いケースが多く、 大半の従業員は、経営の事なんてまるでわからんという事が多いです。 要するにお互いに、相手のことがわからないという点がそりゃあ、分かり合えるはずもない事は一目瞭然です。 ハッキリ言って、プレイング社長の会社は、従業員が同じ方向を向いているケースが多いのも事実です。 でも、社長が従業員の作業をやっていては、会社の経営なんてまともにできないと訴える人がほとんどでしょう。 こうした会社の社長は、経営が傾いても従業員の気持ちを汲み取る事ができずに路頭に迷って当然なんですよね。 年に1日でもいいので、従業員と一緒に働くというスタイルを持ってみることを、個人的にはオススメします。 きっと、従業員から愛されていい感じのコミュニケーションが作れると思います。 間違っても、給料を上げて、職責を上げて、役職を付けて、会社の売り上げが上がらなかったり下がったら叱責するという、アホな経営をしているようでは、まるで逆の行動をしているだけのダメ経営者と言っても過言ではありません。

全体を見通すことのできる経営者

従業員の作業レベルの高さを身をもって体験できている経営者というのは、会社改善のアイデアがたくさんでます。 でも、従業員が残業しまくっているのに、毎晩会食と称して高級料理店を飲み歩いている経営者は、まるで会社内の事を理解できていないでしょう。 なので、会社の意識改革をしたいと思ったり、売り上げアップのために新規事業をしたいと考えたり、従業員のやる気をあげようと考えても、まるでアイデアがありません。 きっとそうした会社は、従業員にアイデアを求めると言う、一番やっちゃいけないことをやってしまっているんじゃないでしょうか? 経営者たるもの、宗教の教祖様か、一流マジシャンのように、従業員を魅了しなければいけません。 経営のアイデアなんて、経営者が考えるのが仕事というのもアタリ前田のクラッカーです。 従業員がやる気がないように見えるのは、社長が頼りなく見えているからかもしれませんよ。

給料は従業員をつなぎとめる鎖?

先日とあある会社の役員に、 「従業員が、売り上げが下がっているのに、それに対する改善を何もやる気がない」 という相談を受けました。 その役員に対して、会社の売り上げが下がったら自分の給料もさがり、会社の売り上げが上がったら給料も上がると言う、 「業績連動給与にしてみたらどうか?」 と提案してみたところ、 「給料が下がった瞬間にほとんどの従業員が退職してしまう危険があり、それに対する採用活動をしなければいけないと考えると、怖くてできない。」 と、ハナから否定されてしまいました。 まるで従業員を給与という鎖で会社に繋ぎ止めているその思考に、ほとほと呆れてしまいました。 業績連動給与にできない事ではなく、従業員に従っている経営者の姿のように見えて、なんとも情けなく思えてしまったんですね。

あとがき

従業員がやる気の無いように見えるのは、経営者はもっとやる気がない(会社に利益を出したいと思ってはいるが)ことがよく分かります。 そして、自分ではどうしていいかわからなくなり、コンサルティングに頼るその根性こそが、ダメ経営者の証なのかもしれません。 正直心の中で、「イチ空で直せ!」と思いながら、色々思いつく限りの提案をさせてもらいましたが、 それでも、「自分で何とかしなければいけない」という思考にはなってなかったうようですね。 自分の会社の従業員を悪くいう前に、自分が意識改革できなければ従業員のやる気は向上しないという事に何故気が付かないのだろう?と考えていました。 こういう会社の社長さんって、結構偉そうだし、自分が悪いなんて、これっぽっちも思っていないのが現実なんですよね。

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