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大きな企業に勤めていたが、スキルも高くなり、人脈もたくさんできたので、満を持して独立をしたところ、拍子抜けになったという話はよく聞きますが、企業に勤めていて名刺の肩書きのみに人脈を構成している人は、肩書きが亡くなった時に笑ってしまうほど周囲に人がいなくなります。
スキルが高いはずなのに、それよりも企業の肩書きの方が力が強かったというのが本人はショックで改めて自分の価値を見誤ってしまったのかもしれません。
僕個人としては、名刺の肩書きがなくなった時につながっている人が本当のその人の人脈だと考えた方が自然なんですけどね。
自分価値とはなんぞ?
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名刺の肩書きによって変化する自分の魅力っていったいどういう価値なのか、自分ではなかなか見極められないかもしれません。
人の価値というのは、自分ではなく、自分以外の周囲の人や他人が評価する事なので、自分で判断する事自体が痛い行為なのかもしれません。
そして、その評価が良ければいいのだが、悪い場合は、なかなか受け入れがたく、悪い評価をした人と距離を置いてしまうかもしれません。
周囲の人が自分のことをどのように考えているかは、聞くのが怖い一面、知りたいという怖いもの見たさもあると思います。
いい噂も悪い噂も、正直に聞きたいし、影で嫌なことを言われている事こそが一番ショックなことでしょう。
そうした事をきちんと自分に話してくれるという人がいるだけでも、その人の価値は高いと考えてもいいかもしれませんね。
会社で査定評価などは、仕事において自分のスキルレベルや実績などを評価されがちですが、今時の会社は、その人の人間性自体を評価する傾向があり、多くの評価者が好き嫌いで行なっているケースも少なくありません。
自分の価値を知るという事は良い事以外の嫌な事も含めてきちんと受け入れる事で、その人が周囲から何を期待されて、何をするべきなのかを理解する事なのでしょう。
エンジニアの知るべき自分価値
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僕のコンサルティングを行う領域では、自分価値が理解できていないエンジニアに対して自分価値を分かってもらう、考えてもらう、という事からスタートします。
多くのエンジニアは自分の仕事はプログラミングをする事と考えて疑わない事が多く、自分の成長は企業の成長とリンクしており、プログラミングのスキルアップのみを行う事を考えているケースがあります。
こうしたエンジニアには、まず、改めて会社の仕組み、周囲の仕事と自分の仕事、優秀なエンジニアってどういうものかという価値観を、自分の殻の中だけの思考から、世の中一般的な価値観を知ってもらい、現在の自分との差を感じてもらいます。
この時点で多くのエンジニアが、自分の理想の方向性と違うと考えてさらに殻に閉じこもってしまうケースもありますが、それは自分価値をわかろうとするかしないかのボーダーラインだと考えてもいいかもしれません。
価値の高いエンジニアは、周囲の意見に対して自分のやり方でエンジニアリングできる人であり、決してパソコンでプログラムをするだけの役割に徹している人ではないという事です。
プログラムのスペシャリストは目指したいが、他人を管理するマネジメントのスキルは必要ないと考えているエンジニアのいかに多いことか・・・
人として、後輩に教える義務を感じて初めて組織が成り立つ事を理解できると、自分の好きなことだけをやりたいと考えている人のなんと稚拙なことかを感じてしまうはずです。
自分価値を向上させるためにやるべき事
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自分価値を高めたいというのは、誰もが考えている本音ではないでしょうか。
自分価値を高めたくないという人は確かにいますが、自分の将来に何も期待をしていない人は、関心を持たない傾向があります。
こうした場合は、周囲が何を言っても本人が聞く耳を持たないため、どうしようもないのですが、多くの人が痛い目に会って気がつくケースもあるようですね。
そう考えると、世の中的に「自己価値を高めたい」と強く考える事こそが、自分価値を高める第一歩と言えるかもしれません。
そして、周囲の自分評価を聞き出し、素直に受け入れ、自分がどうなれば価値の高い人なのかという想像を行い、あとはどうすればそうなれるかを計画するだけです。
こういう風に聞いてみると簡単に聞こえるかもしれませんが、要するにこれは、人によって価値を高める方法がまるで違うという事になります。
もちろん、そうした方向性までもどうすればいいかを教えてくれる周囲の人もいます。
そうした人の話を真摯に受け入れる事で、より周囲の評価の高い価値の持った人になれるかもしれませんね。
人から言われたことに対して、自分の考えと違うと一蹴してしまう事の愚かさがよくわかるようになるかもしれませんね。
まずは、自分よりも人の考えを尊重してみる姿勢が重要という事です。
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