技術コンサルの仕事をやり始めに困った事

2018/04/01

ビジネス 日記

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IT担当者が不在でITサービスを立ち上げようとする会社が後を絶たない。 商品開発がすっぽり頭から抜けていることが多く、いざ開発フェイズに入った時に、相談されることが多い。 実際は、開発が始まって、色々なトラブルが起きてから相談されるのだが そして、色々な方からの相談のされ方にある一つの特徴があったので、双方の思考をまとめてみました。

開発の重要性に気がついた企業

アイデアがあり起業してみたが、周囲に技術者はいない。 とりあえず会社という箱が優先とばかりに立ち上げをしたものの、最近のビジネスには大体ITが必要なため、ここでまず困る事態に遭遇。 外部の開発会社に頼めば何とかなるという思考でいると、頼んだ先に、思っていた製品が出来上がらないトラブルが発生する。 ここで始めて、社内の思考を開発に繋げるエンジニアが必要と気がつく。 その後は、技術者の採用をしようとするが、ITに詳しい人がいない場合、どんな人を採用すればいいかわからなくなる。 ここで、誰もが考えるのが、とても優秀なプログラマーを雇いたいと考える。 いざ採用してみたら、プログラムは書けるけど、サーバースキルが無いエンジニアで、そこだけ外注しなければならなくなる。 そんなこんなで、色んなトラブルと、無駄な出費を積み重ねて、ようやくCTOポジションが欲しくなるようだ。

相談を受けるエンジニア

大体がトラブルが発生した後で相談されるので、こうした時の最初の作業は火消し作業だ。 製品が炎上しているのであれば製品開発だし、社内のヒューマンコミュニケーションが問題であれば、人の教育から取り掛かる。 しかし、その前に、肝心の報酬額が後回しになるケースがとても多い。 コンサルしてくれるレベルのエンジニアは、お悩み相談しやすいのもあり、相談者はすぐに作業に取り掛かりたがるが、それでタダ働きするケースも少なくない。 これは、僕のスタンスもあるが、少なくとも、きちんとした契約を交わしてから進めなければ、単なるボランティアでしかなくなる。 お手伝いする気は満々なのだが、さすがに報酬契約のないまま仕事をお願いされると、訪問した会社でお茶のひとつもでない無作法さを感じてしまう。 どこぞの毎月課金のアプリではないが、「初月無料」はサービスしてもいいのだが、ここの対応で、お付き合いする会社のレベルが判定できる。
・契約関連がしっかりしているかどうか ・スケジュール管理がしっかりしているかどうか ・取引先、社内従業員、関連会社などに対するコミュニケーション ・金銭感覚

コンサル契約における対価の算出方法

世の中には、コンサルティング契約を行う事が初めてだという会社の方が多いのが事実です。 なので良く聞かれるのが「いくらぐらいが相場なのですか?」という質問。 これにサラッとお応えできるように、下記に対価サンプルを作ってみました。

技術コンサルの契約形態

1. 単一作業をお願いする請負契約 2. 継続的な契約でお願いする業務委託契約 3. 成果報酬型のレベニューシェア契約 4. 会社の拡大と連動するS.O付与の契約
大きく分けると、こんな分類になると思います。 あくまで、エンジニアがその会社の社外担当者として参画するイメージなので、従業員採用する場合は、これ以外の採用という契約になります。 大体の案件がこのどれかに該当するので、一旦どれに当たるかをプロットして契約を進めるのがいいと思います。

技術コンサルに関する対価

1. 100万円/人月 2. 20万円~30万円 3. 商品開発を行った場合など、その商品の売り上げ利益を決められた比率で分配 4. 金銭面ではなく、会社の時価総額などでのインセンティブなので金額算出は難しい・・・
コンサルティングができるレベルの人であれば、上記金額の数倍かかる場合もありますが、僕の周辺ではこの辺が相場だと認識しています。 エンジニアで依頼を受ける人は、こうした対価を自分用の料金テーブルにしておくといいかもしれませんね。

困った会社の実態

これらは、あくまで顧問やコンサルティングを請け負うというスタンスでの料金提示と考えると非常にビジネスライクな思考で、少し上からの思考にも思われます。 実際に顧問を欲しがっている会社やコンサルティングを受けたいと考えている会社は、
IT知識が無く社内や周囲にそうした人材がいない (または経営陣が納得する人材がいない) 採用方法が分からない 社内開発部門がなんとなくうまく業務遂行できていない
という状況で、且つ、「会社立ち上げ直後でお金がない」という状況がほとんどなので、1番2番はなかなかすんなり話が進む事が無いのですが、 こうした財務事情も考慮してあげる事もコンサルティングとして重要な要素であることは確かです。 そして、結局、慈善事業のような形態になっていくのかもしれませんね ・・・orz でも、数年先を見越して、見込みのある会社を救済するという意気込みでやるというモチベーションはどうだろう?

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