[jqコマンド] 使い方サンプル「日付のユニーク値(最新採用)で論理削除フラグを除外して、整形したjsonデータを書き出す」

2019/01/03

jq テクノロジー プログラミング

t f B! P L
テキストデータをjsonで統一すると、jqコマンドが便利すぎて極めたくなってきました。 jqコマンドって何かと言うと、jsonデータが記述されたテキストファイルをターミナルコマンドでparseしてデータ検索して取得したり、整形したりできる非常に便利で強力なデータアクセスコマンドです。 以前にブログでも書いたので、jqコマンドについては、以下を参照してください。 JSONファイルをコマンドで扱える「jq」を学習してみる #1「初期設定」 そして今回は、なるべくawkやパイプ繋ぎのshellを使わない様にjqの一発コマンドで行える様にする為に、対応したjqコマンドのサンプルを備忘録として書き溜めておきます。

基本jsonデータ構造

テキストファイルの行毎にjsonフォーマットを格納しているログ形式のjsonデータファイルです。 サンプルは以下のような感じ。 {"column-1" : 1 , "column-2" : 2 , "column-3" : 3} {"column-1" : 4 , "column-2" : 5 , "column-3" : 6} {"column-1" : 7 , "column-2" : 8 , "column-3" : 9} {"column-1" : 10 , "column-2" : 11 , "column-3" : 12} {"column-1" : 13 , "column-2" : 14 , "column-3" : 15} 各行毎に、同じkey(カラム)名になっていますが、データ統制としては、同じである事が望ましいですが、jqコマンドを使う場合には、必ず同じになっていないといけないわけではありません。 存在するkey値を元に集計できるのは、非常に便利ですね。

元データ

ログデータや、日付を元にしたデータ登録でもっともスタンダードなやり方なので、これをベースにコマンドを書き換えていくとやりやすいと思います。 {"date":20180904,"code":"3909","memo":"test-2"} {"date":20181205,"code":"3909","memo":"test"} {"date":20180801,"code":"3909","memo":"aaa-aaa"} {"date":20180802,"code":"3909","memo":"bbb-bbb"} {"date":20180808,"code":"3909","memo":"ccc-ccc"} {"date":20180809,"code":"3909","memo":"eee-eee"} {"date":20180806,"code":"3909","memo":"fff-fff"} {"date":20180807,"code":"3909","memo":"ggg-ggg"} {"date":20180805,"code":"3909","memo":"ddd-ddd"} {"date":20181202,"code":"3909","memo":"aaa"} {"date":20181020,"code":"3909","memo":"bbb"} {"date":20181001,"code":"3908","memo":"test"} {"date":20181001,"flg":1,"code":"3908"} {"flg":1,"date":20180802,"code":"3909","memo":"bbb-bbb"}

コマンド

jq -s '[sort_by(.date) | reverse | unique_by(.date) | reverse[] | select(.flg!=1) | {type:"memo" , date:.date , memo:.memo} ]' data_1.json

解説

出力にtypeをつけているのは、このデータを利用するシステム用に設置しています。 出力の際にこのように任意フラグを設置することも可能なので、かなり重宝できまね。 ここでは、jqコマンドの基本的な記述ではなく、コマンド内の核部分を解説します。 [sort_by(.date) | reverse | unique_by(.date) | reverse[] | select(.flg!=1) | {type:"memo" , date:.date , memo:.memo} ] この部分ですね。 まず、最初に.dateで"sort"して、それを"reverse"しているのは、そのあとのunique_byで、先頭を残して削られてしまうので、追記型のデータでは、下に書かれているものが有効になります。 そのための"reverse"です。 そして、"unique_by"で.dateとして日付を最新情報を残して絞り込みます。 この際になぜかデータが"sort"処理されてしまうので、最新順での出力にする為に、すぐ後で再度"reverse"処理をしています。 ちなみに、このreverseに"[]"をつけているのは、その後のselectなどの操作は、配列内で行う処理になるので、データの切り替え処理だと思ってください。 最新順でなく、古い順の表示をする場合は、この"reverse[]"を無くして、代わりにデータ切り替えとして、"unique_by(.date)"を"unique_by(.date)[]"として切り替えてください。 その後"select"で.flgが1でないものをピックアップ(1を除外)することで論理削除フラグを排除しています。 次に、出力するjsonデータフォーマットを任意に整形しています。{key:value}で、それぞれ値をはめ込む事ができるので、都合のいい形式での出力ができます。 ちなみに、key値に元jsonのvalueを当て込むこともできるので、この辺はデータ設計をきちんと行なった上で実行してください。 そして、最後に一番重要なのが、これらのjsonデータを出力する時に、ログデータの形式のような形では、レコード単位での複数json形式になってしまうので、一括したjson形式にするために、全ての操作を"[**]"で囲ってあげます。 こうすることで、内容した複数のデータを配列にして出力する事が可能になります。 途中で行なったデータ切り替えの逆の操作になります。

結果

[ { "type": "memo", "date": 20181205, "memo": "test" }, { "type": "memo", "date": 20181202, "memo": "aaa" }, { "type": "memo", "date": 20181020, "memo": "bbb" }, { "type": "memo", "date": 20180904, "memo": "test-2" }, { "type": "memo", "date": 20180809, "memo": "eee-eee" }, { "type": "memo", "date": 20180808, "memo": "ccc-ccc" }, { "type": "memo", "date": 20180807, "memo": "ggg-ggg" }, { "type": "memo", "date": 20180806, "memo": "fff-fff" }, { "type": "memo", "date": 20180805, "memo": "ddd-ddd" }, { "type": "memo", "date": 20180801, "memo": "aaa-aaa" } ] スピードもかなり早く、簡易なシステムで使うことでわざわざSQLを介す必要もなく、データコントロールができるようになるので、非常に便利です。

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