その人のスキルが丸わかりになる質問「あなたの目的は何ですか」

2019年1月2日

コミュニケーション 日記

スキルアップは人にとって、他の生物に無いモチベーションとして、自己マインドや、満足度、ストレス度など、色々な要素に関連してきます。 ドラゴンボールのスカウターの様に、見るだけで相手のスキルが分かったり、自分のスキルが数値化されるって、非常に便利だと思いますが、世の中そんなに甘くありません。 通常人は、自分は特別な存在で、誰よりも優れていると考えたいものです。 そして身近にいる同僚やライバルなどよりも少しでも優れたいと考えがちです。 企業の採用面談においても、目に見えないスキルの判断に苦しむ面談官がよく嘆いていますが、相手のスキルをわかりやすく計る質問として「あなたの目的は何ですか?」と聞くだけでいいのです。

ただ聞くだけではだめ

この「あなたの目的はなんですか?」という質問は、聞けばいいというだけではなく、キチンと理論に基づいて質問をしたあとの判断をしなければいけません。 まず考えたいのが、この質問を自分がされたとしたら、あなたなら何と答えますか? 多くの人が、今自分が抱えている問題の解決であったり、スキルアップしようと勉強しているゴールを「目的」とする人もいるでしょう。 また、若い人であれば、将来なりたい職業であったり、尊敬している人物像などの返答もあるでしょうね。 もちろん、この質問には正解という答えはありません。 ただ、この質問に答えられない人も中には存在します。 僕も以前勤めていた企業で、採用面談をするときによくこの質問をしていたのですが、人は質問をする時に、ある程度「こう答えるだろうな・・・」という予測を立てます。 そして、その予測を上回るか下回るかを判断しがちですが、これでは、自分のレベルより上か下かの判断になってしまいます。 この質問をした際には、その人の目的を聞く事も重要ですが、もっとも重要なのは、何故その目的を持ったかという背景のレベルを参考にするといいでしょう。

目的と目標の違い

「目的」を持つことは人生にとって非常に重要です。 同じ様に「目標」を持つ事も重要なのですが、「目的と目標」って一体どのように違うのでしょうか? 考えてみると意外とわかりづらかったのですが、国語辞典で調べてみるとよくわかります。
【目的】 1. 実現しようとしてめざす事柄。行動のねらい。めあて。「当初の目的を達成する」「目的にかなう」「旅行の目的」 2. 倫理学で、理性ないし意志が、行為に先だって行為を規定し、方向づけるもの。
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/218942/meaning/m0u/
【目標】 1. そこに行き着くように、またそこから外れないように目印とするもの。「島を目標にして東へ進む」 2. 射撃・攻撃などの対象。まと。「砲撃の目標になる」 3. 行動を進めるにあたって、実現・達成をめざす水準。「目標を達成する」「月産五千台を目標とする」「目標額」
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/218976/meaning/m0u/ 少し噛み砕いて内容を理解すると、物事に対する方向性が「目標」で、それを達成するなどの状況を「目的」と考えられます。 目的が無い人は目標もないという事ですが、エンジニアの世界で考えると、「プログラムを勉強する」事が目標で「プログラムを習得する」事が目的と考えられます。

スキルの計り方

自分の質問した内容の予想と同じ答えを返す人を、人は好意的に受け止め、違った答えをする人には、嫌悪感を持ちます。 よく「器」という言葉で表されますが、この質問に対する予測のボリュームが、「その人の器」と考えてもいいでしょう。 思考能力の低い人は、返答予想の枠が小さいが為に、多くの人に対して嫌悪感を持ちがちです。 もしあなたが、企業の採用面談に行った時に、イライラしている面接官がいたとしたら、その人の器は大きく無いと判断するといいでしょう。 一方、器の大きい人は、多くの返答が自分の想像通りなので、他人に対して好意的な印象ばかりになります。 この「あなたの目的はなんですか?」という質問は、好奇心で行うのではなく、その人の返答を予想する自分のスキルレベルや器を計る自分のための質問であるという考え方も悪くありません。 そして、相手が自分の想像とは違う答えをした時に、自分の受け止め方を客観的にみる事で、きちんと自分のレベルを把握してみましょう。

あとがき

でも、相手の目的なんて答えを予測できるはずもないと考えた人は、レベルを計る必要もないぐらいのレベルの低さなのですが、重要なのは、予測ではなく、相手の答えに対して、自分が学習する思考にできるかがポイントなんですよ。 このブログを「銀の弾丸」と思って読んでくれた人には申し訳ありませんが、相手のスキルを計るにはまず自分のスキルレベルを知らないと計れないという事なのですね。

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