プログラムはできるけど、デザインはちょっと・・・というエンジニアは多いと思いますが、多少のデザインパーツの作り方ぐらいは覚えておいた方が仕事の領域が広がって、よりエンジニアとしてのスペックが上がると思います。
そもそもフリーランスをやっている人などは、単一作業しかできないという人材はNGになってきつつあるため、プログラマーが苦手なデザインという領域は英語学習と同じで単なる苦手意識だけが先行しているケースをよく見かけるので、「やったるか精神」でトライしてみる事をオススメします。
そして基本的にこうしたデザインの作業をやるときには、Ad○be社の高額なアプリケーションを使わないといけないという凝り固まった思考の人も多い中、僕のポリシーは、道具にお金をかけない精神で行えますので、苦手意識とスタートにかかる出費などが足かせになっていた人は是非ともチャレンジしてみましょう。
今回は、とある会社の立ち上げ時のホームページ制作を請け負った時に、ロゴデザインも行うことになったのですが、比較的好評だったので、そのログ制作の工程をブログに書いておきたいと思います。
まずはコンセプトを作ろう
外国料理のレストランホームページとのことで、店舗名とレストランがわかるという事を前提にロゴを作ろうと思います。
ここで重要なのは、重要なキーワードをピックアップしておく事です。
レストラン、外国、料理
キーワードはこんな感じですが、次にどのような印象にしたいかのキーワードをピックアップします。
カワイイ感じ、シンプルな感じ
よくあるオーダーのされ方ですが、シンプル以外のオーダーはあまり聞いたことがありません。
ゴチャゴチャした方がいいケースってありますかね?
最後に色ですね。
田舎のイメージなので暖かい感じ、その国の国旗カラー
外国関係だと、こんな感じですね。
この時点でほぼ印象は固まっているので方向性が決められます。
でもここで明確に決められればいいんですが、大体が曖昧なことが多いので、クライアントからキーワードを聞いておくという事を重要視してください。
素材探し
これは僕のやり方になりますが、企業ロゴやサービスロゴを作るときは、文字パートとアイコンパートで作ります。
文字を組み合わせてデザインちっくなロゴを作ってもいいんですが、スピード優先と見た目を良くしたければ、アイコン+フォントでかなりのクオリティが出せます。
そして、世の中に溢れているフリー素材を使って、かなりのスピード感でロゴを作れるようになるでしょう。
アイコン探し
さっそく、キーワードに合ったアイコンを探してみましょう。
ロゴはシンプルにするという目的から、画像素材よりもアイコン素材をベクター操作して扱った方が、非常にいい状態で仕上がるため、この方法をオススメいたします。
https://www.flaticon.com/
https://www.iconfinder.com/
この2つのサイトで無料のsvg素材が大量にダウンロードできるので、キーワードにあった素材をフォルダいっぱいにダウンロードしてみましょう。
レストラン素材という事で、以下のようなアイコンを見つけることができました。
svg作成
次にSVG作成を行なうため、Inkscapeというソフトを使います。
このソフトはSVGを作成するのに非常に便利でかつフリーソフトなので、一切お金はかかりません。
※今回はInkscapeのアプリ使用方法は割愛します。要望があれば別日に掲載したいと思います。
いくつかの画像と、パターンの違うフォントを組み合わせてロゴを作り込んでいき、出来上がったのが下記の5パターンです。
1. 鍋パターン
ロシア料理や北欧のレストランに会うのは、鍋料理系だろうという事で、鍋アイコンに白抜きでフォントを配置してみました。
吹き上がって出てる湯気が結構気に入ってます。
2. まな板と包丁パターン
次に、食材を扱う店舗で定番のまな板とナイフですが、少し想像する料理が限られてしまう可能性もありますが、白基調が好みの場合にいいかもしれません。
3. 鍋パターン2
先ほどの鍋は黒基調だったのですが、白を強めにしたバージョンです。
少し手書きテイストな感じが好みの人には会うかもしれませんね。
4. フライ返しパターン
これは、フライ返しという事で調理をイメージしたバージョンです。
焼き物料理系がイメージするので、何系の料理かによってボツになるかもですね。
5. 料理パターン
ポットシチューをイメージさせるもので、レストランの印象に合えばいいかと思ってラインナップに入れておきました。
結果全てボツ・・・orz
どうやら、鍋料理も、焼き物もレストランで扱う料理の系統と違い、方向性が違うとのコメントをいただき、作り直すことになりました。
ちなみに、フォントで書いているのは、「pechka」というペチカとかペーチカと発音するのですが、ロシア語で「暖炉」という意味になるので、最終は暖炉アイコンで落ち着くことになりました。
そしてさらに乙なのが、このロゴを作っても、本番では使われないという哀れな作業ということです。
クライアントさんも、悪気がないのはわかっているのですが、どうせ作るのなら・・・とこだわってNGを出したりしてきます。
正直フォントだけでも良かったような・・・
いい勉強になりました・・・
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